過去のBlog 2010年7月
◆7月31日 《散髪屋にて》
今日はミューザ川崎での本番。毎年恒例となったN響ブラスと弦楽合奏、そしてオーケストラと1度で3度味わえる盛りだくさんなコンサート。ちなみに明日はNHKホールでさらに盛りだくさんなコンサートになります。その名も「N響ほっとコンサート」!!!
かなり暑いです。
さて、今日はGPが終わって本番まで約3時間、空き時間がありました。渋谷だといろいろ時間が潰せるのですが、川崎はよく知らない…でも有意義に過ごしたい…。
そこで、髪の毛が伸びてたので散髪に行ってきました。
以前、このブログでも書いたのですが、僕は決った散髪屋に行くのが嫌い。行くと必ず訊かれる
「今日はお休みですか〜?」
の問い掛けが嫌いなんです。
休みだから来てるんだろうが!
ま、平日の昼間に散髪に行くのが珍しいのは解らなくもないが、でも訊かれることにいちいち答えるのが面倒。
なので、なるべく話しかけられないようなところに行ってます。
今日もそんな感じのところを目指して、行ってきました。
で、行きなり訊かれたのが
「休みはないの?」
初めての問い掛けにちょっと嬉しくなりました。黒服着てたのがいかにも仕事してそうで良かったのかな。
さらに、
店員さん「夏休みはあるの?、どこか行く?」
私「いや、ウチでゴロゴロと…」
店員さん「いっそのこと、富士山の樹海とかどう?誰にも迷惑書けないよ。最近は飛び込みとか、迷惑かける方法ばっかり。あれは止めて欲しい…」
私「…」
そんなに負のオーラ出してたんでしょうか、私。
それからも飛び込みの話しをひとしきり聞いて、気が付いたら長めに残して欲しいと注文していた前髪もバッサリ切られた状態に仕上がってました。
◆7月28日 《付点ばっかり》
ここ連日、しずくいし夏の音楽祭のリハーサルです。
今年はベートーヴェンの「セリオーソ」、シューマンの第3番、モーツァルトの第6番K.159、僕は降り番ですがハイドンの「皇帝」の4曲を弦楽四重奏での出し物。モーツァルトはまだ17歳の作品ですが、後の3曲はどれも力作。そして付点ばっかり。「セリオーソ」の第3楽章、シューマンの第4楽章、ハイドンの第1楽章にふんだんに出てきます。
みんなテンポも違えば弾き方も変えなければいけません。
でも…付点ってとっても疲れます。疲れてくると筋肉の踏ん張りが利かなくなってリズムが甘くなるし、テンポもだんだん前のめりになる。
あと数日、もう一度落ち着いて練習して鍛え直さないと…。
◆ 7月19日 《シューマン生誕200年その2》
前にも書きましたが今年はシューマンの生誕200周年という記念の年です。8月6日から8日まで行う《第6回しずくいし夏の音楽祭》でもそれにちなんでシューマンをいくつか取り上げます。自分の出番はピアノ四重奏曲と弦楽四重奏曲第3番で、ここのところ弦楽四重奏曲をいろいろ研究しています。(研究といっても大した事はしていないのですが)
Henle版が出てれば良いのですが、 パート譜は今のところPeters版しか出てないようで、それを使っています。スコアはEulenburg版とDover版の2つが手元にあり、見比べるとまぁパート譜と違うこと違うこと。
Peters版は校訂した人の指使いやボウイングの書き込みがあり便利なことは便利ですが、アーティキュレーションの長いスラーがスコアにあっても、ボウイングの都合で短いスラーに分けられていたりするのです。パート譜だけ見ていると、間違って短いアーティキュレーションだと思ってしまう。なので、一度スコアと見比べてみて、長いのか短いのか、強弱の位置、スタッカート「・」やカイル「 ’ 」の違いなどを確認します。
今回はDover版のスコアを中心に見比べています。Dover版はBreitkopf版のコピーのようで、クララ・シューマンの校訂となっています。ロベルトの奥さんだし、多少の間違いはあったとしても信用できるのではないかというのが使っている理由。
このクララ校訂版、パッと見た印象はシンプル。ごちゃごちゃしていません。スタッカートの「・」もちょろっとある程度。で、自分のパート譜も修正ペンを使って余分な書き込みやマークを消し、一度スコアと同じシンプルな状態にしてから、ボウイングなどを考え直します。
結果、もともと印刷されていたものと同じになっても、受ける印象はまるで変わります。かなり弾きやすくなります。
また第3楽章では4人のアーティキュレーションがバラバラになっているところが沢山あり、フレーズを揃えるためにパート譜では同じボウイングに変更してあったりしますが、これも一度バラバラのアーティキュレーションで弾いて見ると結構面白いことになります。別に揃ってなくても良いんじゃないかと思ってしまう。誰かが終わるフレーズも誰かは次につなげ、それにまた誰かが拾う…そんなやり取りが目に浮かんできます。
