2001年8月〜10月の酔っ払いの戯言
2001年08月27日カテゴリ:旧酔っ払いの戯言
10.28
昨日、一昨日のサヴァリッシュの定期はやはり凄かった!!何がどう凄いのか説明できないのが悔しいが、すべてが納得できる演奏(指揮ぶり)というのだろう か、無駄なことが一つもなく楽譜に書いてあることをちゃんと演奏して、「これがすべてだ!!」と示しているような感じ、なかなか味わえません。ベートー ヴェンでのテンポ感やバランス、表情・・・、これがベートーヴェンなんだ、う~ん、凄い。また「ドン・ファン」の演奏中、サヴァリッシュが一瞬シュトラウ スの音楽にもたれ掛かるような表情をしながら振っているのを見てなんかとても嬉しくなった。だって、なんでもかんでもコントロールしてしまうあのサヴァ リッシュが、そんなぁことするとは思えなかったものだから・・・。
N響の音も、中で弾いていて「きっとこれがN響伝統の音なんだろうな」と思うくらいいつもと違う音になってたし。いつもと違うといえば、お客さんの拍手の音も今日はすごく厚い音がしていた。サヴァリッシュ、恐るべしです。 10.25 明日のN響定期公演は、サヴァリッシュ指揮で「ドン・ファン」、ベートーヴェンの第7番にシューマンのピアノ協奏曲です。このプログラムは37年前にサ ヴァリッシュが初めてN響を振ったときと同じプロだそうで、さぞかしサヴァリッシュにとって感慨深いのではないでしょうか。当然、僕はまだ産まれていませ ん。またその当時のソリストが今回と同じ園田高弘さんだというのも、尚更です。サヴァリッシュは現在78歳、園田さんがその5つ下ですが、二人とも若 い!!背筋はピンとしているし、音楽が生き生きとしていて、その辺の70歳とは訳が違います。あの若さの秘訣はなんなのか訊いてみたい。 10.22 旅行から帰ってきました。今回は 1日目 竜泉洞、岩泉線に乗って、夜は新鮮な魚で酒を飲む。 2日目 浄土ヶ浜を見て観光船に乗り、魚菜市場で魚を購入、宮古のラーメン屋「ピカ一」に寄ってから三陸海岸沿いを南下、釜石、大船渡、碁石海岸、陸前高田を回って一関温泉郷。 3日目 厳美渓を見て、一ノ関で酒蔵の見学、松島経由で塩釜に行って寿司、地酒の購入。仙台に戻ってヴィオラの佐々木と飲み会。 以上のような旅行でした。ちょうど紅葉のシーズンで、景色を楽しみながらゆっくり出来て良かったです。盛岡から岩泉に向かう途中が一番紅葉がキレイだった。そこから南下するにしたがって、気温も上がるし緑も増えてきました。 景色は何と言っても浄土ヶ浜でしょう。松島もきれいだけど、人が多いのと観光地化していて興ざめ。水のキレイさでも浄土ヶ浜のほうが上でした。食べ物も宮 古で入った「はまゆう」は、素晴らしいお店でした。特にドンコのたたき。ドンコという見た目グロテスクな魚だけど、身は白身であっさりしているところに肝 をいっしょに和えて食べるこのたたきは、コクがあるけど上品な味わいで美味しかった。ラーメン屋「ピカ一」もアッサリしたスープと自家製の細麺がマッチし て、いくらでも食べられそうな感じでした。それに比べて一関温泉郷で泊まった老舗の温泉宿はイマイチ。山ノ中の宿で、マグロやイカの刺し身が出てくるし、 カニの甲羅のグラタンも冷凍物みたいでいただけない。しかも予定した時間より遅いしどれも冷めていて、期待しただけに残念でした。やっぱり真面目に商売し ているお店で食べるほうが、変なものは出てきませんね。 10.18 怒濤の10月も一段落し5日間休みになったので、東北に車で旅行に出掛けました。今日は宮古に来ています。主な目的は、岩泉線に乗ること。また、宮古には 今年の8月にN響公演で来ているのですが、その時は全身蕁麻疹になってしまい魚も酒も味わうことなく帰ってしまったので今回はその雪辱戦も兼ねての旅行。 まず竜泉洞を見てから岩泉駅に行き、17:20発の岩泉線へ。岩泉線は朝1本、夕方2本の一日3往復しか走らないローカル線で、岩泉と茂市の間を約50分 で結んでいます。これに乗るためには宮古からでも一日がかりになってしまうので、よっぽど時間に余裕がない限り乗ることが出来ません。