過去のBlog 2010年2月
◆2月27日《大分で再会》
N響のツアーで大分入り。
ふと思い出して友人に電話。
急な誘いにも都合をつけてくれました。
大学の同級生、指揮の森口真司。
大分の大学で准教授だって。
凄い。
見た目、オヤジなので学生の時はみんなから
「おっさん」と呼ばれていた。
今じゃ、どちらもオヤジです。
ちなみに僕の方が5つほど若いです。
◆2月20日《ウィーン2010 その7 帰国》
一週間弱のウィーン滞在、今回は演奏会を3つと教会のオルガンコンサートの4つしかいけなかったが、ウィーンを基盤に生活をしている友人たちとの再会や、先生との演奏を通じての交流、美術館めぐりなど充実した時間を過ごせた。寒いとは言え、外を歩いていてもなんとか過ごせる程度の寒さもありがたかった。
やっぱりここに来ると新たなエネルギーが湧いてくる。
反面、あくせく働くのが嫌にもなってくるが…。
帰りもオーストリア航空の直行便。空港で勧められ、350Euroでアップグレードした。機内食は初めて和食。ウィーンの高級ホテルにあるレストラン「雲海」の料理長が手がけたメニュー、シシャモだぁ〜。
こちらはメインの海幸丼、温かいです。
ビジネスクラスは正規料金じゃなかなか乗れないので、まあ良いよね。
ぐっすり眠って、翌朝9時に無事到着。
また、来年。
絶対行くぞ。
◆2月18日《ウィーン2010 その6 ブダペスト日帰り》
更新が滞っておりますが…徐々にやっております。
この日は特に目ぼしい演奏会もなく、ぽっかり空いた一日。急に思い立ってブダペストに日帰りしてきました。朝7時58分発のEN467に乗るべく西駅にいったらすでに延発の表示が。このEN467(Euronightの略)はチューリヒから同名の列車でウィーン西駅で接続することになっているのですが、どうもそのチューリヒからの列車の到着が遅れたようです。
1時間ほど遅れて発車し、ハンガリーに入っても途中で止まったりして結局12時過ぎにブダペストに到着しました。早めに出発しておいて良かった。
ブダペストはあいにくの小雨。傘を持っていかなかったので帽子でしのぎながら、地図を片手に観光開始です。
写真は聖イシュトヴァン教会です。
その後、ガイドブックに乗っていたレストランに行ってランチ。
ビールと牛肉のステーキを戴きました。
それからオペラ座、リスト音楽院、楽譜屋さんと歩いて廻り、目指すはコダーイ記念館だったのですが…
近くのキオスクのおばちゃんは指さして教えてくれるのに、何処を探しても見つからない。30分以上探して、花屋さんで訊いたら「もう閉館してしまった」との返事。ショック。
無駄な時間を使ってしまったので、急いで戻って中央市場へ。ここでお土産のパプリカやらプロポリスを買い込み、有名な夜景を見ることもなく6時過ぎのウィーン行きで戻ってきました。
それにしてもブダペストの地下鉄は凄いねぇ。あの古さ、初期の銀座線のようです。そしてエスカレーターの速いこと。高速のエスカレーターで運ばれた先に改札があり、7~8人の係員が切符の検札。いちいち停めて調べるので改札は混雑するし、エスカレーターでどんどん人は上がってくる。自動改札にするとか、パッと見ただけで解るような切符にするとかしないと、いつか事故が起きるんじゃないか、と思うくらい無駄が多く、独特の時間の流れ方をしていました。
帰りはオーストリア国鉄の新型車両Railjetで快適な旅行。最高速度160キロまででるようです。
◆2月17日《ウィーン2010 先生訪問&モザイクQ》
ウィーンで必ずすることには、クリスティアン先生宅へお邪魔するのも欠かせません。
この日は4時に、留学中何度も通ったご自宅へ伺いました。
いつも明るく出迎えてくれる先生、1年ぶりの再会を喜び、コーヒーを飲みながら僕は1年間あった出来事を話し、先生は最近の演奏会のことやレコーディングのこと、興味のある作曲家の話などをします。
さらに今回は突然「何か演奏しよう!」と先生。
我々「いや、楽器持ってきてないし…ヴィオラもないから…」
先生「楽器ならいっぱいある、ヴィオラもウィーンの古いのがある」
ってなことで、こんな変な形のヴィオラを貸してくれました。(後ろに写っている四角い箱は先生の大好物おかき詰め合わせ)
