5月 2005

2005年5月〜8月の旧酔っ払いの戯言









8.26 19日に夏休み明けのN響、まずリハーサルがあり20日から金沢、津、岐阜、富山、奈良と5回演奏旅行をしてやっと今日帰ってきた。 僕は練習場から近い羽田空港から金沢に前日入り。もちろん当日入っても良かったが、金沢には美味しいものがたくさんあると思うとじっとしていられない。ホ テルにチェック・インしてから約一年ぶりにあかめ寿司に早速足を運ぶ。ここは大衆的なお寿司屋さんで金沢に来ると必ず立ち寄る。入り口に掛かっている本日 のお勧め掲示板、店内の黒板にもより詳しいお勧めメニュー、どちらも以前には無かったものだ。しかも寿司だけでなく一品料理も格段に増えている。話を聞く と、去年息子さんが修業から帰ってきて、いろいろ彼なりの改革をした効果だそうだ。ホームページも息子さんが始めたそうで、それを見て県外や外国からもお 客さんが来るようになったという。どれも捨てがたい一品の中から、マツタケの土瓶蒸しとうざくを注文し、仕上げにお寿司を5カン、ビール2杯と日本酒2合 でおしまい。 20日は金沢公演、今回のツアーは指揮ワーレン・グリーンで「ペール・ギュント」第1組曲、フンメル:トランペット協奏曲、チャイコフスキー:「悲愴」 のプログラムで廻る。金沢公演後はホテルの大浴場で一風呂浴びてから飲みに出たので、新たに探しに行くのも面倒で再びあかめ寿司へ。店に入るなり、「30 分前までどうしようもないくらいてんてこ舞いの忙しさだった」と大将に言われる。風呂に入らずすぐ来ていたら、入れなかったそうだ。これはラッキー。この 日はのど黒の塩焼きを食べて同じように酒をのみ大人しくホテルに戻った。 津公演のあとは岐阜に移動して翌日の岐阜公演とあわせて2連泊、そして富山は1泊。演奏旅行に慣れているけど、毎日ホテルが替わるのは辛いので、なるべく 連泊ができるように調整している。岐阜公演の後は昼間リサーチしておいたお店に行き、飲みたりないのでイングリッシュ・パブの様なところで一人ビールを飲 んでいたら、あとからヴァイオリンの若手団員やエキストラ数名、スタッフが入ってきて一緒に飲むことに。立ちながら飲むビールは話も弾む。ついつい飲みす ぎてしまい翌朝はちょっと辛かった。 一日移動日があり25日は奈良で本番。奈良に来たときは必ず奈良公園を散歩して鹿を見て、うどん屋さんで天麩羅うどんを食べてから本番に挑むようになって いる。岐阜、富山、奈良とチケットが完売だったそうでとてもありがたい。フンメルのトランペットの独奏はアリソン・バルソムという美人女性トランペッター で、難所も鮮やかに決めていった。しかもドレスが会場ごとに違うのがいかにも女性らしくどれも素敵だった。この曲、同級生が卒業試験で演奏した際、僕が譜 めくりをしたので個人的に思い出深い作品。毎回とても楽しく演奏できた。 奈良の後は京都に行き、最近お勧めのだがしやさんに行った。この夏、実はまだ鱧を食べていない。店に入って真っ先に鱧の落としを注文、他にはよこわ(めじ 鮪)、野菜天麩羅(なんとマツタケ入り!)などを獺祭、十四代の生詰め吟醸酒、最後に白天宝山で〆る。これで今年の夏は十分堪能&満足。この店、日本酒も 焼酎もかなりの充実度、また行きたい。
050825_2229マツタケの天麩羅050825_2328銘酒十四代
8.18 今年の夏は雫石で音楽祭があり音楽面で充実していた。その後、取り立ててどこに行くわけでもなく、近場の温泉に行ったり小旅行したりして過ごしていた。こ の夏はしっかり休もうと心に決めていたので、なるべく楽器を持たない、音楽のことを忘れるようにしてみたが、生徒さんを教えたりちょっと仕事をするとすぐ 思い出してしまう。それでも、ずいぶんリフレッシュできたと思う。去年は夏休みにしっかり練習をしたら、秋の音楽シーズンが開幕してそうそうにバテてしま い復帰するのにずいぶん時間がかかった。我々にはキャンプ等ないのでいきなり実戦になる部分が違うけど、ある意味、野球選手のオフの過ごし方と似ている。 夏休みも今日で終わり。今日は車で出かけたついでに岩槻城址公園を散歩してきた。気温は相変わらず30℃を超えているが、多少秋の気配がしてきている。ツ クツクホウシやヒグラシが鳴いていると、夏も終わりの雰囲気が出てくる。京都にいたころはアブラゼミやクマゼミの鳴き声が凄まじく、ミンミンゼミは聞いた ことがなかった。東京に出てきて初めてミンミンゼミの声を聞いたときは感動的だった。30分ほど廻って、公園内に最後に静態保存されている東武日光線の特 急「きぬ」先頭車両を見学。間近で見る車両は想像以上にデカイ。普段はホーム上から見ているけど、実際はその倍の大きさがあるのと同じだ。車中はクーラー が効いていて気持ち良かった。
8.13 10日から13日まで休みが4日間あるので、この期間は楽器を持たないと決めて日頃できないことをしようと思う。雫石の疲れがどっと出たのか10日は一日 中寝ていた。11日は多少雑用をこなしたけれど取り立てて何かしたわけでない。夜ビヤホールに呑みに出たくらいだ。昨日は朝起きてふと思いついた、「烏山 に行こう」。出勤するときに上りホームから反対側のガラガラに空いた下り電車を見て、「あぁ、このままどこかに行きたい」と何度思ったことか。それを実 践してみようと簡単な身支度だけして、すぐ駅に向かった。駅で週刊プロレスと時刻表を買い、グリーン車付きの宇都宮行きに乗った。なぜ烏山かというと、ま だ烏山線に乗ったことがない、関東近郊で日帰りが可能という理由だけ。その前に実は黒磯にも惹かれたのだが、烏山の方が未知の世界感が漂ったので決定。宇 都宮、宝積寺と2回乗り換えて念願の烏山線初乗車。ディーゼルの響きが懐かしい。じきに緑の多い景色に代わり、35分で終点烏山に到着。来た列車は約20 分後に折り返すが、それも味気ないので歩いて町を廻ってみる。和紙の体験館や東武士の酒蔵など見学する場所もあるけど、川を目指してひたすら歩く。どうや ら烏山には鮎のつかみ取りができる「やな」がいくつもあるらしい。腹も減ったし鮎が食えるならと脇目も振らずひたすら進むが、計算が甘かった。途中道に迷 50分ほど歩いたけどまだ2キロほどあるらしい。汗が頭から吹き出してくる。やはり車で行くべきだったか。鮎を諦め、引き返すことにした。20分ほど歩 いてやっと釜飯屋を発見。遅めの昼食。久し振りに食べた釜飯は美味かった。食後はブラブラしながら駅に戻り折り返し列車に乗って宝積寺へ。このまま帰るに はまだ早いので、小山に戻り両毛線に乗り換える。小山から高崎まで2時間ほどで結んでいる路線でこれも未だ乗ったことがない。こちらは115系の電車で、 夕方の時間帯でもありいつもの車内と変わらない。そんな中、ひとり遊び気分で乗れるこの贅沢さ。途中から徐々に雨が激しくなり、前橋の手前では強烈な雷雨 になった。高崎で高崎線に乗り換え宮原へ向かう。最終目的地は山浦食堂。飲みだしてしばらくしたら雷雨になった。
karasuyama

