11月 2000

2000年11月〜12月の酔っ払いの戯言














2000年



12.30
今年の仕事も終わりしばらく楽譜に追われなくてすむのかと思うと、急に今まで溜めていたFMをエア・チェックしたテープやらヴィデオを聴きたくなり、久し ぶりにゆっくり音楽鑑賞してます。高校生の頃から溜めだしたカセット・テープもノビてきたりで、暇を見つけてはDATにダビングし直しているけどなかなか 終わりません。どうせ二度と聴かないくせに・・・と思いながらも一応残してあります。そんな中、たまには「おっ!こんなものが・・・!」とか、以前聴いた ときと今回聞き直したので印象がガラッと変ったりすると、宝物に仲間入りします。今年見つけた中で愛聴しているものといえば、R.ムーティ指揮ベルリン・ フィルの定期演奏会(1989117日)のライヴ・テープ。曲目はバッハ:管組#3、ヴィヴァルディ:チェンバロ協奏曲とR.シュトラウス:交響的幻想曲「イタリアから」。ホントに定期か、これは!と思うほどメチャクチャなプログラミング、いくらムーティがイタリア人だからといって「イタリアから」は ねぇだろってなもんで、その当時は気にも留めずいつしか記憶から消え去っていたのです。それが今回改めて聞き直してみてビックリ!超ウマ!とにかく曲の勢 い、流れ方が素晴らしい。4楽章の途中ヴァイオリンの難しいところとかはほとんど音程ないけど、再現してからコーダ入って終わりまでのたたみかけが凄い。 その他にも第1楽章の主部に入ってからの弦楽器のポルタメントを入れてるとことか、あれはオケが勝手に弾いてますね、たぶん。奏者がニヤニヤしながら嬉し そうに弾いているところが目に浮かびます。あの強力な金管&打楽器陣に負けない弦楽器の音量、音色に圧倒されてしまいました。当然お客さんは大熱狂です。 たまに真面目に音楽を聴くのも、新たな発見があっていいもんでした。
そんなこんな今年もあとわずか、もう31日になってしまったので残り22時間です。


12.26 昨日は北馬で忘年会でした。メンバーは、同級でQuintetto Alberiのメンバーでもある若林と、にくちゃん、友美ちゃん、ゆっこちゃんでした。料理はお任せだったので出てくる度に、「これはなんだ!」の驚きと 味わってからの感動の連続でした。特に「茶わん蒸し」と「雪見豆腐」その仕上げのおじやは大変美味しゅうございました(料理記者歴40年Kしあさこ談)。 宴会の模様はデジカメ写真館に写真をアップしてあります。またクリスマス・プレゼントを友美ちゃん達から頂き大事に飾ってあります。どうもありがとう。
先日たまたまHMVを歩いていたらなんと、『準・メルクル指揮NHK交響楽団』のCDが発売されていました。内容は2枚組で 1枚目*ドビュッシー:「牧神の午後」前奏曲&交響詩「海」,R.シュトラウス:「死と変容」 2枚目*モーツァルト:「ドン・ジョバンニ」序曲,ブラームス=シェーンベルク編:ピアノ四重奏曲第1番 1枚目が初共演の1997年サントリーホールでのライヴ、2枚目が1998年4月の定期演奏会でNHKホール・ライヴ。どちらも演奏会をそのまま録った完 全無修正ノーカット版だと思います。メルクルは現在若手注目株の指揮者です。僕は両方演奏会に出てましたが、特にブラームスの際限ない盛り上がり、高揚感 は未だに忘れられません。2枚で¥1990-ですから、興味のある方は是非お求め下さい。また彼は来年1月の定期に登場します。