ベートーヴェンのTrioもあったのですが、楽譜コレクターでもある先生の蔵書からFuchsのTrioを演奏しました。これはいつかLibera! Chamber Music Seriesで取り上げたいです。
そして仕上げは双子の息子さんたち独奏によるバッハのドッペル。
去年まで庭でサッカーして遊んでたのに、今年は声変りして演奏も大きくなってました。
先生の横で弾くのは6年ぶりかな。こんなパワーのある人に教えて貰ってたんだぁと改めて実感。
毎年ウィーンに行くのは息抜きもあるけど、こういう忘れていた何かを思い出すためもあるのです(こじつけ)。
先生宅に2時間もお邪魔したあと、7時30分開演のモザイク・カルテット演奏会を聴きにコンツェルトハウス・モーツァルトザールへ向かいました。
モザイクQ、大好きな四重奏団の一つです。日本では最近、ハイドンのカルテット集がリリースされていますが、あまり有名ではないかなぁ。
オーストリアの四重奏団というとアマデウスQもアルバン・ベルクQも解散した今、ハーゲンが独走状態かと思いきや、このモザイクは古楽風のアプローチで古典派中心のプログラムを楽しませてくれます。
この日も、ハイドンC-Durとモーツァルトの「狩り」の間に、Grossというシューマン、メンデルスゾーンと同時代のライプツィヒの作曲家の作品を演奏しました。
Grossは曲がいまいちパッとしない。メロディそのものは美しいのだけれど、ひたすら同じような曲調に飽きてしまう。あまり有名にならない訳がわかるような気がします。
他の2曲はモザイクの独壇場でした。フレーズ、和声、リズム、すべてが柔らかくて自在。手の内に入っている感じ。何十回演奏すればあの域に達するんだろう。モーツァルトにしろハイドンにしろ、こうあるべき姿がそこにありました。いつかこのような演奏ができるようになりたいと思いました。
このカルテットでメンデルスゾーンやシューベルト、ベートーヴェンの中期、後期の録音を是非出して欲しいと思います。
◆2月15日《ウィーン2010 墓参り》
雪の積もったウィーンの街。今年も音楽家たちのお墓参りをしてきました。いつもは中央墓地だけなんですが、今回はモーツァルトのお墓にも行ってきました。
中央墓地は除雪されているのに対し、St.マルクス墓地はそのままです。
モーツァルトが眠っているであろう場所で、静かな時間を過ごしてきました。
◆2月14日《ウィーン2010 ロンドン響》
定刻にシュベヒャート空港に到着。
このところヨーロッパ地方は大雪で飛行機が遅れまくっているという情報があったので、まずは一安心。
着いた日の夜8時からと翌15日の7時半からゲルギエフの指揮で ロンドン響の演奏会を聴く。
時差ボケ真っ只中、睡魔との戦い。それでもカヴァコスのブラームスは絶品だった。終始圧倒されっぱなし。これだよなぁ。
ペトルーシュカはゲルギエフお得意のプロだと思うが、なんかぬるい。エッジが効いてない感じ。
バルトークも同様、同じホールで昔聴いたブーレーズ指揮ウィーン・フィルの方が興奮したなぁ。
英雄の生涯は、ヴァイオリンの独奏が色気があって素晴らしかった。最後のほうで得も言われぬ響きがオケから聞こえてきてちょっと嬉しい。でもこの日の白眉はアンコールのプロコフィエフだった。あれは素晴らしかった。(3つのオレンジの恋より行進曲)
そういえば、A.S.ムター(おそらく)がVIP席で鑑賞していた。
14日)ムジークフェラインGS
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(カヴァコス独奏)
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ
15日)ムジークフェラインGS
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
R.シュトラウス:英雄の生涯
ラヴェル:ラ・ヴァルス
◆ウィーン2010 《ウィーン2010 出発》
ウィーンに行ってきます。1年ぶりになります。
今回はあまり演奏会はないですが、着いてすぐにロンドン響を聴きます。
とりあえず、オーストリア航空エコノミークラスの機内食から、チキンむね肉の照焼き風ご飯。三角形の容器がおしゃれです。