8.9 ついに念願の『第1回しずくいし夏の音楽祭 がラ・ラ・ガーデンで開催された。出演者はウィーン在住のピアニスト鈴木理恵さんとN響の西山健一くん(チェロ)とその奥さんの由美さん(ヴァイオリ ン)、それに臼木麻弥(ヴィオラ)と僕の4人で、ベートーヴェンの弦楽三重奏曲op.9全3曲、ピアノ四重奏曲、ピアノ・ソナタ『月光』、モーツァルトの ピアノ四重奏曲第1番、メンデルスゾーンのピアノ三重奏曲第1番などを演奏した。8月3日に雫石に入り、4日は一日リハーサル、5日から7日まで計4回の 演奏会を持った。今年の雫石は例年にない猛暑だそうで、30を越す気温と湿度は80パーセント。それにお客さん達の熱気も加わって、毎回滝の様な汗をか きながらの演奏会になった。特に初日は、「空調の音が気になる」との声が上がり敢えてクーラーを切って演奏したら、弦は下がるし、汗が目に入って滲みるわ ですさまじい事になった。お客さんはクラシック音楽に馴染みがない方が多いのではないかと思っていたのだが、実際は本当に熱心に聴いて、また盛り上げてく れてとてもパワーを貰った。そしてラ・ラ・ガーデンのオーナーである岩崎さんご夫妻を始め、毎回の食事を作って下さった方々、会場の受付や掃除、駐車場の 整理などをお手伝いして下さった方々がいなかったら、実現できなかったと思う。本当にありがとうございました。 また「是非来年も!」と言われたので、これは是非実現しなければ。「とにかくやってみないと始まらない」と軽い気持ちで始めてみたら地元紙やらラジオ局でも取り上げてもらい、もう続けなければいけない状況になってしまった。大変だけど一つ楽しみが増えた。

