過去のBlog 2008年3月
◆3月28日《空中ブランコ》
来月かな、同名のお芝居が池袋の芸劇で行われる宣伝を見た方もいると思います。宮迫さん主演、さとえりが看護婦の役のお芝居の原作がこの空中ブランコ。伊良部一郎という色白で太ってて、図太くてマザコンで医者とはほど遠い神経の持ち主が主人公の精神科医で、そこに訪れるこれまた厄介な神経症を患った患者さんたちを、治療とはいえないような治療を受けながら、結局は治してしまう。そこに露出ギリギリの白衣を着た無愛想な看護婦さんがいいアクセントになっている。
これまた最近読んだ本、というか正確には読み直した本。
というのも、留学中に日本語活字に飢えていた僕は、日本からの文庫本から雑誌は 読み終わっても何度も何度も 貪るように読んでいた。ほとんどの留学生はそうだと思う。実際、学生どおしで雑誌の回し読みをよくしてたし。そんなあるとき、「オール読物」という分厚い活字だらけの本が回ってきた。
「こんなの、読まないですよね…」
確かに日本にいたらまず読まない本、だけど無いよりはマシだと思い借りた。で、結局ほとんど読んだんだけど、その中で印象に残っていたのがこの「空中ブランコ」。
ほんとに面白かった。
その後、その空中ブランコが直木賞を受賞したと聞いて自分のことのように喜び、テレビで阿部寛主演の2時間ドラマをやったのもたまたま見つけて見た。精神科医、伊良部一郎シリーズの前後作も織り交ぜながらのドタバタ喜劇風だった。看護婦さん役が釈由美子さん(目つきがヤらしかったなぁ)、被害妄想の強いコンパニオン(ドラマでは佐藤仁美さんだったかな、いい味出してた。ファンになった)、先端恐怖症のやくざがサンマの頭でビビるってのも◎。
それら一連のシリーズが文庫本になって本屋に平積みされてたので、2冊買った。2日で読んでしまった。
読んでるうちに、
「この精神科医はどこにいるのかな?」
と真面目に考えてしまうくらい、実際いたら助かるだろうなぁ。
音楽家もある意味精神に異常をきたしている部分が多かれ少なかれあるので、こんな医者がいたら是非お世話になってみたいとつくづく思った。
◆3月26日《余命1ヶ月の花嫁》
もうかなり話題になっている本です。本屋さんで平積みになっていたので何度か手に取ってはいたのですが、チラッとめくっただけでかなり重そうな内容になかなか購入できませんでしたが、意を決して買いました。
途中何度も休憩しないと読めませんでした。
そして、なんともやりきれない気持ちになりました。
もし自分がそうなったら…
身内がそうなったとしたら…
彼女や、彼女の周りの人たちのように気丈にしていられるだろうか…
◆3月19日《プレアデス弦楽四重奏団演奏会》
珍しく2日続けて演奏会に行きました。日本にいるとなかなか続けて演奏会に行けません。今日は第一生命ホールでプレアデスQのベートーヴェン・シリーズ。弦楽四重奏曲第3,5,15番という3曲。かなりヘビーです。3番はこの5月に彩弦楽四重奏団で演奏するのでいろいろ参考にさせてもらいました。5番は特に3,4楽章が集中力がすごくて良かった。15番は、やっぱりいい曲です。去年初めて弾きましたが、それまでは第3楽章をじっと聴いていられなかったのが、最近になってやっと味わいながら落ち着いて聞けるようになってきました。そうなってくると、やっぱりもう一度、いや何度でも挑戦したくなる。次はいつになるのやら。
昨日のラクリンもそうでしたが、やっぱり演奏会に行くとパワーを貰います。あのような見事な演奏は難しいけれど、少しでも近づいて自分らしい演奏をし続けたいと強く思いました。
◆3月18日《ラクリンのリサイタル》
ユリアン・ラクリンのリサイタルに紀尾井ホールへ行ってきました。
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ(ヴィオラ)
ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
クライスラー:愛の悲しみ、ロスマリン
ワックスマン:カルメン幻想曲
シューベルトの序奏が始まった途端ピアニスト(ゴラン)のディープな世界に引きずり込まれてしまいました。ラクリンのヴィオラはヴァイオリンに比べると鳴りはいまいちですが、表現はラクリンそのもの。死を予感させるような第2楽章は凄かったです。
でもやっぱり、その後のヴァイオリンもののほうが圧倒的な説得力!