◆2月13日《ビシュコフ指揮マーラー5番》
今週のC定期はセミヨン・ビシュコフ指揮で「愛」がテーマの2曲を演奏しました。
N響に初登場のビシュコフですが、世界的に有名な指揮者というのは皆さんご存知の通り。さすがと思わせるところが練習を通して随所に感じられる素晴らしい指揮者でした。良い指揮者は存在感が大きくて、棒はコンパクト、余計な動きがない。当たり前のようですが、なかなかそうはいきません。またマーラーでは第4楽章のテンポが普段聞き慣れたよりもかなり速め。それについて興味深い話をしていました。
《マーラーがプライヴェートで演奏した時の演奏時間が約9分、マーラーと親交の深かったメンゲルベルクがその後演奏した時間が7分15秒、またマーラーと近しかったワルターの演奏は7分32秒、それらから考えるにこの楽章は今までの演奏は遅すぎる…映画「ヴェニスに死す」で使われたために「死」のイメージが強いが、これはアルマに対する「愛」の曲だ…》(僕の中学生程度の英語力ですが、こんなようなことを言っていました。秒数はアテになりません、あしからず。)
⇧確かに。いつもはどんどん引きずられ、死の世界に連れてかれそうになりますが、今回は暖かい気持ちで楽章を弾き終え、そのまま第5楽章に入ることができました。
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
マーラー:交響曲第5番
2月12,13日NHKホール
◆2月6日《みやこフィルハーモニック》
本番の日を迎えました。会場は京都コンサートホール。
プログラムはハイドンの協奏交響曲とメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」。
ハイドンのソリストは大阪シンフォニカー、ソロ・コンサートマスターの森下幸路さん、チェロの中西雅音さん、オーボエは広田智之さん、ファゴットは岡崎耕治さん。ハイドンの独奏パートはホントに弾きにくいのですが、 難所を見事に決めていくみなさん、ブラボーでした。
メンデルスゾーンは先日のブログに書いたのでもう書きませんが、こういう名曲を埋もれさせず演奏会で取り上げる意義は多いにあったと思います。
この演奏会の収益はあしなが育英会に送られたそうです。
◆2月5日《京都の街並み》
京都は景観を守る条例があるのでしょう、街中は派手な色の看板はなく、マクドナルトもコンビニもスーパーもくすんだ色合いの看板を掲げています。
写真のお店はスーパーフレスコ、パッと見たところ酒屋か、和菓子屋さんかと思いました。
入り口はちゃんと自動ドアでした。
◆2月4日《京都入り》
6日に行われるみやこフィルハーモニックのチャリティコンサートに出演のため、京都に来ています。リハーサルは3時からなので、午前中から散歩がてら二条城に行ってきました。
敷地内に入るのに入場料がかかりますが、その分、中にいる人達はお金を払ってでも見たいと思っているわけで節度を持って観覧しています。 昔、住んでいた頃はこんなところわざわざ来なかったのに、来てみると結構良いもんです。「大政奉還」を決意した、そして発表した場所が二条城だったなんて知りませんでした。
二条城を散歩したあと、子供の頃に連れていってもらった洋食のお店でランチにしようとバスで向かいました。止まっているバスに適当に乗ったら乗り間違えてしまい、途中で降りて15分ほど歩いてお店に到着…
と思ったら、新店舗に移転したとの張り紙。
その新店舗はさっき間違って乗ったバスが通ったところにありました。
もうバスは嫌だとMKタクシー(京都に来たら一度は乗ります)で新店舗まで連れていってもらい、やっとお目当てのビフテキです。
この懐かしい盛りつけ、良いですねぇ。肉は国産牛です。
ちなみにここは、ビフカツやハンバーグもお勧めです。
◆2月2日《積雪》
今朝の埼玉地方はご覧の雪模様でした。
「昨晩から雪になって関東平野部でも積雪の恐れ…」って言ってましたが、天気予報ってほんとに当たるんですねぇ。
昨晩、車で近所を走っていたら積もりだした雪でいくつか事故ってました。あっという間に積もったから、雪に慣れていない僕にとってもビックリでした。
今日は朝から雑用で大宮に。4つほど済ませて帰宅、
