11月 2001

2001年11月〜12月の旧酔っ払いの戯言










12.29 盛岡から帰ってきた翌日の25日、今度は札幌に遊びに行ってきました。ツアーで札幌2日間2万円、延泊しても5000円/1泊というこの安さに惹かれ、2 泊3日の完全な遊び。いつも飛行機や鉄道に乗るときは必ず楽器持ちか仕事の場合なので、今回手ぶらで移動するのに妙な違和感を感じるけど、それもすぐ忘れ て「楽器がないのはなんて楽なんだ」と感動。着いた日は、札幌の夜をブラブラ歩いてイルミネーションを見て、ラーメン食べて、寿司食って・・・。翌日は、 定山渓の手前にある温泉『まつのゆ』で一日ノンビリと。札幌からレンタカーをして約一時間、なかなか風情のある場所&雪で心も体もリフレッシュ。夜はまた もや、大通り公園のイルミネーションを見に街を散歩。3日目、今度は鉄道で余市に向かいニッカの工場見学を、と思ったら見学は25日までで終わっていたの で仕方なく工場内を散歩、ニッカの創設者竹鶴氏がウィスキー留学をしたスコットランド地方に気候が似ているということで余市にニッカの工場を建てた、とい うそこは雪で真っ白、去年の夏に来たときとはまるっきり印象が変わっていてビックリ。でもこれがスコットランド地方の雰囲気なのかも、と一人納得してきま した。その後、小樽を散策、お決りの運河、そして寿司と短いけど初めての冬の北海道を満喫してJALの最終便で札幌を後にしました。最後、乗った飛行機が 離陸滑走を始めて間もなく急ブレーキ、ブレーキ系のトラブルとかで出発が1時間遅れたというアクシデントのおまけ付きでした。 写真を撮ってきたので、いくつか写真館に載せます。

12.22 今朝見た夢、なんとH.シュタインが出てきた。場面はどこか外国の田舎街(たぶんドイツだろう)、我々が宿泊している小高い丘の上にあるホテルにシュタイ ンが迎えに来てくれて、これから街に飲みに行こうと小畠(N響ヴィオラ奏者)と3人で歩いて出かけた。シュタインは年の頃50歳前後、今よりもうちょっと 痩せていて体の動きも俊敏、石でできた小道を小走りで通り抜け、途中にすれ違う街の人たちと冗談を交わしながら行き付けの飲み屋に連れていってくれた。 とっても庶民感あふれるこじんまりしたそのお店で、シュタインはシュナップスをクイクイ飲んでいた。今までN響での雰囲気と違って、とっても茶目っ気たっ ぷり、気さくなシュタインに最初は戸惑い気味だった僕もだんだん慣れてきて、とっても楽しく酒を飲んだ。彼に勧められて彼のグラスでシュナップスを飲ませ てもらったが、僕には強くてすぐ回ってしまった・・・・、あたりで目が覚めた。会話は英語だったと思う。夢の中で、一生懸命英語を話そうとしていたから。 でも何を話したかは全然覚えていない。なんでこんな夢見たんだろう。多分、先日発売された『N響75周年記念 伝説のN響ライヴ』でシュタインの演奏を毎 日聴いているからだろう。シュタインのワーグナー、良いです。これがN響本来の音なんだなと納得させられました。とっても良い音しています。是非聴いてみ て下さい。 ここ数日、体調を崩していたので酒を控えめにしていたのだけど、今日は夜もゆっくりできたので家に貯まっていた日本酒をちょっと飲んでみたらすぐ回ってしまった。もう寝よう。

12.22 昨日は都内某スタジオにて「NHKスペシャル」の音録り。作曲は坂本龍一さんでした。これがあの『スネークマン・ショー』を作っていた坂本龍一か~、と一 人感慨深いものがありました。何度かリハを繰り返しているうちにすっかり彼の世界になってしまう、でも何一つ強引さは感じられない。音造りもニュアンスを とても大事にします。さすが世界の坂本と言われるだけある!!凄い指揮者が来たときと同じ懐の深さを感じました。 今日はひさし振りのオフ。天気が良いので布団を干して・・・と思ったらあまりの強風で干しても風で飛ばされてしまい5分で終了、しかたないので洗濯も部屋の中に干してます。最近、とっても空気が乾燥しているのでちょうどいいかも。 明日はフィリア・ホールでクリスマス・コンサート。その後新幹線で盛岡に移動して、24日朝から現地での練習に参加。それで今年の仕事納めとなります。