クロイツェルだけで十分にラクリン節を楽しんだはずなのに、休憩後の小品はそれ以上に誰にも真似できない世界でした。何十回と弾き込んでないと到達できない演奏。
賛否両論ある演奏だと思いますが、何を表現したいのか、そして何かを伝えようとするその姿勢に心打たれました。僕は彼の演奏が好きです。
◆3月16日《花粉症発症》
とうとう花粉症になってしまいました。
目の周りは赤くなり、くしゃみ連発です。
去年まではかたくなに風邪を引いただけだと思っていましたが、間違いありません。
花粉症です。
◆3月8日《九州旅行》
N響の九州旅行から帰ってきました。今回のツアーはオーチャード定期に始まり、熊本、日田、大分の計4公演でした。日田は初めて行きましたが昔ながらの街並みがあったりしていい感じの町でした。
そしてウナギが旨い!日田まぶしという名前のいわゆるひつまぶしを戴きましたが、薬味の香りによってここまで味が変わるかというくらい驚きの連続。個人的には1位ワサビ、2位柚子コショウでお茶漬け、3位大根おろし、です。また、お茶漬け用の出汁の美味いこと!最後は出汁だけをじっくり味わいました。
大分は毎年のように来ますが、いつもホテルとその周辺をうろつく程度で終わってしまうので今回はちょっと多めに散歩してきました。大分港に行く途中の春日神社境内には梅が綺麗に咲いていました。
春はもうすぐですね。
帰りの飛行機からはとても綺麗な富士山が見えたのでデジカメで撮影、窓側に座っていて良かった。
◆3月3日《飛行機ウジャウジャ》
九州に行くのに羽田空港からANAで飛びました。時間が余ったので初めて羽田の展望デッキに行ったら、凄いですね。
飛行機だらけです。
鉄道好きですが、こうして飛行機を見ているとこっちもハマりそうです。
来月かな、同名のお芝居が池袋の芸劇で行われる宣伝を見た方もいると思います。宮迫さん主演、さとえりが看護婦の役のお芝居の原作がこの空中ブランコ。伊良部一郎という色白で太ってて、図太くてマザコンで医者とはほど遠い神経の持ち主が主人公の精神科医で、そこに訪れるこれまた厄介な神経症を患った患者さんたちを、治療とはいえないような治療を受けながら、結局は治してしまう。そこに露出ギリギリの白衣を着た無愛想な看護婦さんがいいアクセントになっている。
これまた最近読んだ本、というか正確には読み直した本。
というのも、留学中に日本語活字に飢えていた僕は、日本からの文庫本から雑誌は 読み終わっても何度も何度も 貪るように読んでいた。ほとんどの留学生はそうだと思う。実際、学生どおしで雑誌の回し読みをよくしてたし。そんなあるとき、「オール読物」という分厚い活字だらけの本が回ってきた。
「こんなの、読まないですよね…」
確かに日本にいたらまず読まない本、だけど無いよりはマシだと思い借りた。で、結局ほとんど読んだんだけど、その中で印象に残っていたのがこの「空中ブランコ」。
ほんとに面白かった。
その後、その空中ブランコが直木賞を受賞したと聞いて自分のことのように喜び、テレビで阿部寛主演の2時間ドラマをやったのもたまたま見つけて見た。精神科医、伊良部一郎シリーズの前後作も織り交ぜながらのドタバタ喜劇風だった。看護婦さん役が釈由美子さん(目つきがヤらしかったなぁ)、被害妄想の強いコンパニオン(ドラマでは佐藤仁美さんだったかな、いい味出してた。ファンになった)、先端恐怖症のやくざがサンマの頭でビビるってのも◎。
それら一連のシリーズが文庫本になって本屋に平積みされてたので、2冊買った。2日で読んでしまった。
読んでるうちに、
「この精神科医はどこにいるのかな?」
と真面目に考えてしまうくらい、実際いたら助かるだろうなぁ。
音楽家もある意味精神に異常をきたしている部分が多かれ少なかれあるので、こんな医者がいたら是非お世話になってみたいとつくづく思った。
◆3月26日《余命1ヶ月の花嫁》