12.24 先週のデュトワ指揮N響埼玉会館(12/19)での演奏会は、「オール・フレンチ」。フォーレ:「ペレアス」,サン=サーンス:Vn.Con.#3, ゼー:「アルルの女」,ラヴェル:「ボレロ」のプロでした。デュトワの「ボレロ」といえば、高校生時代に僕が彼の熱狂的ファンになるきっかけを作ったとも いえる彼の十八番(もう一つきっかけになったものはサン=サーンスの「オルガン」交響曲です)。モントリオール響では「オール・ラヴェル・プロ」(でしか もアンコールに「ボレロ」というとんでもないプロ!)を振っているデュトワですが、N響ではそんなムチャはしてません。「オール・ラヴェル」も、「ダフニ ス」全曲をメインに前半協奏曲と小品・・・みたいな感じのプロをやった程度かな。入団する前は知りませんが・・・・。そういや~、デュトワは今秋のベルリ ン芸術週間でベルリン・フィルを「ダフニス」メインの「オール・ラヴェル」で振ったそうだけど一体どんなんだったんだろう。FMで放送してくれないかな。 話がそれました、埼玉の本番ではデュトワの本領発揮で、「ボレロ」「アルル」やっぱり弾いてて燃えました。彼はドコのオケを振っても彼の音になってしま う。例えば「アルル」の1曲目出だしのブラスの和音なんぞ、何も口では注文していないのに一瞬「モントリオールか?」と聞き間違えるほど、彼らしい音に なってしまうので不思議。やっぱりこういう曲をたくさんプログラムに入れて欲しいと個人的に思いました(ベートーヴェンなんかやらずに)。ビゼーは「カル メン」も交響曲第1番もあるし、オッフェンバックやサン=サーンス、ルーセル、オネゲル、プロコの「キージェ中尉」「スキタイ」など小品・・・・やって欲 しいですね。でもそういうときに限って「降り番」になったりするけど。 今日は恒例の「第9」、スクロバチェフスキー指揮です。もう75歳は越えてると思われるおじいちゃんですが、とっても元気。そんな風には見えません。しか もテンポが速い!2楽章のスケルツォや4楽章の出だしetc.・・・今までやった中で最速です。4楽章の出だしを「一つ振り」で振った指揮者を見るのは、 アバドに続いて二人目。最近の流行りなのだろうか?またそれに反して「二重フーガ」の箇所はグッと遅くするので、コントラバスの迫力も3倍増で圧倒されて しまいます。(いつも弾けないところもこれなら弾ける。)今回は指揮者の指定でベーレンライター原典版による演奏ということで、いつもと微妙に音が違った りニュアンスに変化があります。しかも彼の書き込みが入った楽譜なので、彼の意図しているところがはっきり解りやりやすい。人生70歳を過ぎてもなお新し いものを研究し、表現できるって凄いことですね。70も過ぎる歳になったら、「ワシは今までこれでずーとやって来たから、これでいいんじゃ」みたいなとこ ろがあってもおかしくないはずなのに、彼にはそんなところが全くない。普通そうなってしまうものなんですが、頭が下がります。明後日とその翌日とあと2 回、これまた楽しみな本番です。 今日は世の中クリスマス・イヴだそうで、盛り上がっています。僕は毎年恒例「北馬で一人酒」。去年も「北馬で一人酒」だった、うぅ・・・(;_Winking

12.13 最近御無沙汰していました。というのも、N響20世紀最後の演奏旅行で京都、岡山に行った後、松本で「N響メンバーによるクリスマス・コンサート」があっ たため、更新が出来なかったのです。そうそう、京都に行く前日、富山で同級生の杉木淳一朗君親子3人による「トランペット・リサイタル」を聴きに行ってき ました。お父さんの杉木峯夫先生と弟の馨くんと彼の3人に、これまた同級生のピアニスト、藤原亜美ちゃんが出演して、3本のトランペットやそれぞれのソ ロ、兄弟2人でピッコロ・トランペット協奏曲などに、亜美ちゃんのピアノ・ソロが2曲入り、内容の濃くて楽しい演奏会でした。アンコールも山口百恵にさだ まさしと、渋い選曲!杉木兄弟は現在フランスでそれぞれ勉強中。僕が今年3月に遊びに行ったときも、二人に大変お世話になりました。今回はこの演奏会のた めの一時帰国だそうで、もうフランスに帰ったそうです。 僕の方はその後京都、岡山と周り、松本で暇だったので大手家電店に行ったらデジカメが置いてあり、何となく見ているうちに欲しくなって衝動買いしてしまいました。早速楽屋で、打ち上げで、帰宅してからハムスターを・・・・といろいろ撮りました。

12.7 体の方はたまに痛むこともありますが、もう大丈夫のようです。いろいろな方から「大丈夫?」と声をかけていただき、有り難いことです。ここで改めてお礼を述べておきます。 それにしても「のど元過ぎれば・・・」ってやつで、健康になると辛かったことを忘れてしまいます。もうちょっとすると、今まで通りの生活に逆戻り。でも一 体何だったんだろうってくらいあの時の痛みは凄いものでした。「俺が一体何をしたというんだ!頼むから止めてくれ」ってなもんだ。どんな強靱な肉体をした プロレスラーでも駄目じゃない?きっと。 さて明日は、富山で行われる「杉木親子3本のトランペット・コンサート」に行ってきます。同級生でトランペットの師匠でもある杉木淳一朗君と弟の馨、そし てお父さんの杉木先生の演奏会。今からとても楽しみ。その後、N響演奏旅行で京都、岡山と回ります。今回のデュトワ、ストラヴィンスキーが楽しい。変拍子 と迷いそうになるリズムから出来てる曲ですが、デュトワはあの手の曲振ると巧いねえ。またドヴォ・コンの合わせ方も、ちょっと変った振り方でビックリする こともあるけど、気がついたらデュトワ・サウンドになってしまうところが不思議。京都、岡山の方々、御期待下さい。

12.3 ちょっと更新が御無沙汰になっていました。というのも、先日のN響定期公演初日に、夕方から痛みだした腹痛のため本番中に救急車 に乗るという格好のネタを提供してしまい、しばらく休んでいました。痛みは強烈だったけど、救急病院では点滴2本と注射を打ってやっと収まり夜2時頃帰宅 しました。原因は不明だそうです。多分ストレス?