8.2 かなり更新が途絶えていた。その間何をしていたかというと、PMF関連の演奏会で26日から札幌に行っていた。丁度台風7号が関東に接近、上陸と重なり、 予定していた飛行機を変更して無事札幌入り。たとえ台風だろうと遅刻するのは避けたいのは人情。台風での移動は去年の8月松山に行く時に直撃だったのを思 い出す。演奏会はメルクル指揮で幻想交響曲他。彼は頭もいいので、練習の要領もわかりやすい。それに加えて本番では練習以上のパッションがあるので、今回 は良い演奏会になったと思う。弾いていてとても楽しかった。ついつい暴れてしまった・・・。
さて明後日からは、雫石で「しずくいし夏の音楽祭」が始まる。地元の新聞等ではいろいろ好意的に取り 上げていただいて、その情報が入るたびに、まだ現場に入っていないのに気持ちが盛り上がってきている。音楽祭と言っても、大々的にするわけではなくできる 範囲で、自分たちも楽しみなから演奏できれば本望だ。もしお近くの方は、是非様子を見に来て下さい。

7.19 いやぁ~、凄かったです。昨日のNOAH東京ドーム大会。ドームに行ってみたわけではない(かつて会場に直接見に行ったことはない)が、昨夜X- FILESを見終わって寝ようとヴィデオを止めたらちょうどNOAHのテレビ中継(録画)が始まるところだった。なんといっても今回は三沢vs川田の5年 ぶりの対戦、小橋vs佐々木健介の初対決、小川vs天龍の元師弟対決など、DHCヘビー級&ジュニア・ヘビー級選手権試合以外にも見どころ満載。個人的に は三沢vs川田に一番思い入れがある。なんたって15年程前にプロレスにはまったきっかけを与えてくれたのは、この二人だからだ。トータルでは三沢の方が 勝率は良いけど、全日本プロレスの東京ドーム大会では川田に負けているし、ここのところ三沢の圧倒的な強さをあまり見てない気がするので是が非でも三沢に 勝って欲しいと思いながらテレビを見た。プロレスというと、大げさなアクションや凶器を使って血まみれにしたりと『本当に真剣にやっているのか?できレー スじゃないのか?』とよく言う人がいるが、そんな人にこそ是非見て欲しい。俺が試合をしたわけではないが。27分間テレビの前にくぎ付け状態。これぞプロ レス。鳥肌が立つのを通り越して、涙が出るくらい感動した。今回打撃技の音がとてもリアルに収録されていた。特に三沢のエルボーは、バチッでもゴンッでも ない、重みの効いたなんとも鈍い音がして改めてその凄さを感じた。一応DVDで録画しておいたが、後日発売されるであろう市販のDVDを買って大切にとっ ておきたい、それほど感動した試合だった。

7.13 昨日はオーチャード定期、初登場のルイゾッティ指揮でベートーヴェンの7番、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲(独奏=ファン・モンラ)他のプログラ ム。この指揮者、声はデカイ、歌うとその辺の歌手バリの美声、やたら明るいイタリア人の典型の様な人。感覚的に音楽をとらえているようで、表情とか見て いるとついつい笑ってしまうくらいいろいろな顔の表情をする。その分、あまり細かいことは気にしないのかテンポとかは毎回違うけど。協奏曲でもソリストを 置いといて自分の音楽を貫こうとするので、モンラは弾きにくかったんじゃないかなあ。それでも、本番ではソリストも自分のテンポに持っていこうとしていた ので、指揮者とソリストの駆け引きが間近で見られて面白かった。
今日はオフなので、金魚の水替えとメダカの水槽掃除など一日掃除。天気が良ければいいのだけど、あいにくの曇り空。梅雨時は仕方ない。