今回、なんとしてで もこれに乗るべく、朝から車を飛ばして岩泉にむかったのです。午後5時頃でもうすでにあたりが薄暗くなって来て、発車したときには真っ暗で景色を楽しむこ とは出来ませんでした。おまけに朝からずーと車を運転していた疲れからか、ぐっすり寝込んでしまい気がついたら茂市に着いていました。なんのために乗りに 来たのかよく判らない・・・・・・。 10.16 昨日、今日と17日に三鷹でやる“中川順子 ソプラノ・リサイタル”の練習でした。指揮は、イタリア人のパオロ・フィアミンゴ。とても気さくな人です。英 語で喋っているはずがいつの間にかイタリア語になっているのに、こっちは英語だと思い込んで聞いているので会話が最初のうちは噛み合わなくて困りました。 でも今日は、随分コミュニケーションもとれるようになってきました。 今回のオーケストラは、このために集めた特別編成の弦楽合奏。みんな仲間内で、和気あいあいと練習しています。チェンバロには、芸大時代、僕にバロックを 仕込んだ上尾さん。オランダに9年間留学して今年帰ってきたばかりの人です。素晴らしいチェンバロです。また別の演奏会でも企画して、是非一緒に何かやり たいですね。 10.14(さらに夜) 今日もサヴァリッシュの「エリア」でした。いやー、凄かったです、感動しました。全部で42番まである小曲を息もつかせず、一気に聴かせてくれました。今 回は両日とも弾いてて涙が出てきました。特に35番の揺るぎないC-DurのChoralから36番の男声合唱に移ったところなんか、聴きにいらした方も 同じだったのではないでしょうか。メンデルスゾーンが大好きな僕としてはその他にも、19番 Andante sostenutoのヴィオラとチェロで始まるメロディや、その先の「干ばつから恵みの雨が降り、神に感謝」して第1部の終わりまでたたみかけていく盛り 上がりなど、どこをとっても飽きることなく演奏できて幸せでした。サヴァリッシュのバトン・テクニックも凄すぎる!!現在、あれほどすべての要求を棒で示 して楽員に理解させる能力を持った指揮者は、彼以外にいないのではないと思います。これはいわゆる評論家が「誰それのバトン・テクニックが素晴らし い・・・」と言っているのと、次元が違う種類のものです。実際にサヴァリッシュの前で練習から演奏してみないと絶対わからないでしょう。 終演後の楽屋では、「今後これほどのエリアをやることなんて無いんじゃないか。」、「もう2度と出来ない」と、言っている人がいましたが同感です。でも、また是非とも演奏したい。 10.14 昨日は霧ケ峰のヒュッテ・ジャヴェルでピアノ・トリオの演奏会。「エリア」の本番の間にある1日の休みに霧ケ峰を往復しなければならないので、一昨日サン トリーホールの終演後、車で諏訪まで移動しました。12時半ごろホテルについて飲み物確保のためにコンビニに行って戻ってきたら、体のデカイ外人が廊下を 大声で話しているので「うるさいなあ」とちょっとムッとしたけど、部屋に戻ったら溶けるようにすぐ寝てしまいました。翌朝、チェックアウトをしていたら昨 晩の外人がまだウロウロしているので、よーく見たらどっかで見たことのある顔。「スティーヴ・ウィリアムスだ!!」。どうやら10月12日に全日本プロレ スが諏訪で試合をした後、外人チームが同じホテルに宿泊していたのです。思わず写真・・・って思ったけど、カメラ無かったし、週間プロレスも部屋に置いて きてしまったし話すきっかけすら見つからない。しかも、かれらの会話は聞き取りにくいブロークン・イングリッシュのうえにだみ声で、何を話しているか全く わからなかった。彼らが消えた数分後、ホテルの前をジャイアント馬場の写真がデカデカと載っているバスが走り去っていきました。 霧ケ峰での演奏会は、とても暖かいオーナーとお客さんに囲まれてリラックスして演奏できました。標高1700メートルにあるヒュッテ・ジャヴェルは、先代 のオーナーが一人で建てたそうで、いろんな雑誌でも紹介されています。空気はとてもキレイだし、水も美味しいし素晴らしいところでした。