もうかなり話題になっている本です。本屋さんで平積みになっていたので何度か手に取ってはいたのですが、チラッとめくっただけでかなり重そうな内容になかなか購入できませんでしたが、意を決して買いました。
途中何度も休憩しないと読めませんでした。
そして、なんともやりきれない気持ちになりました。
もし自分がそうなったら…
身内がそうなったとしたら…
彼女や、彼女の周りの人たちのように気丈にしていられるだろうか…
◆3月19日《プレアデス弦楽四重奏団演奏会》
珍しく2日続けて演奏会に行きました。日本にいるとなかなか続けて演奏会に行けません。今日は第一生命ホールでプレアデスQのベートーヴェン・シリーズ。弦楽四重奏曲第3,5,15番という3曲。かなりヘビーです。3番はこの5月に彩弦楽四重奏団で演奏するのでいろいろ参考にさせてもらいました。5番は特に3,4楽章が集中力がすごくて良かった。15番は、やっぱりいい曲です。去年初めて弾きましたが、それまでは第3楽章をじっと聴いていられなかったのが、最近になってやっと味わいながら落ち着いて聞けるようになってきました。そうなってくると、やっぱりもう一度、いや何度でも挑戦したくなる。次はいつになるのやら。
昨日のラクリンもそうでしたが、やっぱり演奏会に行くとパワーを貰います。あのような見事な演奏は難しいけれど、少しでも近づいて自分らしい演奏をし続けたいと強く思いました。
◆3月18日《ラクリンのリサイタル》
ユリアン・ラクリンのリサイタルに紀尾井ホールへ行ってきました。
シューベルト:アルペジオーネ・ソナタ(ヴィオラ)
ベートーヴェン:クロイツェル・ソナタ
サン=サーンス:序奏とロンド・カプリチオーソ
クライスラー:愛の悲しみ、ロスマリン
ワックスマン:カルメン幻想曲
シューベルトの序奏が始まった途端ピアニスト(ゴラン)のディープな世界に引きずり込まれてしまいました。ラクリンのヴィオラはヴァイオリンに比べると鳴りはいまいちですが、表現はラクリンそのもの。死を予感させるような第2楽章は凄かったです。
でもやっぱり、その後のヴァイオリンもののほうが圧倒的な説得力!
クロイツェルだけで十分にラクリン節を楽しんだはずなのに、休憩後の小品はそれ以上に誰にも真似できない世界でした。何十回と弾き込んでないと到達できない演奏。
賛否両論ある演奏だと思いますが、何を表現したいのか、そして何かを伝えようとするその姿勢に心打たれました。僕は彼の演奏が好きです。
◆3月16日《花粉症発症》
とうとう花粉症になってしまいました。
目の周りは赤くなり、くしゃみ連発です。
去年まではかたくなに風邪を引いただけだと思っていましたが、間違いありません。
花粉症です。
◆3月8日《九州旅行》
N響の九州旅行から帰ってきました。今回のツアーはオーチャード定期に始まり、熊本、日田、大分の計4公演でした。日田は初めて行きましたが昔ながらの街並みがあったりしていい感じの町でした。
そしてウナギが旨い!日田まぶしという名前のいわゆるひつまぶしを戴きましたが、薬味の香りによってここまで味が変わるかというくらい驚きの連続。個人的には1位ワサビ、2位柚子コショウでお茶漬け、3位大根おろし、です。また、お茶漬け用の出汁の美味いこと!最後は出汁だけをじっくり味わいました。
大分は毎年のように来ますが、いつもホテルとその周辺をうろつく程度で終わってしまうので今回はちょっと多めに散歩してきました。大分港に行く途中の春日神社境内には梅が綺麗に咲いていました。
春はもうすぐですね。
帰りの飛行機からはとても綺麗な富士山が見えたのでデジカメで撮影、窓側に座っていて良かった。
◆3月3日《飛行機ウジャウジャ》
九州に行くのに羽田空港からANAで飛びました。時間が余ったので初めて羽田の展望デッキに行ったら、凄いですね。
飛行機だらけです。
鉄道好きですが、こうして飛行機を見ているとこっちもハマりそうです。