7.9 数日前、英語のe-mailが来た。恐る恐る開けてみるとそれはウィーンのRicoさんからで、今日本に来ているとのこと。折角日本にいるのならと、食事 に誘って昨夜最近よく行く都内のお寿司屋さんに行った。電話で話をしたときはとても早口な英語で会話が成り立つかどうか凄く心配してたのに、会った途端 「こんにちは、ちょっと奥さんと電話してたので遅くなりました~」とベラベラと日本語をしゃべったのでこちらの方がビックリ。その後も、英語、日本語、ド イツ語の入り交じった会話に何も心配することなく本当に楽しい一時を過ごした。最後の方は、寿司屋の大将も世界共通の話題()で参加して大盛り上が り!10月にウィーンに行くので、再会を楽しみにしている。そういえば、この日ヱビスビールの当り瓶が2本あった。初めてお目にかかったその瓶は、数千本 に1本の割合で入っているとか。珍しいので携帯で撮影してきた。 ebisu_specialmitricosushi01

6.29 昨晩(午前3時頃)腹痛で目が覚める。胃がキリキリ痛むので、痛み止めを飲んで寝たけど1時間も寝てられず、ほとんど寝ずに朝を迎えた。動けないほどの痛 みではなかったので仕事に行こうといつもの電車に乗ったら、踏み切り事故で途中で止まってしまった。いつも練習開始の30分前には着くようにしているので 始めは慌てなかったけど、停車時間が次第に長くなるにしたがって焦りが出てきた。しかしそれも間に合うか間に合わないかの瀬戸際までで、遅刻が確定してし まってからはかえって開き直ってしまう。それでも車内に缶詰め状態は変わらないわけで、今後どうやって職場までたどり着こうかいろいろ思いを巡らしてい た。約1時間後に最寄りの駅に到着した電車を降りて歩いて私鉄の駅まで向かい、その後もJRを乗り継いで約40分の遅刻。会社に入って初めての遅刻だ。 ま、今回は交通トラブルなのでしかたがないのだが、それでも練習中に弾いている人たちの間を縫ってコソコソッと自分の席に行くのは、あまりいい気がしな い。お陰で、午前中はいまいち調子に乗れないまま終わってしまった。

6.27 酔っぱらって夜テレビをつけたら「さるじえ」なる番組をやっていた。これって、ついつい見てしまう。今回は富田靖子が出ていたので尚更だ。どうでも良いこ となのだが、富田靖子を見ると心が和むというか、簡単に言うと大ファンだ。大ファン、だけど恥ずかしいくらい何も知らない。ただ、たまたまテレビで見ると ついつい見てしまい「素晴らしい!」と、一人感動しているだけだ。このホームページの自分のプロフィールに「島崎和歌子と飲み会をする」のが夢だと書いた が、そろそろ替えようかな。夢は大きいほうが良い。そうしよう。近々更新予定。今日はまさしく酔っ払いのたわ言。

6.25 先日たまたまランチを食べに行ったレストランの雰囲気が良かったので、駄目元で「演奏会をしたいのですが、貸していただけますか?」と尋ねたところ、非常 に親切なスタッフの方がすぐに支配人に連絡をとってくれて、今日その方と打ち合わせをしてきた。レストラン側もとても好意的に受け入れてくれて、トントン と話はまとまりやっとここに発表できる事になった。9月18日 Libera! Chamber Music Series 「特別演奏会 N響メンバーとウィーンの仲間達」開催決定! 午後2時開演(予定)、出演者は中嶋りり子(RSO-Wien2nd.Vn.首席奏者)、林 智之(N響フォア・シュピーラー)、臼木麻弥、田澤俊一(N 響)、Georg Sonnleitner(ウィーン響ホルン奏者)、飯島さゆりで、モーツァルト:ディヴェルティメントK.334他を演奏します。東大宮はいつもアリイ・ ガーデンホールでLibera! Chamber Music Seriesを開催しているが、今回は出演者が6名でステージに乗らないのでずーと場所を探していた。もう半分諦めかけていたのだが、3ヶ月を切った段階 でこうして演奏会が決まったのはとても嬉しい。翌19日は川越でも同じメンバーで演奏会がある。どちらもそう簡単には聴けません、是非聴きに来て下さい。