演奏会が終わっ て、真っ暗な道を懐中電灯で駐車場まで送って頂いたときに見上げた満点の星空は、感動モノでした。 怒濤の10月も今日の「エリア」の本番と17日のイタリアン・バロックの演奏会が終われば一段落。温泉にでも行こうかな。 10.10 朝起きて、「お~、今日は体育の日か」と思っていたら、今年の体育の日はもう過ぎていました。体育の日って今まで天気が良かった記憶があるけど、今年(といっても日にちだけ)は土砂降りでしたね。 さてサヴァリッシュ、凄い。先週のデュトワと比べて、練習の密度が濃い濃い。一コマ(1時間)練習するとどっと疲れます。チェロのTさんは「サヴァリッ シュの一コマはデュトワの1日分の練習くらいある。」と言っていましたが、まさにその通り。普通、良い指揮者で充実した練習をしたときは時間が経つのが早 くてあっという間に一コマが終わるものですが、練習が充実しすぎると神経の方が先にヘバッて来るのでたまりません。もう既にボロボロです。 「エリア」については、初めてやる曲なので難しくて大変ですが、とっても素晴らしい曲です。メンデルスゾーン独特の溢れ出てくるようなメロディが次から次へと出てきて、鳥肌が立つほど感動しながら練習してます。本番でもこの調子で弾きたいものです。 10.5 今日はN響創立75周年記念特別演奏会でオルフ:「カルミナ・ブラーナ」の演奏会。「カルミナ」をちゃんとやるのは初めて。約1時間かかるこの曲は長いか ら飽きるかと思ったけど、思った以上に楽しめました。ただ全体的に速めのテンポでかっ飛ばすデュトワの棒は、歌の人には可哀想かも。早口言葉選手権のよう になっていました。しかも練習と本番とテンポが違ったりするのでさらに混乱を招く原因にも・・・。明日はすこし落ち着いて弾きたいです。 9月からの新シーズン、そして今回と来週の特別演奏会(メンデルスゾーン:「エリア」)、さらに10月定期、11月定期と、大曲が連日押し寄せてくるの で、少々お疲れモードです。特に今月は実質5回の定期演奏会のようになるのでかなりキツイ。僕はブラームス:第1番他のプロが降り番なので、あと一週間、 「エリア」をやれば一段落です。おっと、その前に盛岡に行ってくるんだった。もう寒くなっていることだろう。 10.4 引っ越しをしてやっと荷物が片づきました。今は、新しいオーディオ・セットを徐々に増やしているところ。先日はDATデッキとスピーカーを買いました。最 近DATって随分安くなっていますね。以前使っていたビクター製のデッキは定価で¥200,000-もしていたのに、今回買ったパイオニア製のは値引きさ れて約4万円。当初10万円くらいはかかるかなと思っていたので、余ったお金でタンノイの小さなスピーカーを買いました。あこがれのタンノイがこんな値段 で買えてしまう(もっとも昔からあるタンノイではないけど)なんて夢のようですが、ノーブルな音に自己満足。ちゃんとしたタンノイは高くて買えません。 明日はデュトワの指揮、NHK交響楽団創立75周年記念特別演奏会、オルフ;「カルミナ・ブラーナ」の演奏会です。今日もみっちり練習。特に前プロにある リーバーマン:「モーツァルトの主題による変奏曲」のデュトワに献呈された曲だからか、デュトワの入れ込みようは凄い。かなり細かく練習しました。全体の 感じとしては、聞きやすい曲で散文形式のような感じです。 9.28 今日は、市川でN響の本番、ヨーロッパ・ツアーから約一ヶ月ぶりにデュトワが帰ってきて、ラヴェル:「マ・メール・ロア」、ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲 (堀さん独奏)、「シェーラザード」(まろさん独奏)でした。目玉はなんといっても、二人のコンサートマスターがそれぞれ協奏曲と「シェーラザード」のソ ロを弾くなんとも豪華なプログラムでそれぞれの個性がハッキリでていて楽しい演奏でしたが、それ以外に前プロとして演奏したラヴェルについても、デュトワ の特徴が表れていて素晴らしいと思いました。