11.26 行ってきました、ベルリン・フィル!マリス・ヤンソンス指揮で「オベロン」序曲、ショスタコ:Vn.Con. (独奏=ヒラリー・ハーン)、そしてドヴォルザークの第8交響曲でした。いゃ~参りました。凄いの一言。ヤンソンスが凄いのか、オケが凄いのか(どっちも だろうけど)、何も言うことないです。弦の鳴りっぷりからPPの美しさ、木管のイントネーションやら表情やら、金管打楽器のバランス感覚のよさ、メリハリ の利いたティンパニ・・・・あぁ・・・ぁぁぁ・・・・もう彼らは数十年先を行ってしまったようです。 それにしても、あれだけ体を揺すって弾く割にはみんなギッチリかたまって座っていて、よくぶつからないもんだと感心しました。それともぶつからないようによけて弾くと、あのように体を揺すって弾いているように見える・・・わけないか。 ヤンソンスも、見ていて気持ちのいいくらい音楽がはっきりしていて素晴らしかった。56~7歳くらいだそうだけど、もっと若く見えてエネルギッシュ、颯爽としてました。(間寛平の目に研ナオ子の鼻をくっつけたような顔に見えたのは気のせい?)

11.24 さっきまで高校、大学と同級生のK野と久しぶりに再開、飲みに行きました。ぱっと見た印象はちょっと痩せたような気がするけど、本人は変わってなくて安心しました。

11.23 今日、飲みに行って常連さんと話しをしていたら、『真似るということは、個性を磨くことだ』と教わりました。字にしてみると「な るほど」と思うのですが、その時享けた衝撃が強かったのでここに書いてみました。それまでは、『真似をすることから、学ぶことが始まる』と思っていただけ に、それ以上に一歩踏み込んだ表現に心打たれました。おかげで今日は酒がすすむススム・・・2時まで飲んでました。いい気分です。

11.21
盛岡から帰ってきました。今年の岩手大学管弦楽団ヴァイオリン・セクションは期待できそう。先月より一段と進歩している気がす る。メンバーのバランスが妙でとっても面白い。お近くの方は是非聴きにい行って下さい。盛岡でいつも二次会に使用するメキシコ料理のお店「チャーリー」 に、なんと自家製豆腐が・・・!ざる豆腐、豆腐のステーキ、みそ漬け、豆乳湯豆腐の4品。豆腐のみそ漬けがとっても美味でお替わりしました。

11.18 本番後いつもの店にのみに行ったら、10時半を過ぎていたにもかかわらず何と満席。仕方なく1時間ほど時間を潰してからもう一 度行って、豆乳鍋(美味かった)とビール一本で終わり。飲み足らん。一体何しに飲みに行ったんじゃ。明日が早いから、今日はこれで我慢しよう。そうだ、明 後日は盛岡に行って学生達と飲み会だ。「本番日以外は禁酒中」はちょっと休憩。

11.16(深夜)~17 ヤバイ、寝なければ・・・。明日もオケコン(バルトーク)の練習だ。5楽章は速くて弾けない。

11.14 今日はA.U.Z.Sinfoniettaの来年に行われる演奏会用 の写真撮影でした。全員ではないものの久しぶりにみんなが集まったので、さながら同窓会状態で盛り上がりました。特にA.U.Z.Sinfonietta はメンバーの中で関西人の占める割合が高くて妙な雰囲気。中にはプロのカメラマンに自分の持ってきたカメラを差し出して、「これで撮って~」とお願いする 強者も・・・。恐ろしや関西人。でもその写真、出来たらページに載せたいと思ってます。

11.12 今朝、利根川の河川敷を車で走っていたら、渡り鳥の群(鴨?)が 編隊を組んで飛んでた。ざっと数えても200羽は下らない数でなかなかの迫力があり、そういえば最近こういう光景を見てなかったなと、ちょっと心が安らい だ気がした。今日は一日休み。ゆっくりパソコンをいじってます。

11.10 今日(9日)はNHK交響楽団の定期演奏会でした。E.クリヴィヌの指揮で、メンデルスゾーン:「フィンガルの洞窟」序曲,エルガー:歌曲集「海の絵」, ブラームス:交響曲第4番のプログラム。エルガーで独唱のナタリー・シュトゥッツマンが素晴らしく、感動ものでした。彼女、練習中はジーンズ姿でとっても ボーイッシュなのがまたまた素敵。う~ん、よかったです。

11.7 今月の演奏会を作りました。 リンクが3つに増えました。(募集中!) レイアウトを左寄りからセンターに修正。(和人さん、ありがとう)