6.20 夏に雫石で演奏会することが決まった。ここ数日は、チラシを作ったり色々雑用に追われて慌ただしい毎日だった。チラシも完成し、発送も済ませた。あとは、 自分の演奏を磨くだけ。今回実験的にやることになったが、出来れば毎年続けたいと思っている。今回メンバーでもあるピアニストの鈴木理恵さんと留学中に 「岩手で夏に音楽祭とか出来たら良いねえ」なんて、漠然と話をしていたのが早くも実現してしまった。主催(発起人)のラ・ラ・ガーデン岩崎さんも「とにか く一度やってみないと」と言っていたが、まさにそのとおりで赤字覚悟の企画である。コンセプトは「気軽にクラシックを聴きに来て欲しい」なので、雫石中 学校を借りて無料のコンサートもプログラミングしてみた。期間は8月5~7日まで。詳しくはこちらへ。
最近たまに行く散髪屋がある。値段の割りには丁寧にやってくれるので悪くはないのだが、毎回行くのを ためらってしまう。というのも、そこの親父はやたら話しかけてくるのだ。席に着くなり「今日はお休みですか?」と必ず訊かれる。それも非常に物腰の柔らか い口調で。確かに平日の昼間に散髪をしに行く僕も悪いのだが、いつも「ええ、まあ」としか答えられない。それとも「いや、仕事中です」と答えてみようか。 相手はどう出るかな、「仕事は放っておいて大丈夫ですか?」とか訊いてくるのだろうか。会話のきっかけを掴むたわいのない会話のつもりなのだろうが、毎回 決まって訊かれるその一言が憂うつでしかたない。

6.8 今日は、二宮で清水さん(元N響フォア・シュピーラー)主催の室内楽演奏会で二宮に向かう。今回は昨年茅ケ崎で共演したヘスス・ドミンゴ・ガルシア(クラ リネット奏者)と再びクラリネット五重奏を演奏した。僕の出番はモーツァルトのEs-Durのカルテットと同じくモーツァルトのクラリネット五重奏曲の2 曲で、清水さんのヴァイオリン、小畠のヴィオラ、田澤さんのチェロだった。朝から少々緊張気味だったけど、ホールの響きが気持ち良くてだんだん調子に乗っ てきて、本番では気持ち良く演奏できたのが嬉しい。ヘススも去年とは別人かというぐらい、急激に上手くなっていてビックリした。聞くところによると、スペ インのオケに所属したらしい。まだ26歳だそうで、今どんどん上手くなっている最中なのだろう。今年10月にN響がスペインに行ったときは、是非飲みに行 こうと再会を誓った。

6.7 5日はN響は休みだったけど、室内楽のリハーサルで練習場に行った足で、広島に飛行機で飛んだ。広島では広響のメンバーと焼き肉を食べ、翌6日は岡山で 3&4日と同じプログラムの演奏会。ホールも変わると微妙にタイミングも変わってきて新鮮だ。自分の弾いてる場所から聴いた感じだと、NHKホールに比べ て岡山シンフォニーホールは響きも良く、会場の跳ね返りも心地よい。だが、2回NHKホールで演奏しているためか、岡山のホール・トーンを活かしきれない まんま終わってしまったような気がした。 終演後、ホール近くにある友達の紹介のお店に行ってみた。カウンターと小さなお座敷しかないお店なので、我々が入る時も入れ替わりでやっと座れた。その後 もひっきりなしにお客さんが来るほどの大繁盛。ただ、カウンターのある一角だけがずーと空いたまま、次から次とやって来る常連さんを断っているお店の様子 にちょっと気になっていたら、9時50分ごろなんとP.ヤルヴィが知人に連れられて入ってきた!我々が座っていたカウンター席の丁度対角線向かいに座った ヤルヴィは、我々の存在にすぐ気がついてお酒を一杯ご馳走してくれた。ヤルヴィご一行は12時ごろに帰っていった(様な気がする)際、チョコッと挨拶をし て話をした。今回のチェロ協奏曲、そして次の定期で交響曲第3番「ライン」とシューマンが意識的にプログラミングされているのを尋ねたら、「I love Schumann!」と語っていた。「前回1番「春」も取り上げているので、是非全曲やりましょう」と話したら、彼もそのように考えていると言っていた (気がする)。 11時閉店のはずが、居心地の良さ、料理と酒のうまさ、常連さんの気さくさにすっかり酔ってしまい、1時半頃までいた。後半はほとんど覚えていない。なの で、先程から(気がする)としか書けないほど、記憶が曖昧。お勘定でいくら払ったか、何を話したかも忘れている。ちゃんと楽器をもってホテルに帰り、モー ニング・コールのセットをして寝たのは自分としてもかなり評価できるが、翌朝は相当辛かった。かばんの中にはいつ貰ったかわからないそのお店のチラシと、 携帯に撮った記憶の内写真が入っていた。それには店の親方がぼやけて写っていた。