デュトワは、彼がもっとも得意とするラヴェル、ドビュッシーなどになると、途端にすべての歯車が噛みあうとい うか、何をやっても彼の音楽、音色、表情になってしまうし、とても説得力のある演奏になります。今日も弾いていて、「マ・メール・ロアってこんな素晴らし い曲だったんだ・・・」としみじみ思いました。今まで同じ曲を何度か演奏していてもいまいちシックリこない場所、どう演奏してよいのか解らないまま通り過 ぎていたところが、まるでパズルがピタッとはまっていくように解決していくので、とってもすっきりした気分です。デュトワ、恐るべし!! また、今日本番前には市川のホールのご近所にお住まいのN響根津さんのご自宅にお邪魔して、大変豪華な食事をご馳走になってしまいました。広いお家で(しかも、オーディオ設備も充実していて)、とても居心地がよかったです。 9.23 昨日今日と、広上さんで明日オーチャードでやる演奏会の練習があった。広上さん、素晴らしいです。あれだけ個性的にハッキリやりたいことを要求をしていな がら嫌みっぽくならないし、やってみると納得させられることばかりで本当に感心します。動きや表情はとっても可笑しいのだけど、出てくる音はキレイで正統 的な響き。演奏していてとても楽しいです。きっと明日はもっといい演奏が出来るんじゃないかと、期待しています。 それはそうと掲示板に書き込みしてくれた「お嬢」ことしまちゃん。お夏歌手、お懐かしゅうございます。彼女とは芸高時代からの同級生で、大学入学後にアメ リカに留学してからは音信不通だったのだが、こんなところで再会するとは・・・。ホームページ、見に行ったけど難しくてよく判らんかったぞ。 と、こんなことを書いていたところ、あの横山から人づてでtelが。横山ってピアニストの横山です。 今九州で飲んでたら、そこにいた人がたまたま俺の知り合いで、その人が代わりに電話をかけてくれて、晴れて10年ぶりくらいに会話をしてしまった。 今日は、シマといい、横山といい、なんかとっても懐かしい一日であった。 9.19 今週の定期は降り番。昨日は北馬貸し切り大宴会!約20人程が集まり、夕方6時過ぎから12時まで飲んで喰っての楽しい宴でした。え?何故そんな宴会をし たかって?一度北馬を貸し切ってみたかったってのが最大の理由、その次にどうせやるなら味覚の秋・・・・・ま、一身上の都合によりって事にしておきましょ う。思い出すままに食べたものを書き出してみると、柿をくりぬいた器に白あえ、身欠きニシンの和え物、焼き銀杏、栗、イナゴ、茶わん蒸し(湯葉入り)、特 大マツタケ土瓶蒸し、お造り盛り合わせ(ヒラメ、カンパチ、サザエ、平貝、甘エビ、たこ、アオリイカ?・・・)、霜降り馬刺し、半生状態の焼きタラバ(ミ ソが絶品)、マツタケと栗の炊き込みご飯etc・・・・、ざっと思い出してもこれだけのものを大変美味しくいただきました。もうお腹一杯なのに、まだ食べ られてしまうところが美味しい料理の凄いところです。6時間もよく食べたものだと我ながら感心。その後も数人が自宅に寄ってくれて、3時頃まで飲んでまし た。昨日来てくれた皆さん、どうもありがとうございました。 今日は、二日酔いもあまりたいしたことが無かったので用事を早々に済ませ、夕方から東京ディズニー SEAに行ってきました。平日なのにかなりの人出にちょっとビックリ。まず最初に「セイル・アウェイ」ショーを見て感激。ドナルドやミッキーが踊るのも凄 いが、周りのダンサーの踊りに見とれていました。ああいうのは、何回も見てみたい。その後船に乗ってぐるっと一周して、ブラブラ歩いてはあまり待たなくて も乗れそうなアトラクションにちょこっと乗って、最後にディズニー・シンフォニーを見て帰ってきました。ディズニー・シンフォニーは凄い人でミッキーは全 く見えず残念。でも花火と音楽の芸術には圧倒されました。全体的にはディズニーランドの方がゆったりとしていて気持ちいい。ミッキーもいたるところに出没 するし、それに比べてSEAはなんとなくせせこましい感じがする。もっとミッキーマウス要員を増やして欲しい、なんて書くと夢が無い? 