「戴いたビーフパイがあるからそれでお茶を飲もう」
ということになり、お茶を用意し箱を開けたら
リーフパイでした。
誰だよ、ビーフパイって言ったの…
N響のツアーで大分入り。
ふと思い出して友人に電話。
急な誘いにも都合をつけてくれました。
大学の同級生、指揮の森口真司。
大分の大学で准教授だって。
凄い。
見た目、オヤジなので学生の時はみんなから
「おっさん」と呼ばれていた。
今じゃ、どちらもオヤジです。
ちなみに僕の方が5つほど若いです。
◆2月20日《ウィーン2010 その7 帰国》
一週間弱のウィーン滞在、今回は演奏会を3つと教会のオルガンコンサートの4つしかいけなかったが、ウィーンを基盤に生活をしている友人たちとの再会や、先生との演奏を通じての交流、美術館めぐりなど充実した時間を過ごせた。寒いとは言え、外を歩いていてもなんとか過ごせる程度の寒さもありがたかった。
やっぱりここに来ると新たなエネルギーが湧いてくる。
反面、あくせく働くのが嫌にもなってくるが…。
帰りもオーストリア航空の直行便。空港で勧められ、350Euroでアップグレードした。機内食は初めて和食。ウィーンの高級ホテルにあるレストラン「雲海」の料理長が手がけたメニュー、シシャモだぁ〜。
こちらはメインの海幸丼、温かいです。
ビジネスクラスは正規料金じゃなかなか乗れないので、まあ良いよね。
ぐっすり眠って、翌朝9時に無事到着。
また、来年。
絶対行くぞ。
◆2月18日《ウィーン2010 その6 ブダペスト日帰り》
更新が滞っておりますが…徐々にやっております。
この日は特に目ぼしい演奏会もなく、ぽっかり空いた一日。急に思い立ってブダペストに日帰りしてきました。朝7時58分発のEN467に乗るべく西駅にいったらすでに延発の表示が。このEN467(Euronightの略)はチューリヒから同名の列車でウィーン西駅で接続することになっているのですが、どうもそのチューリヒからの列車の到着が遅れたようです。
1時間ほど遅れて発車し、ハンガリーに入っても途中で止まったりして結局12時過ぎにブダペストに到着しました。早めに出発しておいて良かった。
ブダペストはあいにくの小雨。傘を持っていかなかったので帽子でしのぎながら、地図を片手に観光開始です。
写真は聖イシュトヴァン教会です。
その後、ガイドブックに乗っていたレストランに行ってランチ。
ビールと牛肉のステーキを戴きました。
それからオペラ座、リスト音楽院、楽譜屋さんと歩いて廻り、目指すはコダーイ記念館だったのですが…
近くのキオスクのおばちゃんは指さして教えてくれるのに、何処を探しても見つからない。30分以上探して、花屋さんで訊いたら「もう閉館してしまった」との返事。ショック。
無駄な時間を使ってしまったので、急いで戻って中央市場へ。ここでお土産のパプリカやらプロポリスを買い込み、有名な夜景を見ることもなく6時過ぎのウィーン行きで戻ってきました。
それにしてもブダペストの地下鉄は凄いねぇ。あの古さ、初期の銀座線のようです。そしてエスカレーターの速いこと。高速のエスカレーターで運ばれた先に改札があり、7~8人の係員が切符の検札。いちいち停めて調べるので改札は混雑するし、エスカレーターでどんどん人は上がってくる。自動改札にするとか、パッと見ただけで解るような切符にするとかしないと、いつか事故が起きるんじゃないか、と思うくらい無駄が多く、独特の時間の流れ方をしていました。
帰りはオーストリア国鉄の新型車両Railjetで快適な旅行。最高速度160キロまででるようです。
◆2月17日《ウィーン2010 先生訪問&モザイクQ》
ウィーンで必ずすることには、クリスティアン先生宅へお邪魔するのも欠かせません。
この日は4時に、留学中何度も通ったご自宅へ伺いました。
いつも明るく出迎えてくれる先生、1年ぶりの再会を喜び、コーヒーを飲みながら僕は1年間あった出来事を話し、先生は最近の演奏会のことやレコーディングのこと、興味のある作曲家の話などをします。
さらに今回は突然「何か演奏しよう!」と先生。
我々「いや、楽器持ってきてないし…ヴィオラもないから…」
先生「楽器ならいっぱいある、ヴィオラもウィーンの古いのがある」