6.3 今日はP.ヤルヴィ指揮の定期演奏会、シューマンのチェロ協奏曲(モルク独奏)とラフマニノフの交響曲第2番の2曲構成。3日間みっちり練習したのでラフ マニノフはGPで少々疲れ気味だったが、本番ではやっぱり盛り上がってしまいました。約1時間かかるこの曲は、パッと聴いた感じだと管楽器の音響に助けら れてなんか弾けそうな気がしてしまうけど実際楽譜を見たら耳に入ってくる数倍の音が書いてあり、しかも1st.violinはさらに1オクターブ上を弾い ていると考えるとかなり難しい。終楽章になると、集中力もトギレトギレになってくるし、音数はさらに増し譜面も黒くなって目はショボショボで、勢いに任せ てなんとか終わりにたどり着いた時にはグッタリだった。ヤルヴィは無駄がなくて、音楽も熱いし、小さな振りでもよく判る。本番で弛れずに1時間があっとい う間に過ぎたのは、彼の世界にしっかりと引き込まれていた証拠。とても楽しい本番だった。明日もこのテンションで乗り切ろう。 今日はGPと本番の間、自分でテールピースを替えてみた。楽器の調子が今一つなので、最近凄く気になっているテールピースのある部分をどうしても試してみ たくなったのだ。普通このような作業はちゃんと楽器屋さんに頼むのがベストである。なぜならテールピースを替えるのは、弦を全て緩めて駒をはずさないとで きない。駒の位置は0コンマ数ミリのずれでかなり音色が変わってしまうし、弦を緩めただけで魂柱が倒れる危険性もある。それでも、どうしてもやってみたく なり、元の場所を目と印でしっかり覚え、魂柱が倒れないことを祈りつつ静かに駒を外し、テールピースを交換してみた。結果、思った通りの結果が得られて大 満足。適当に替えただけでこれだけ効果があったのだから、ちゃんと楽器屋さんで寸法を測ってやり直したらもっとまともな音になるんじゃないかな。今度ちゃ んと楽器屋に持っていって、見てもらう予定。

5.27 今週の定期を一つ降りている間に雑用の嵐、次から用事が沸いてきた。それでもゆっくり練習もできたし、雑用もある程度消化できたので有意義な休みだった。 明日から約一月間怒濤の毎日だ、ま、僕にとってだが・・・。明日はパーヴォ・ヤルヴィのオーチャード定期練習でシベリウスの2番他のプログラム。久しぶり だなあ、この曲をN響で弾くのは。デュトワ以来か。
今日フジテレビで放送されたドラマ「空中ブランコ」、実はこの原作を留学中にたしか「オール読物」で 読んだことがある。その当時日本語の活字に飢えていた僕にとっては、普段は決して読まない「オール読物」も貴重な書物で端から順番に読んでいったのだが、 中でもこの「空中ブランコ」は最後までハラハラしながら面白く、何度も読みかえしたのをよく覚えている。その思い出深い小説がドラマ化されるなんて思って もみなかったが、直木賞受賞作品と聞いて納得。リアル・タイムでテレビを見られなかったので録画したビデオを後でゆっくり鑑賞したい。

5.24 今年8月に小さな演奏会を雫石でやることになった。場所は毎年秋に演奏させてもらっている小岩井農場近くのラ・ラ・ガーデンホールで、今日は朝からチラシ のデザインに、電話での打ち合わせなどあっという間に時間が過ぎていった。詳細はもう少ししたら発表します。
メダカの子供が続々と孵化、12匹ほど産まれた。でもすぐ死んでしまうものや奇形もあり、なかなか上 手くは育たない。それでも目を凝らすとチラチラと小さな魚が泳いでいる様は見ていて嬉しくなる。金魚の病気はどうやら峠を越したようだ。見違えるように元 気に泳ぎ廻って、エサをしきりにねだりにくる。新しく仲間になった金魚は「銀次」「まりりん」と命名、もう一匹はまだ決まっていない。