9.14 今日はメルクルの定期、イタリアン・プロでした。全体的にはいろんな部分でどうこう注文をつけたくなるところも有るのですが、それ以上にやっぱり音楽は素 晴らしいと一人感慨深く思ってしまいました。今回は、メンデルスゾーンの「イタリア」以外小編成(8型)中心だったので、僕自身が特別緊張していたっての も大きな要因ですけど、先日のアメリカでの事件やらで何となく気持ちが殺伐としていたところに素晴らしい作品が目の前にあって、「これら作品はいつの時 代、どんな状況でも不変なんだなあ・・・。」と思ったら、なんか今起こっているいろんな出来事がとっても小さい事のように思えてきて演奏に集中することが 出来ました。 台風のその後、昨日車を修理工場に持っていきました。エンジンをかけてみたところ、未だにうまくかからず3回目にしてやっとかかり、そ の後も恐る恐る運転しながら約10キロ離れた工場に行きました。見てもらったところ、エンジン内部やコンピュータ系のトラブルはなかったようで、電気系の プラグやらそれに関連する部品の交換だけで済みそうです。しかも幸いなことに、車の保険に台風や水害での被害の補償がついていたので問い合わせてみたとこ ろ、全額保険で賄ってもらえるようなのでとってもラッキー。車は来週には無事戻ってくる予定です。 9.11 台風、凄かったです。皆さん、被害も無く無事に過ごされたでしょうか?今日はN響の練習があるので、車で出かけました。いつもより交通量も少なく、また朝 のうちは雨も小降りで無事に練習場に着きました。練習場ではテレビのニュースをみんな食い入るように見ては、窓から見える外の様子と見比べてあ~だこ~だ と話していました。 3時過ぎまで練習をし、台風も通り過ぎた都内をいつもの道で帰宅。もうすぐ家に着く直前で、いつも通る利根川河川敷の農道が冠水していました。前の車はそ のまま進んでいくのでついていくと、「この先通行止めなのでUターンして下さい」と警告を発しながら走ってくる道路公団の車があり、仕方なくUターンする ことに。いつもなら道の両わきが田んぼのところを、あふれ出た泥水が川のように流れていて一体何処が道なのか全く判らない中、前の車について行くと突然エ ンスト!その後、いくらエンジンをかけてもかからず、後ろから来る車はドンドン追い抜いてゆき、気がついたら一人あふれた水の中に取り残されてしまいまし た。JAFに電話をかけたら救助に約1時間半ほど掛かると言われ、仕方なく自力で車を押して出ることに。しばらくすると、先程の公団の人が助けに来てくれ 取りあえず水の無いところまで車を押してくれました。話を聞くと、利根川の水が一杯になると排水路に流すため、これからドンドン水は増えるから早くここか ら非難したほうがいいって。そんなこと言われても、車はエンジン掛からないし、楽器はあるし、途方に暮れていたら、思った以上に早くJAFが助けに来てく れ、エンジンルームを見て応急処置をしてもらい、なんとかエンジンがかかるようになって帰宅することが出来ました。 その時の説明だと乾けば大丈夫だろうということだったので、夜、試しに車を走らせてみたところ、エンジンは掛かるけど、なんか音が変。途中3回ほどエンス トしました。ヤバイかも。折角先月車検通してこれからガンガン乗ろうと思っていたのに・・・。取りあえず明日は様子を見て、明後日ディーラーに持って行こ うと思っています。いやー、とんだ災難でした。面白がって水があるところなんか行かないほうがいいですよ。 そして一段落してテレビをつけた時に衝撃的な映像が飛び込んできました。 9.9 今日は先日の定期と同じプログラムで、足利市民会館での演奏会でした。台風が近づいているとかで雨模様の天気のなか、沢山のお客さんに来ていただきとても 嬉しく思いました。今日の演奏も全体の印象はあまり変わりません。個人的に思ったことで、「なんかもう少しピタッとくる瞬間があるんじゃないかな・・・と 思いながら結局終わってしまった感じ」です。例えばテンポ設定ですが、「理想通りにもしいけたならどれだけ素晴らしいんだろう、でも、現実は難しいよ ね」って感じかな。