まぁ、そんなことを考えながら取り組んでおります。この第3番は8月7日に演奏予定です。
◆7月5日 《福井》
博多から新幹線、サンダーバードと乗り継ぎ、4日の夜11時ごろに福井入り。5日朝11時からハーモニーホールふくいでN響は公開リハーサルでした。客席には10校くらいの小学校、中学校の生徒さんですでに満席状態。コンマス「まろさん」のプレトーク後、楽員がステージに入ると盛大な拍手が。その後も1人、また1人と入る度に拍手が起こるので、生徒さんは10分以上拍手し続けたんじゃなかろうか。
リハーサルを公開する事自体めずらしいことだが、しかも普段N響を聴く機会のない小中学校の生徒さんに公開、このような企画はもっとしても良いのではと思った。ただ現地でリハーサルとなると宿泊費がかさむし、 また普段と様子が違う分ぎこちないリハーサルになることもあり、リハーサルにならなかったら意味がないけど。 小学生に1時間は長かったかなぁ…。 こちらもやり慣れてない部分が多々あるので、問題点を直しながらクラシック音楽、オーケストラに興味を持つ機会を作って行けたらと思う。
◆7月3日 《水炊き》
仕事で博多にいます。今日は仕事先の仲間が宴会を開いてくれまして、本場の水炊きを初めて食べました。
お座敷に通された時にはすでに鳥肉から十分出汁のでた鍋が用意されていて、まず最初にそのスープを飲みます。細かく刻んだアサツキの甘い香りと濃厚な鳥のスープ、お好みで塩を加えてもよし。 臭みはまったくありません。
次に鍋に予め入っている鳥肉を酸味のあるタレでいただきます。骨付きのものもあり、誰かは「これって出がらしじゃないの…」なんて言ってましたが、だとしても十分美味しい。見た目以上にアッサリしているのでパクパクいってしまいます。その「出がらし」肉を食べきったところでお姉さん登場、鶏だんご、もも肉、レバーと野菜類をがばっと入れて。ここからがメインのスタートなんでしょうね。(写真)
お箸だけで器用に鍋に次々と落としていく鶏だんごは、なかなかの技術です。甘味のあるキャベツやニラが鳥のスープに絡んで後を引く美味さ。
最後に残ったスープにご飯を入れて雑炊。これが本場の味、スタートからエンドまで感激でした。ちなみにこの写真で2人前です。多く見えるけど、結構食べられます。
真夏に鍋、身体が温まって良いかも。
今日はミューザ川崎での本番。毎年恒例となったN響ブラスと弦楽合奏、そしてオーケストラと1度で3度味わえる盛りだくさんなコンサート。ちなみに明日はNHKホールでさらに盛りだくさんなコンサートになります。その名も「N響ほっとコンサート」!!!
かなり暑いです。
さて、今日はGPが終わって本番まで約3時間、空き時間がありました。渋谷だといろいろ時間が潰せるのですが、川崎はよく知らない…でも有意義に過ごしたい…。
そこで、髪の毛が伸びてたので散髪に行ってきました。
以前、このブログでも書いたのですが、僕は決った散髪屋に行くのが嫌い。行くと必ず訊かれる
「今日はお休みですか〜?」
の問い掛けが嫌いなんです。
休みだから来てるんだろうが!
ま、平日の昼間に散髪に行くのが珍しいのは解らなくもないが、でも訊かれることにいちいち答えるのが面倒。
なので、なるべく話しかけられないようなところに行ってます。
今日もそんな感じのところを目指して、行ってきました。
で、行きなり訊かれたのが
「休みはないの?」
初めての問い掛けにちょっと嬉しくなりました。黒服着てたのがいかにも仕事してそうで良かったのかな。
さらに、
店員さん「夏休みはあるの?、どこか行く?」
私「いや、ウチでゴロゴロと…」
店員さん「いっそのこと、富士山の樹海とかどう?誰にも迷惑書けないよ。最近は飛び込みとか、迷惑かける方法ばっかり。あれは止めて欲しい…」
私「…」
そんなに負のオーラ出してたんでしょうか、私。
それからも飛び込みの話しをひとしきり聞いて、気が付いたら長めに残して欲しいと注文していた前髪もバッサリ切られた状態に仕上がってました。
◆7月28日 《付点ばっかり》
ここ連日、しずくいし夏の音楽祭のリハーサルです。
今年はベートーヴェンの「セリオーソ」、シューマンの第3番、モーツァルトの第6番K.159、僕は降り番ですがハイドンの「皇帝」の4曲を弦楽四重奏での出し物。モーツァルトはまだ17歳の作品ですが、後の3曲はどれも力作。そして付点ばっかり。「セリオーソ」の第3楽章、シューマンの第4楽章、ハイドンの第1楽章にふんだんに出てきます。
みんなテンポも違えば弾き方も変えなければいけません。
でも…付点ってとっても疲れます。疲れてくると筋肉の踏ん張りが利かなくなってリズムが甘くなるし、テンポもだんだん前のめりになる。