5.19 11日から15日まで宮崎国際音楽祭でN響が2回演奏会。指揮はデュトワで、「第九」プロとお得意のレパートリー「春の祭典」とチョン・キョンファ独奏の ブラームス:ヴァイオリン協奏曲の2プログラム。今回は何と言っても、学生の頃あこがれの存在だったチョン・キョンファがソリスト、これだけで満足。独特 の歌い回しも彼女が弾くから様になるのであって、まねできるものではない。テンションの高いその演奏から勝手に想像していた人柄は、まるで違ってとてもフ レンドリーな人というのもますます嬉しくなる。リハーサル中のちょっとしたオーケストラとの演奏上のやりとりでも、とても素敵な笑顔で応えてくれたり、頷 いたり・・・。本番は一瞬たりとも音楽を逃さない、また聴衆(オケを含めて)を惹きつける演奏は、以前のまま。とても素晴らしい演奏だったし、心から感動 した。会場の拍手があれほど大きかったのも頷ける。アンコールにはバッハの無伴奏からアダージオを演奏した。終演後の打ち上げでも、彼女の演奏について語 り合った。「聴衆の心、鷲掴み!」誰かが言ったキャッチ・フレーズだが、まさにその通り。また来て欲しい。
久しぶりに帰京したら、金魚が白点病にかかっており、その治療にてんやわんや。インターネットで色々 調べたらやはり薬が効くようなので、薬浴にした。小さいのが一匹死んだのが残念だが、お陰で他の金魚は持ち直し色も普通に戻った。一安心。メダカは今年第 1号の子メダカが誕生、次々と産まれ、現在4匹が孵化した。今後も孵化ラッシュが続きそうだ。

5.6 姪っ子が遊びに来て近所で金魚すくいをしてきた。4回チャレンジして一匹も取れなかったそうだが、毎回おまけで2匹づつもらってきたので一気に8匹もも らってきた。さすがに全部は飼えないので、半分の4匹だけもらい先日大きくなったばっかりの水槽に移した。次郎は相変わらずひらひらのついた金魚をひたす ら追い続け、見ていて気ぜわしい。まだ2センチ足らずの普通の金魚は、そんな次郎を軽べつするかのようにジッとおとなしく泳いでいるので、どちらが大人か 判らなくなる。そんな訳で急に仲間が増えた次郎だが、時間が経つに連れて次第に動きがおとなしくなってきた。今日には5匹まとまって同じ方向を向いてじっ とする、なんて今までじゃ考えられない態度まで。もしかしたら今まではメダカ数匹との共存だったので、自分がメダカだと思い込んでいたのではないだろう か。それが、メダカが別の水槽に移され、金魚だけになってやっと本来の自分のあるべき姿を見いだしたのではないかと勝手に推測している。 メダカは卵を産み、その卵は細胞分裂を繰り返している。中には目玉らしき2つの点々ケ見えるようになったのもある。これも無事孵化してくれることを楽しみにしている。

5.3 昨年秋に産まれた子メダカも8匹ほどすくすく育ち、無事大きくなったので金魚と親メダカの水槽に一緒にしてみた。一緒にした翌日には早速メダカの産卵が始 まった。もしかしたらもう少し前から産卵してたのかもしれないが、確認できたのは一昨日が初めて。合計10個ほど取り上げた。ところが、金魚と一緒にした 子メダカがいつの間にか減っている。どうやら金魚が食べているらしい。それしか考えられない。このままだとメダカは単に金魚のエサ、卵も食ってたのかも。 しかたないので、今日金魚専用の水槽を買ってきた。いままでより一回り大きいサイズの水槽には金魚とヤマトヌマエビをいれ、今まで使っていた水槽はメダカ 専用にした。金魚が1匹だと可哀想なので、ついでに黒い出目金と琉金の小さいやつを増やしてみたら、琉金を次郎(今まで育ててきた金魚)が追い掛け回し続 けるので、仕方なく琉金はメダカ水槽に一時避難。この金魚は動きが鈍いので、すばしこいメダカを追い回すこともなく、仲良く共存できそうだ。問題は、次 郎。出目金はそれほど追いかけないけど、一度突きだすとトコトン追いかけ回すので、見ていて金魚のストレスを我が身のように感じてしまう。幸いなことに出 目金はまだすばしっこいので、何とかいまのところは無事生きている。