それでも終楽章の盛り上がりはさすがだと思いました。来週はイタリアン・プログラムです。5曲もあるので譜読みが大変。 9.7 メルクル指揮のブラームス、如何だったでしょうか?そうねえ、ハンガリー舞曲はいくつか疑問が残るテンポ設定だったかな。交響曲に関して、1楽章と2楽章 のユッタリ目のテンポは僕は好きです。そのまんま行っちゃうと間が持たなくなってしまうので、その辺が難しいけれど。不思議だったのが、第1楽章最後の管 楽器を、1拍目にある弦楽器のpizz.が終わった後もかなり長めに吹かせていたところ。ほとんどその小節一杯まで伸びてました。楽譜では1拍までで、 2,3拍は休みなんだけど、新しい解釈なのか彼の好みなのか、今度機会があったら訊いてみようと思っています。 あ、ところで最近プロレスどうなってんのかな?秋山のGHCベルトに本田多聞が挑戦するらしいまでは判っているのだが、もしかしてもう結果出ているのかな?ヨーロッパに行っている間に浦島太郎状態です。 9.5 昨日からメルクルが来て練習、今シーズンがとうとう開幕します。曲はオール・ブラームス。昨日はオケがなんとなく時差ボケだったのが、今日になると昨日と はずいぶん違う音になってきました。明日の演奏会はどのようになるか・・・、弾き手としては楽しみ。交響曲第2番は僕の大好きな曲。お気に入りの演奏は、 FM解説者も興奮して何を喋りたいのかよく判らなかったクライバーとウィーン・フィルのライヴと、CDとはまるっきり違った演奏になっていたアバド&ベル リン・フィルの来日公演、あ、ムーティ&ウィーン・フィルのドスの利いた筋肉質な演奏も良かったなあ。それにミュンシュ&フランス国立管の熱狂的な盛り上 がりも捨てがたい。最近発売されたベルグルンド&ヨーロッパ室内管のシェイプアップされた響きはなかなか興味深かったです。 9.3 なんと明日から仕事が始まる。ヨーロッパ・ツアーが終わって、5日間のお休みもあっという間だ。ツアー中、衣装も楽器も団のトラックで運んでもらうために 預けっぱなしになっていたのを昨日やっと引き取りに行った。久しぶりに楽器を持つとなんか変な感じ。よく考えてみると、ロンドン公演が終わってから数えて 6日間も楽器に触っていなかったので、まあ当たり前か。怒濤のツアーが終わってもう一週間にもなるのに、いまだにショスタコやプロコフィエフのメロディが 頭の中で鳴っている。気がついたら口ずさんでいたりする。恐るべし、ヨーロッパ・ツアー! 休みの間に、ある程度部屋の掃除を済ましておこうとその後も連日掃除、片付け。お陰で一段落付いた。 ヨーロッパでの写真、ほんのちょっとですがアップしました。 8.31 ヨーロッパツアーから無事29日に帰ってきました。今回はたった10日間ほどだったのにとても長く感じました。それでも最初の演奏会が終わり、ルツェルン からドイツ、アムステルダムと移動し始めたらあっという間だったかな。アムステルダムでは同級生の久美ちゃん、ロンドンでは相曽さんと楽しい一時を過ごし ました。相曽さんとはルツェルンでも偶然お会いしています。というのも、彼がJ.E.ガーディナー指揮するORR(オルケストル・レボリューショナル・ エ・ロマンティーク)のメンバーとしてルツェルン音楽祭に出演、その演奏会が何とN響の前日だったのです。ORRの演奏会は残念ながら聴けなかったのです が、終演後一緒に食事に行きました。 今回のツアーで特に感じたことは、お客さんの乗りの良さ。すごく感情をストレートに表現してくれ、会場中とても励ましてくれるような空気にしてくれる。特 にプロムスでは独特の手拍子、足拍子で本当に盛り上げてもらいました。我々プロの演奏家ですから、当然のことながら毎回全力投球で演奏しています。それで もその時は、「一生懸命弾いてて良かった・・・・」しみじみと思いました。 帰国してから荷物の片付け、部屋の掃除やらなにやら忙しくて、更新が今日になってしまいました。昨日も明け方5時過ぎまで掃除・・・。お陰で時差ボケは全く治っていません。 