あと数日、もう一度落ち着いて練習して鍛え直さないと…。
◆ 7月19日 《シューマン生誕200年その2》
前にも書きましたが今年はシューマンの生誕200周年という記念の年です。8月6日から8日まで行う《第6回しずくいし夏の音楽祭》でもそれにちなんでシューマンをいくつか取り上げます。自分の出番はピアノ四重奏曲と弦楽四重奏曲第3番で、ここのところ弦楽四重奏曲をいろいろ研究しています。(研究といっても大した事はしていないのですが)
Henle版が出てれば良いのですが、 パート譜は今のところPeters版しか出てないようで、それを使っています。スコアはEulenburg版とDover版の2つが手元にあり、見比べるとまぁパート譜と違うこと違うこと。
Peters版は校訂した人の指使いやボウイングの書き込みがあり便利なことは便利ですが、アーティキュレーションの長いスラーがスコアにあっても、ボウイングの都合で短いスラーに分けられていたりするのです。パート譜だけ見ていると、間違って短いアーティキュレーションだと思ってしまう。なので、一度スコアと見比べてみて、長いのか短いのか、強弱の位置、スタッカート「・」やカイル「 ’ 」の違いなどを確認します。
今回はDover版のスコアを中心に見比べています。Dover版はBreitkopf版のコピーのようで、クララ・シューマンの校訂となっています。ロベルトの奥さんだし、多少の間違いはあったとしても信用できるのではないかというのが使っている理由。
このクララ校訂版、パッと見た印象はシンプル。ごちゃごちゃしていません。スタッカートの「・」もちょろっとある程度。で、自分のパート譜も修正ペンを使って余分な書き込みやマークを消し、一度スコアと同じシンプルな状態にしてから、ボウイングなどを考え直します。
結果、もともと印刷されていたものと同じになっても、受ける印象はまるで変わります。かなり弾きやすくなります。
また第3楽章では4人のアーティキュレーションがバラバラになっているところが沢山あり、フレーズを揃えるためにパート譜では同じボウイングに変更してあったりしますが、これも一度バラバラのアーティキュレーションで弾いて見ると結構面白いことになります。別に揃ってなくても良いんじゃないかと思ってしまう。誰かが終わるフレーズも誰かは次につなげ、それにまた誰かが拾う…そんなやり取りが目に浮かんできます。
まぁ、そんなことを考えながら取り組んでおります。この第3番は8月7日に演奏予定です。
◆7月5日 《福井》
博多から新幹線、サンダーバードと乗り継ぎ、4日の夜11時ごろに福井入り。5日朝11時からハーモニーホールふくいでN響は公開リハーサルでした。客席には10校くらいの小学校、中学校の生徒さんですでに満席状態。コンマス「まろさん」のプレトーク後、楽員がステージに入ると盛大な拍手が。その後も1人、また1人と入る度に拍手が起こるので、生徒さんは10分以上拍手し続けたんじゃなかろうか。
リハーサルを公開する事自体めずらしいことだが、しかも普段N響を聴く機会のない小中学校の生徒さんに公開、このような企画はもっとしても良いのではと思った。ただ現地でリハーサルとなると宿泊費がかさむし、 また普段と様子が違う分ぎこちないリハーサルになることもあり、リハーサルにならなかったら意味がないけど。 小学生に1時間は長かったかなぁ…。 こちらもやり慣れてない部分が多々あるので、問題点を直しながらクラシック音楽、オーケストラに興味を持つ機会を作って行けたらと思う。
◆7月3日 《水炊き》
仕事で博多にいます。今日は仕事先の仲間が宴会を開いてくれまして、本場の水炊きを初めて食べました。
お座敷に通された時にはすでに鳥肉から十分出汁のでた鍋が用意されていて、まず最初にそのスープを飲みます。細かく刻んだアサツキの甘い香りと濃厚な鳥のスープ、お好みで塩を加えてもよし。 臭みはまったくありません。
次に鍋に予め入っている鳥肉を酸味のあるタレでいただきます。骨付きのものもあり、誰かは「これって出がらしじゃないの…」なんて言ってましたが、だとしても十分美味しい。見た目以上にアッサリしているのでパクパクいってしまいます。その「出がらし」肉を食べきったところでお姉さん登場、鶏だんご、もも肉、レバーと野菜類をがばっと入れて。ここからがメインのスタートなんでしょうね。(写真)
お箸だけで器用に鍋に次々と落としていく鶏だんごは、なかなかの技術です。甘味のあるキャベツやニラが鳥のスープに絡んで後を引く美味さ。
最後に残ったスープにご飯を入れて雑炊。これが本場の味、スタートからエンドまで感激でした。ちなみにこの写真で2人前です。多く見えるけど、結構食べられます。
真夏に鍋、身体が温まって良いかも。