12.17 昨日昼間に自宅にかかってきた電話のこと。それは芸大の後輩を名乗る女性からでした。思わず「やっと来たか!!」と心の中で叫んでしまったその訳は、数年前に同じ人物(以下Mさん)から周りの同級生達に電話がかかっては、 「一度お会いしてお話ししたい。電話では言えないとても大事なことです。お時間はございませんか・・・。」 といった内容を繰り返すばかりで内容を全く教えようとしないので、非常に迷惑したという話しをいろんな人から聞いたからです。中には実際直接会いに行った男性もいて、彼の話によると 「待ち合わせた喫茶店に座るやいなや、両サイドを屈強な男に囲まれて逃げられないようにされた上で、怪しげな宗教に勧誘された、直接事務所に連れてかれそうになったところを無理やり逃げてきた・・・。」 とか。僕もその当時、Mさんから電話がかかってくるかと手ぐすね引いて待っていたのに結局かかってこなかったのでちょっと残念だったのが、やっと昨日か かってきたので喜んでしまったわけです。ただタイミングの悪いことに、暇が無かった(一度相手をし出すと小一時間は取られるとのこと)ので、 「今は地方に出ていて忙しいので・・・」 という言い訳をして電話を切りました。世の中、怪しい宗教が蔓延ってますね。宗教に嵌まっちゃった人から我々を見ると、 「私達の手で助けてあげたい」というちょっとひねくれたボランティア精神でやってくれるんだろうけど、こっちから見てると 「自分の為べきことも見つけられず社会に適応できないような人から心配されたくはない」 と思います。 それにしても、自宅に直接電話してきているにもかかわらず、「今は地方に出ていて・・・」の返事に納得して「じゃ、またかけます」と言って電話を切ってしまうあたり、もしかしてアタマまでイカレていないか心配ですけど・・・。

12.16 昨日までマロさん(N響コンマスの篠崎さんのことを皆こう呼んでます)の弦楽アンサンブルで、久留米、下関、北九州、徳山の4カ所で演奏会でした。それぞ れ前半で弦セレや『四季』を演奏した後、後半は地元合唱団や児童合唱、ハンドベルと一緒にクリスマス・キャロルを演奏するプログラム。クリスマス・キャロ ルは普段演奏する機会がないのでとても新鮮に感じました。また地元の合唱団、児童合唱、ハンドベルの子供たちが一生懸命でやってて楽しかったです。子供の 時にオーケストラと一緒に歌ったことがきっかけで、音楽に興味をもってその道に進むって人が出てきたらなあと思いました。
昨日の徳山終演後、他のメンバーは広島に宿泊したのですが、僕はそのまま駅に向かって夜行寝台列車『富士』に乗りました。最近は安く飛 行機に乗れるようになったし、新幹線もスピードアップして夜行列車に乗る機会がめっきり減ってしまいました。列車自体、運転本数減らされているしねえ。 昔、東京や上野から何往復も夜行列車が発車していたなんて、夢のような話です。『富士』のB個室はそこそこの広さがあるので、窮屈さはあまり感じませんで した。買い込んだビールと弁当を食べ終えると、することもなくなり早々に寝て、朝起きたのは浜松に着く直前。このまま『富士』に乗り続けると東京駅に9時 58分着、でも浜松で新幹線に乗り換えると7時ちょうど発の『ひかり』があるので東京には8時24分着で、1時間半も早く着くので慌てて浜松で飛び降りま した。やっぱり新幹線は速い。30分も遅く浜松を出たのに静岡には『富士』より早く着くし、『富士』だと静岡から2時間半もかかるのに、新幹線だと静岡~ 東京は約1時間。やっぱり新幹線ですね。

12.13 今、門司に来ています。今日下関で演奏会。昨日はここで夕方までリハーサルをして、夜は小倉まで呑みに出掛けました。いや~、そうとう呑んだ。5人(女性 一人含む)で日本酒2升は空いている計算。7時に飲み始めて11時過ぎまで店にいたから、約4時間かけてじっくり呑んだことになります。程よい酔い加減で ホテルに戻ってすぐ寝てしまいました。でも二日酔いにならず気分爽快の目覚め。ゆっくり呑むと体にも良いのでしょうか。あ、料理も美味しかった。食べたも のをメモしてきたのでここに書いておきます。『平目にこごり、タイラギ貝ヒモの酢の物、フグ刺し、鰈肝あえ、たこ、あおりいか海苔添え、あぶりたいらぎ 貝、サワラたたき、平目こぶ、たち魚たたき、アボカド数の子海苔巻き、よこわづけ、本マグロ、フグ白子と焼きフグあんかけ、牛テイルとスープ雑炊、たたき ワカメと松葉かにのかに味噌合え、ホタテとほうれん草のスープ仕立て、あん肝の竜田揚げとくじゅう大根の粥煮、フグあらと松茸の土瓶仕立て、天然鯛と松茸 の焼おにぎりお椀仕立て、プリン・・』
先日行われたプロレス-NOAHの三沢組vsノー・フィアーのGHCタッグ・タイトルマッチは、残念なことにノー・フィアーが勝った。なんで・・・・。悔しいです。