ヨーロッパでの写真もいくつか撮ったので、後日編集してアップしたいと思います。 8.25 アムステルダムより ルツェルン2回、昨日のヴィスバーデン公演と3回連続の演奏会を終えて、只今アムステルダムに着きました。 アムステルダムに着いてからはハプニングの連続。空港で預けた荷物が1時間以上も出てこなくて、手ぶらでいったんホテルに向かおうということになり、税関を通りすぎたところで 「荷物が出てきました!」との連絡が。でも税関を出てしまった以上引き返せるはずはなく、 まだ中に残っている人達にまとめて荷物を持って出てきてもらうことになりました。 やっとバスに乗って走り出して間もなく、前を走っていたバスが急停車。今度は、積み込んだはずの荷物がトランクスペースから落ちて路上に散乱。 慌てて荷物を積み直し、走ってくる他の車を整理してやっとホテルに着きました。 アルゲリッチは、今のところちゃんと演奏会に来ています(^_^)。聞いた話だと機嫌がとても良いとのことですが、ただ喋っているだけでも怒っているように 聞こえてしまうので、僕としては「触らぬ神に祟りナシ」状態です。また、プロコフィエフって難しいはずなのに彼女は楽々と弾いてしまうので、 もしかしたら簡単な曲なのかなと思えてしまいます。 明日ここで演奏会。あのコンセルトヘボウです。 8.19 昨晩午後7時前に無事ルツェルンに着きました。今は19日午前11時過ぎです。12時間以上のフライトはさすがに退屈。僕は3人掛けの真ん中の席で、左が スイス人のお姉ちゃん、右が日本人の若いお姉ちゃんでした。飛行機の中ではスイス人のお姉ちゃんと片言の英語で話しをして、彼女は日本に観光で5週間滞 在、東京、京都、奈良、広島、佐久と廻ったそうです。日本語は難しいと言ってました。 ルツェルンにはチューリヒ空港からバスで約1時間。なかなか景色の素晴らしいところです。またルツェルン湖の水のキレイなこと!!今日はオフなので、散歩をしながら街並みを見て回ろうと思っています。 8.17 明日からヨーロッパ・ツアーです。明日は車で成田に直行。家からは1時間ほどで成田に行けます。行き先は、ルツェルン、ヴィスバーデン、アムステルダム、 ロンドン。アムステルダムでは同級生の久美ちゃん、ロンドンでは相曽さんに会う予定。全部で10日間ほどの短いものなので、スーツケースもガラガラです。 もちろん向こうでもインターネットをするつもりで、iBookは持っていきます。あとは海外のアクセス・ポイントに接続できるかどうか。モデムセーバーと かモデムダブラーも準備しました。デジカメも・・・。今回N響事務所から写真係に任命されたので、何でも沢山撮ればよいのでしょう。無事、接続できたらい くつかをアップロードしようと思います。 ここんところ、蕁麻疹やら腸炎やら体調があまり良くないので、無事に帰国できることだけを祈っています。もし向こうで病院に行ったら「海外傷害保険」でかなり裕福な生活(入院生活)ができると聞いたけど、ホントかな。試してみる価値有り? 8.11 家で使っているデスクトップのマックG3 DT266の内蔵電池が消耗していたのでソフマップに買いに行った。ついでに海外でモデムが使えるようにするためのアダプタや、最近気になっていた DT266のパワーアップのためにプロセッサ・アップグレードカード『ENCORE G3』を購入した。家に帰って早速インストールしようと中見を取り出す。立派な箱からは想像できないほど小さい基盤が袋に入っていて、拍子抜け。「こんな んが5万円もするのか・・・」と変に感心してしまう。本体を開けてまず内蔵電池を取り換え、その後プロセッサ・カードに取りかかる。基盤にはなるべく触ら ないように注意しながら元々付いているカードを取りだし、新しいのもと交換。取り付け説明書は写真入りでとても丁寧に解説されているので、初心者の僕でも 簡単に取り付けることが出来た。本体を元に戻して早速起動してみる。が、ウンともスンともいわない。「あれ?おかしいな?電池逆に入れたかな?それとも静 電気でイカレちゃったのか・・・」、もう一度本体を開けて中を確認したけど問題ないようだ。