ってなことで、こんな変な形のヴィオラを貸してくれました。(後ろに写っている四角い箱は先生の大好物おかき詰め合わせ)
ベートーヴェンのTrioもあったのですが、楽譜コレクターでもある先生の蔵書からFuchsのTrioを演奏しました。これはいつかLibera! Chamber Music Seriesで取り上げたいです。
そして仕上げは双子の息子さんたち独奏によるバッハのドッペル。
去年まで庭でサッカーして遊んでたのに、今年は声変りして演奏も大きくなってました。
先生の横で弾くのは6年ぶりかな。こんなパワーのある人に教えて貰ってたんだぁと改めて実感。
毎年ウィーンに行くのは息抜きもあるけど、こういう忘れていた何かを思い出すためもあるのです(こじつけ)。
先生宅に2時間もお邪魔したあと、7時30分開演のモザイク・カルテット演奏会を聴きにコンツェルトハウス・モーツァルトザールへ向かいました。
モザイクQ、大好きな四重奏団の一つです。日本では最近、ハイドンのカルテット集がリリースされていますが、あまり有名ではないかなぁ。
オーストリアの四重奏団というとアマデウスQもアルバン・ベルクQも解散した今、ハーゲンが独走状態かと思いきや、このモザイクは古楽風のアプローチで古典派中心のプログラムを楽しませてくれます。
この日も、ハイドンC-Durとモーツァルトの「狩り」の間に、Grossというシューマン、メンデルスゾーンと同時代のライプツィヒの作曲家の作品を演奏しました。
Grossは曲がいまいちパッとしない。メロディそのものは美しいのだけれど、ひたすら同じような曲調に飽きてしまう。あまり有名にならない訳がわかるような気がします。
他の2曲はモザイクの独壇場でした。フレーズ、和声、リズム、すべてが柔らかくて自在。手の内に入っている感じ。何十回演奏すればあの域に達するんだろう。モーツァルトにしろハイドンにしろ、こうあるべき姿がそこにありました。いつかこのような演奏ができるようになりたいと思いました。
このカルテットでメンデルスゾーンやシューベルト、ベートーヴェンの中期、後期の録音を是非出して欲しいと思います。
◆2月15日《ウィーン2010 墓参り》
雪の積もったウィーンの街。今年も音楽家たちのお墓参りをしてきました。いつもは中央墓地だけなんですが、今回はモーツァルトのお墓にも行ってきました。
中央墓地は除雪されているのに対し、St.マルクス墓地はそのままです。
モーツァルトが眠っているであろう場所で、静かな時間を過ごしてきました。
◆2月14日《ウィーン2010 ロンドン響》
定刻にシュベヒャート空港に到着。
このところヨーロッパ地方は大雪で飛行機が遅れまくっているという情報があったので、まずは一安心。
着いた日の夜8時からと翌15日の7時半からゲルギエフの指揮で ロンドン響の演奏会を聴く。
時差ボケ真っ只中、睡魔との戦い。それでもカヴァコスのブラームスは絶品だった。終始圧倒されっぱなし。これだよなぁ。
ペトルーシュカはゲルギエフお得意のプロだと思うが、なんかぬるい。エッジが効いてない感じ。
バルトークも同様、同じホールで昔聴いたブーレーズ指揮ウィーン・フィルの方が興奮したなぁ。
英雄の生涯は、ヴァイオリンの独奏が色気があって素晴らしかった。最後のほうで得も言われぬ響きがオケから聞こえてきてちょっと嬉しい。でもこの日の白眉はアンコールのプロコフィエフだった。あれは素晴らしかった。(3つのオレンジの恋より行進曲)
そういえば、A.S.ムター(おそらく)がVIP席で鑑賞していた。
14日)ムジークフェラインGS
ブラームス:ヴァイオリン協奏曲(カヴァコス独奏)
ストラヴィンスキー:ペトルーシュカ
15日)ムジークフェラインGS
バルトーク:弦楽器、打楽器とチェレスタのための音楽
R.シュトラウス:英雄の生涯
ラヴェル:ラ・ヴァルス
◆ウィーン2010 《ウィーン2010 出発》
ウィーンに行ってきます。1年ぶりになります。
今回はあまり演奏会はないですが、着いてすぐにロンドン響を聴きます。
とりあえず、オーストリア航空エコノミークラスの機内食から、チキンむね肉の照焼き風ご飯。三角形の容器がおしゃれです。
◆2月13日《ビシュコフ指揮マーラー5番》