12.8 最近、急に寒くなってきました。昨日、風呂上がりにパジャマでゴロゴロしていたらすっかり体が冷えてしまい寒くて寝つけなかったので、今日は冬用のパジャマと袢纏を買いに行きました。早速着て、今これを書いています。袢纏、温かい。受験生になった気分です。 また、最近の不摂生が祟ったのか、お腹周りが苦しい今日この頃です。夏のヨーロッパ・ツアーから帰ってきたころは3キロも痩せていたのに・・・。今は人生のなかでマックス体重です。 明日はプロレス-NOAHの三沢組vsノー・フィアーのGHCタッグ・タイトルマッチだ。どっちが勝つかな。やっぱり三沢組に勝って欲しいな。

12.6 スウェーデン放送合唱団、素晴らしい!!今回の定期、ベルリオーズ:「キリストの幼時」は、この合唱団で成り立っていたように思えます。もちろん、ソリス ト陣(特にJ-M.エインズレイ)も素晴らしかったのですが、エピローグに現れるア・カペラの合唱とテノールの語りで総てを回想して「アーメン」で全曲を 閉じるまでが今回の白眉でしょう。これを聴いただけでもお金を払う価値は十分にあるのを、二日続けて、しかもステージ上の特等席で聴けたなんてなんて幸せ なことなんでしょう。終わった後は動くのが嫌になるくらい、ドップリと音楽に浸っていました。また、合唱のみで歌ったアンコールがとても素敵で、ひと足早 いクリスマス・プレゼントのように聞こえました。
デュトワの指揮を見ていると、どうやら歌物は苦手に感じます。特にレシタティーヴォは、先月のサンティ、先々月のサヴァリッシュとレシ タティーヴォでの完ぺきな棒捌きを見てしまったためか、デュトワがアタフタしているように見えました。デュトワはリズムをあまりにも正確に刻めてしまうか ら、もしかしたら歌手に自由に歌われるのが嫌なのかなとも思いました。テキストが先か、それともメロディが先か・・・・、難しい問題です。

12.3 先日の盛岡は寒かった。それでも現地人に言わせるとまだ温かいほうだとか。本当の寒さはこれからなんだろうなあ。今月下旬にもう一度岩手に行く予定なのでその頃には完全に冬になっているだろう。もしかしたら雪を拝めるかも・・・。 今日はデュトワでベルリオーズ:「キリストの幼時」の練習でした。合唱はあのスウェーデン放送合唱団!少人数であの声量、純度の高い響き、表現の幅も広い し、さすが上手いです。デュトワのベルリオーズは以前やった幻想交響曲や「ロメ・ジュリ」、「ローマの謝肉祭」序曲などから判るように、非常にシンプルに 楽譜に書いてある通りの演奏を求めます。楽しみにしていたのですが、ゆったりとした曲調が全曲を支配しているせいか、今回はよく判らない感じ。また、速い 場所は楽譜の指定より数段速くて歌の言葉も喋りきれないほどだし、オケもちょっと限界を超えています。明日になったら少しは理解できるようになるかな。

11.30 今日は岩手大学管弦楽団とシュエット室内合奏団のトレーナーとして盛岡に来ています。朝6時過ぎの新幹線に乗って10時からまずシュエット室内合奏団の練 習。この合奏団とは今年の7月にN響で東北ツアーに来ていた際に練習にお邪魔してからの付き合いで、来年4月のコンサートに一緒に参加することになり、そ の下準備のために今回練習に参加しました。午後2時頃まで練習して、いったんホテルに入ってから今度は5時から岩手大オケの練習。こっちは今年ブルック ナーの6番をプログラムに載せています。プロ・オケでもあまりやらないこの曲をアマチュア・オケが採り上げるのですから、教えるほうとしても大変です。最 初はどうなるかと思ったけど、やっているうちにいい曲だと思うようになりました。ブルックナーって、弦楽器は弾きにくいしオクターヴや5度の音程が多くて 左手にすごく負担がかかります。けっして弾きやすくはないし。しかも管楽器だけとかヴァイオリンだけとか、丸裸になるカ所もたくさん、ってことは音程を外 しただけでもモロバレになってしまうんですね。でも、敢えてその難しい曲に挑戦するからには、いい音楽を目指して頑張って欲しいものです。