となると、ますます静電気でイカレてしまったかも・・・、ヤバ イ・・・。その時ふと本体の後ろを見ると、電源ケーブルが抜けているではないか。そうだ、マックを開けるときにケーブルを抜いたんだった。差し直して起動 ボタンを押すと今度は無事立ち上がった。確かにスピードは速くなったみたい。OEやイラストレーターの起動がいつもより短く感じられる。この後はハード ディスクを初期化して中身を掃除したいと計画中。 8.8 あ~、二日酔い、二日酔い。こんな酷いのは久しぶりだ~。昨日は北馬に集まって7人で宴会。コハダ、さんま、赤イカの刺し身やノドグロのしゃぶ、ハモのて んぷらなどの食べ物で、ついつい日本酒をガンガン行ってしまい、その後焼酎に行って・・・・いつごろお店を出たのか覚えていない。家に帰ってから「ベイ ブ」のビデオを見だして、気がついたらビデオは最初まで巻き戻った状態でした。這うようにしてベッドに入って、朝起きたら酷い二日酔い。夜なのにまだ気持 悪い。さすがに今日は一滴も飲んでません(飲めません)。酒のビンを見るのも辛いです。 8.6 先月27日に行われたNOAHのGHCヘビー級選手権は、三沢が秋山に負けてしまった!悔しい、三沢が負けてしまうなんて。最近の秋山の充実ぶりは目を見 張るものがあるので、この結果はまあ納得出来る部分もあるけど、でもでも、三沢が負けるなんて信じたくない。その試合模様が掲載されている雑誌をまだ買っ ていないので(発売日は東北地方の旅行中)、一体どんな試合だったか早く知りたいです。これからコンビニに雑誌探しに行こうかな。 今日は一日雑用日。ホームセンターに行ったり、家電のコジマに行って新しいプリンタを買ったり(hpの990cxi)、スーパーマーケットに行ったりして たらあっという間に一日が終わってしまいました。ま、夏休みだし、ゆっくり今シーズンの疲れをとってます。蕁麻疹もすっかり消えてしまいました。一体何が 原因だったんだろう? 8.3 今シーズン最後の国内ツアー、七飯町、青森、宮古公演が終わり、夏休みに入りました。オケのシーズンは9月から新しくなるため、今月が2000年の年度末 になります。青森公演では岩大OBの栗○君が、宮古公演ではOGのY火さんのほか、現役のメンバーも来てくれました。どうもありがとう。 (7/30)青森はねぶた祭りの準備で街中がお祭りモード。道路は車も多く、いたるところで渋滞してました。歩いていて気がついたのは、信号が黄色やもう 赤になっているのに慌てて渡りだす歩行者、突っ込んでくる車の多いこと。何度か事故になりそうな現場を見ました。街によって交通マナーが違うので、気をつ けないと思わぬ事故に巻き込まれそうになります。 青森のホールはいつもと同じ市文化会館。雨模様のお天気、湿度の高いホールはいつもより響かない感じ。「あれ?こんなに響かなかったっけ?」と、いろいろ やっているうちに演奏会が終わってしまった。公演後、再び「五事」を神田氏と訪ねて、ママさん、N響公演に毎回聞きに来てくれる常連さんとの再会を喜び、 またもやじっくり飲む。 青森から盛岡に移動して一日休み、翌日車で宮古に移動。(8/1)宮古のホールは昔からあるいわゆる「市民会館」で響きはあまり良くないのに、ホールの大 きさが小ぶりのせいか、ステージ上の音響もちょうどいいし、お客さんの反応もストレートでとても良い演奏になったと思います。それとも、翌日から夏休みに 入るせいかな?個人的にも炸裂モードで気持ち良く演奏を終えました。終演後は当然!宮古では三陸の魚介類をふんだんに楽しもう・・・とワクワクしていた ら、未明から発症した蕁麻疹により病院に行く羽目になり、ノーアルコール&ノー生魚になってしまいました。蕁麻疹なんて今まで出たことがないのに何故宮古 で出る!大変残念。不思議なことに、オケが休みになって帰京したらほとんど消えてしまいました。これってストレス?原因は判りません。蕁麻疹って食べ物は ほとんど関係ないそうです。だって昨日、寿司を食べて日本酒飲んだけど、何ともなかったし・・・。 | ||||||