今週のC定期はセミヨン・ビシュコフ指揮で「愛」がテーマの2曲を演奏しました。
N響に初登場のビシュコフですが、世界的に有名な指揮者というのは皆さんご存知の通り。さすがと思わせるところが練習を通して随所に感じられる素晴らしい指揮者でした。良い指揮者は存在感が大きくて、棒はコンパクト、余計な動きがない。当たり前のようですが、なかなかそうはいきません。またマーラーでは第4楽章のテンポが普段聞き慣れたよりもかなり速め。それについて興味深い話をしていました。
《マーラーがプライヴェートで演奏した時の演奏時間が約9分、マーラーと親交の深かったメンゲルベルクがその後演奏した時間が7分15秒、またマーラーと近しかったワルターの演奏は7分32秒、それらから考えるにこの楽章は今までの演奏は遅すぎる…映画「ヴェニスに死す」で使われたために「死」のイメージが強いが、これはアルマに対する「愛」の曲だ…》(僕の中学生程度の英語力ですが、こんなようなことを言っていました。秒数はアテになりません、あしからず。)
⇧確かに。いつもはどんどん引きずられ、死の世界に連れてかれそうになりますが、今回は暖かい気持ちで楽章を弾き終え、そのまま第5楽章に入ることができました。
ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」より前奏曲と愛の死
マーラー:交響曲第5番
2月12,13日NHKホール
◆2月6日《みやこフィルハーモニック》
本番の日を迎えました。会場は京都コンサートホール。
プログラムはハイドンの協奏交響曲とメンデルスゾーンの交響曲第2番「讃歌」。
ハイドンのソリストは大阪シンフォニカー、ソロ・コンサートマスターの森下幸路さん、チェロの中西雅音さん、オーボエは広田智之さん、ファゴットは岡崎耕治さん。ハイドンの独奏パートはホントに弾きにくいのですが、 難所を見事に決めていくみなさん、ブラボーでした。
メンデルスゾーンは先日のブログに書いたのでもう書きませんが、こういう名曲を埋もれさせず演奏会で取り上げる意義は多いにあったと思います。
この演奏会の収益はあしなが育英会に送られたそうです。
◆2月5日《京都の街並み》
京都は景観を守る条例があるのでしょう、街中は派手な色の看板はなく、マクドナルトもコンビニもスーパーもくすんだ色合いの看板を掲げています。
写真のお店はスーパーフレスコ、パッと見たところ酒屋か、和菓子屋さんかと思いました。
入り口はちゃんと自動ドアでした。
◆2月4日《京都入り》
6日に行われるみやこフィルハーモニックのチャリティコンサートに出演のため、京都に来ています。リハーサルは3時からなので、午前中から散歩がてら二条城に行ってきました。
敷地内に入るのに入場料がかかりますが、その分、中にいる人達はお金を払ってでも見たいと思っているわけで節度を持って観覧しています。 昔、住んでいた頃はこんなところわざわざ来なかったのに、来てみると結構良いもんです。「大政奉還」を決意した、そして発表した場所が二条城だったなんて知りませんでした。
二条城を散歩したあと、子供の頃に連れていってもらった洋食のお店でランチにしようとバスで向かいました。止まっているバスに適当に乗ったら乗り間違えてしまい、途中で降りて15分ほど歩いてお店に到着…
と思ったら、新店舗に移転したとの張り紙。
その新店舗はさっき間違って乗ったバスが通ったところにありました。
もうバスは嫌だとMKタクシー(京都に来たら一度は乗ります)で新店舗まで連れていってもらい、やっとお目当てのビフテキです。
この懐かしい盛りつけ、良いですねぇ。肉は国産牛です。
ちなみにここは、ビフカツやハンバーグもお勧めです。
◆2月2日《積雪》
今朝の埼玉地方はご覧の雪模様でした。
「昨晩から雪になって関東平野部でも積雪の恐れ…」って言ってましたが、天気予報ってほんとに当たるんですねぇ。
昨晩、車で近所を走っていたら積もりだした雪でいくつか事故ってました。あっという間に積もったから、雪に慣れていない僕にとってもビックリでした。
今日は朝から雑用で大宮に。4つほど済ませて帰宅、
「戴いたビーフパイがあるからそれでお茶を飲もう」
ということになり、お茶を用意し箱を開けたら
リーフパイでした。
誰だよ、ビーフパイって言ったの…