11.29 Quintetto Alberi、第5回演奏会は無事終了しました。御来場下さった方々、どうもありがとうございました。かつしかのホールは響きが気持ちいいので、大変弾き やすかったです。梅雨時だと換気が巧くいかなくてジメ~として最悪になるんですけど、今回は天気も良く空気が乾燥していたので問題なしでした。個人的なこ とを書くと、今までは室内楽の本番が終わると肩はバリバリ、背中は痛い、ボーッとしてダラーッとしてしまうのが常だったのが、昨日はそんなことにならず体 がとても楽な状態でした。いつも一緒にアンサンブルをやってきたメンバーなので、無理をしないで演奏できたのが良かったのでしょう。 演奏のことを書くと、アルブレヒツベルガーは、凄い緊張してたけど落ち着いたテンポで弾けたし、フーガの部分で落ちなかったので良しとしよう。フーガで落ちると復活できないまま終わってしまうので、みんなピリピリしながら演奏してました。 ベートーヴェンは、やっぱり難しい。中でも第1楽章と第4楽章の「Allegro moderato」のテンポ作りが難しい。単なる「Allegro」じゃなくて「Allegro moderato」だもんねー。その中で、曲の始めから徐々に積み上げていって最後まで一貫した大きな流れを作るのは、やっぱり難しかったです。第3楽章 は、あの単純なメロディだけにさらに難しい。昔、学校の和声の先生が、 「ベートーヴェンは、メロディは2流、和声も初心者程度の技術しかない、けれども心をつかむのは超一流」 と言っていたのを思い出します。第9の有名なメロディもそうだし、今回の第3楽章もそう。音階に毛の生えた程度の、簡単な旋律だけであれだけ凄いテーマにしてしまうところにベートーヴェンの凄さがあるのでしょう。 フンメルは、ピアノの演奏技術を格段に進歩させた人だけあって、かなりソリスティックなピアノに弦が付いている感じ、小型ピアノ協奏曲のようでした。とて も短い第3楽章は、後のショパンの協奏曲の緩徐楽章を思い出させる雰囲気、ショパンがパクったのかな。変ホ短調という調性は、弦楽器にとって響きにくくて ちょっと苦労しました。ま、なにはともあれ無事終わってよかったです。ボロボロにもならなかったし・・。 次回は?そろそろネタ切れか・・・?

11.25 今日とてもショックな出来事がありました。それは、昼食の最中の出来事でした。仕事先でのリハーサルまでまだ時間があったので、食料を買ってきて楽屋で食 べようと思い買ってきたのは○ーソンの特大のおにぎりです。そのおにぎりは鶏そぼろ、シャケ、高菜の3つの具が入っています。僕はその中でもとくにシャケ がお気に入り。普通のおにぎりよりも二回りほど大きく、しっかりと海苔で巻かれているそのおにぎりからちょこっと顔を出すシャケを見ると、他のお弁当のこ となんかどっかに行ってしまうほどとても魅力的に感じるのです。しかもそのシャケは、脂ののった腹側の部分。ご飯とシャケの脂が混じった味を想像するとい てもたってもいられなくなるのをグッと抑え、急いで楽屋に戻りまずは鶏そぼろのコーナーから口をつけました。僕には、美味しいもの、大好物は最後に食べる という癖があります。今日もその習わしをいつもの通り遂行した、そこまではよかった。鶏そぼろを食べ終えちょっとよそ見をした瞬間、軽い手ごたえとともに シャケが落ちてしまいました。幸い楽屋には誰もいません。3秒以内に拾ったものの、流石に「落ちたものを喰う」のに抵抗を感じ泣く泣くシャケを諦めること に・・・。なんのためにあのおにぎりを買ったのかよく判らないまま、悲しく昼食を終えました。

11.22 Quintetto Alberiの演奏会、もうじきです。今回は当初予定していたヒンデミット:「8つの小品」が楽譜を購入したところ、ヴァイオリンが2本必要だということ に気がつき、慌てて選曲をし直したのです。その代わりにプログラムに入ったのは、アルブレヒツベルガー:「アダージオとフーガ」。このアルブレヒツベル ガー、あまり馴染みのない作曲家ですが実はベートーヴェンの和声の先生でもあり、その当時はかなり有名な作曲家でした。また対位法の大家としても知られて います。そしてフンメルはアルブレヒツベルガーとサリエリに作曲法、ハイドンにオルガンを学び、ベートーヴェンと親交を持っていた、やはり当時有名だった 作曲家。今回のメインはベートーヴェンの「大公」トリオということで、図らずもベートーヴェンにゆかりのある作曲家シリーズになってしまいました。題して 「アルブレヒツベルガーはお好き?」 なんて地味なタイトルなんだ・・・。ま、皆さん良かったら聴きに来て下さい。
明日は祝日だったとは知らなかった。休日だと道が空いていて、いつもより楽にホールに行くことがなによりも嬉しい。

11.18 昨日と今日は大阪のNHK新ホールでの演奏会。昨日は京都の実家に泊まるので、6時過ぎに終わって京阪電車に乗って京都に向かいました。といっても今回は 誰もいないので、近所の呑屋に一人でいってみたら大当たり!まず刺し身の3種盛りを注文、中身はタコ、カンパチ、よこわ。よこわは適度に脂がのっている し、カンパチも美味い。脂でもたれた口をさっぱりさせてくれるタコも甘味があって美味しい。それに飾りも紅葉があしらってあって季節感出しているし、大根 もちゃんと手で剣にしてあり、細かいところにいろいろ気を配っている様子。次は串カツを注文。それぞれ中身の違う串が5本入って600円はお得、その後も 霧島(芋焼酎)と一緒にスジと大根の煮物、牡蠣のおろしポン酢あえなどを食べて、久しぶりに気持ち良く呑みすぎてしまいました。帰りに巻き鮨をお持ち帰 り。家に帰ってそれを摘んでから寝ました。 今日はまた同じホールで演奏会、東京の公演を加えると全部で4回弾いたことになります。これだけワーグナーを続けて演奏したのは初めてかも。さすがに疲れ ますね。たった2時間程度でこれなので、再来年の『ジークフリート』をやるときは一体どうなるのでしょうか?ボロボロになっていたりして。適度に手を抜 くって訳にも行かないしね~。今日は終演後、すぐに地下鉄に乗って新大阪に向かい、新幹線で東京に帰りました。今、上野駅で出発待ちの車内です。なにやら 日暮里駅で線路に人が立ち入ったとかで遅れています。まったく迷惑な・・・。

11.15 ネルロ・サンティ指揮のオール・ワーグナー・プロの初日が終わった。ワーグナーは弾くだけでも大変な上に、アンサンブルや細かいニュアンスを要求されるの で弾き終わるとどっと疲れる、ハズなのに昨日の演奏会では、「もっと弾いていたい」という気持ちになった。凄い指揮者だ。とっても緊張したけど楽しかっ た。今日もサントリーで本番。 終演後、久しぶりに「北馬」へ飲みに行った。飲んだ、久しぶりに飲んだ。「イカごろ炒め」が美味しかった。

11.10 今日は土曜日でただせさえ普段運転しないドライバーが行楽地へ向かう上に雨が降っていたからでしょうか、首都高の情報を見たらいたるところで事故渋滞。そ んな中、高輪学園高校での室内楽演奏会に向かいました。この演奏会には去年もピアノ・トリオで出演し、その時のチェロは今年7月に亡くなられた三谷さんで した。生前三谷さんがプログラムやメンバーのことなど演奏会のことを大変気にしていたので、今日の本番はある意味三谷さんの追悼コンサートでもあります。 プログラムは、6月に三谷さんが入院されていた病院で行ったサロン・コンサートで演奏したモーツァルトの第3番とドヴォルザークの「アメリカ」と、きっと 演奏したかったであろうブラームスのピアノ五重奏曲でした。 ブラームスを今回初めて第1ヴァイオリンを弾いて見て、つくづく体力の無さを感じました。第3楽章でこれ以上ないくらい盛り上がった後に、第4楽章そして 追い撃ちをかけるようなコーダまで集中力と体力が持たなくてちょっと悔しい。美しい第2楽章(三谷さんに捧げるつもりで弾きました)で後のことを考えずに ガンガン弾いてしまったのがいけなかったのだろうか・・・。今度やるときはペース配分を考えて演奏しようと思います。 演奏会の後、Quintetto Alberiのリハーサルをしたのですが、ヘロヘロ状態でほとんど練習にならず早々に切り上げてしまいました。家に帰っても疲れて練習できなかった し・・・。明日からのオール・ワーグナー・プロは、まだ見ていません。ヤバイ・・・。

11.5 今日は久しぶりにオフ。ゆっくり寝ました。昼前に、郵便局やスーパーに買い物へ。近所にある西友に行ったら、今日はセゾンカード会員5%オフの日、しかも 冷凍食品が40%割引とあっていろいろ買い込んでしまいました。最近の冷凍食品は味も良くなってバカにはできません。下手したらそこいらのラーメン屋より ずっと美味しいものがあったりするし。今日食べたニチレイの「本格炒め炒飯」もパラパラ炒飯になっていて美味しかったです。
みどりブタさんの掲示板書き込みで気付きましたが、今日でホームページ開始からちょうど一年です。あっという間でしたね、1年。最初の 頃はこまめにネタを探してはアップしていましたが、最近は怠慢気味で目新しい情報を収集していなかったので、これを機にまた新鮮なページ作りをしていこう と思います。

11.4 今日は、群馬県の太田市に「国民文化祭 音楽の祭典」を聴きに行ってきました。日本全国からアマチュアの音楽愛好家が集まって「オルフ:カルミナ・ブラー ナ」と、ジュニアの部として「アイーダの凱旋行進曲」や「フィンランディア」他を演奏するお祭りです。会場となった太田市体育館に特設のステージが設けら れオーケストラと合唱合わせて約1000人、お客さんもぎっしりの大盛況でした。全国から集まって「カルミナ」を一緒に演奏するといろんな人たちと交流で きて良いし、特にジュニアの部で小学生から今回のようなオーケストラに参加することは、将来いろんな意味で有意義なことだと思います。今回の演奏会を企画 から終演までやり遂げたことはとても大変だったと思いますが、是非このような企画を続けていって欲しいものです。出演者とスタッフの皆さん、お疲れさまで した。

11.2 今日は古河文学館でAlberi String Quartettのベートーヴェン・ツィクルス第2回目でした。ここはキャパシティが80人弱ほどのサロンで、お客さんが真近で聴いているので変に力むこ ともなく弾けるます。逆に、近いと嫌な緊張もしますが・・・。アットホームな雰囲気で個人的に好きな会場です。カルテットの第1番は今回初めて全曲を弾き ました。練習中は個人的になじめない部分があって迷いがあったのですが、本番ではそんなことを考えずに思い切って弾くことができて満足です。細かい部分は いろいろミスもあったけど、まあ、良しとしています。次回は来年2月22日、今度はカルテットの第2番とヴァイオリン・ソナタ第1番、ピアノトリオ第3番 に小品3曲という盛りだくさんのプログラムです。

11.1 昨日、今日はサントリーホールで定期演奏会、サヴァリッシュの指揮でドヴォルザーク:交響曲8番、リヒャルト・シュトラウス:「ティル」とツィンマーマン のソロでヒンデミットのヴァイオリン協奏曲。サヴァリッシュについては今更もう何も言うことはありません。「世の中、凄い指揮者がいるもんだ、参りまし た」の境地です。でもさらに凄かったのがツィンマーマン!僕、大ファンなんです、この人の演奏。初めてツィンマーマンの演奏を聴いたのは13年ほど前にグ ラズノフの協奏曲をFM放送で演奏しているときで、あまりの見事さにすぐさま大ファンになり、多分発売されているCDはすべて買いあさっているはず。来日 公演もその頃は全部聞きに行ったし、サインも部屋に飾ってあります。その頃も凄かったけど、今回はさらに磨きがかかって惚れ惚れするばかり。どの音をとっ ても艶やかな音色でムラが無いし、音程も完ぺき、何であんなに楽々と弾けるのか不思議です。いい音楽に触れることができて、心洗われるような気がしまし た。明日からも頑張ろうっと。 あ、明日はAlberi String Quartettのベートーヴェン・ツィクルス第2回目だ。今回は弦楽四重奏曲第1番がメインで、ピアノ・トリオとチェロ・ソナタそれぞれ2番とロンド1 曲が入ったプログラムです。僕はロンドとカルテットが出番。ロンドはのちにクライスラーが「ベートーヴェンの主題によるロンディーノ」を作曲するきっかけ になった作品で、短くてかわいらしい曲です。たまに室内楽をやると、普段の癖をいろいろ発見できて勉強になる。明日も演奏会が楽しみです。