2012年11月blog

◆11月26日 《そろそろ11月も終わり》
21,22日とサントリーホールでN響B定期公演、R.シュトラウスの「家庭交響曲」がメイン。あまりやらない大曲はどうしても覚えていない個所が出てくるのだが、ワールト氏は2日間のリハーサルを要領良く、しかしみっちりと仕上げるので、本番で不安になる事はないし、集中力が途切れる事もない。今月の3つの定期は、どれも大変だったけど幸せな時間だった。

23日は国立でお仕事。紅葉がキレイだった。
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本番が終わった足で新幹線で秋田入り。24日は一日秋田でコンクールの審査員という貴重な体験をさせていただいた。
最後に演奏者の前で講評を話すのだが、楽器も持たず、譜面台もないところで話すのは緊張したなぁ。いいたい事の半分も言えなかった。
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秋田での仕事が終わってやっと休みになったので、真っ直ぐ帰らず盛岡で途中下車。しずくいし夏の音楽祭でお世話になっているAさん、岩大オケOGのRちゃんに飲みにつきあってもらい、焼き肉を食べに。疲れも吹っ飛ぶ美味さ。
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束の間の休日(休時間)を楽しんだ。



◆11月18日 《ブルックナー8番、そして彩弦楽四重奏団川越》
16&17日はN響定期公演、エド・デ・ワールト指揮ブルックナーの8番でした。
7番と違って、後半の3,4楽章に曲のクライマックスが来るこの8番。
かといって前半が軽いかと言うとそうでもなく、どの楽章も重量感たっぷり。
最初から飛ばし過ぎるとばててしまうのは解っていても、本番は全力でトレモロってしまいました。
密度の濃い第3楽章になかなか終わらない第4楽章も、ワールト氏の指揮で最後まで集中力途切れる事なく演奏できました。


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18日は川越で室内楽の演奏会でした。
前半はベートーヴェンの6番に各楽器のソロ(僕は降り番)、後半はブラームスのピアノ五重奏曲というプログラム。
ソロを弾かない代わりにマイクを持って解説&司会進行。
前日のブルックナーに負けないくらいブラームスの五重奏もヘビーです。
久しぶりに弾きましたが、ブラームス、ステキ過ぎます。
こちらもディープな世界を堪能しました。
そして、体はボロボロ…。マッサージに行きたい。

今週は家庭交響曲が待っています。


◆11月14日 《リハーサルそして来客》
今週N響はブルックナーの8番を先週に続いてエド・デ・ワールト氏のもと、リハーサルしています。
8番は当然弾いたことがあるのですが、巨大な壁の前に為す術がなく呆然と立ちつくす…そんな印象があります。もがいても何しても所詮ちっぽけな悩みですらない、よくもまぁこんな大曲をブルックナーは書いたものだ。
ワールトはそのブルックナーを明確な指示でリハーサルを進めています。さすがです。ちなみに今回はハープ3本です。

昨夜はリハーサルの後、我が家にオケマンが飲みに来ました。
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広響のヴァイオリン潮田(左側)とスウェーデン放送響のチェロ、エリックです。たまたま仕事で関東に来る事になった2人をまとめて我が家に招待しました。エリックは昔ワールトが監督を務めていた時の香港フィルに在籍してたとかで、指揮者の話から、ご両親がいたモントリオール響とデュトワの話、作曲家の話…などなど話が尽きる事はありませんでした。ワインのボトル3本も空いてしまいました。エリック、飲みすぎ。



◆11月9日 《ハープ6本》
今月はワールト氏の再登場で定期演奏会、A定期はワーグナーのワルキューレ第1幕がメイン。
今週リハーサルを終え、明日から本番です。
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普段、オペラでもハープ6本は使わないでしょう。あまり見られない光景なので、写真を撮ってきました。
10日は夜6時から、11日は午後3時からNHKホールで開演です。


◆11月3日 《井上道義指揮N響 ブルックナー7番他》
鎌倉芸術館で演奏会でした。
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J.シュトラウス2世:ワルツ「皇帝円舞曲」
          ポルカ「観光列車」
J.シュトラウス2世/ショスタコーヴィチ編:ポルカ「観光列車」
ブルックナー:交響曲 第7番 ホ長調 WAB.107(ノヴァーク版)

キャパ1500人のこのホールでブルックナーをやるのは、そうないと思います。
ホールの響きはいい感じでした。
また、前半のシュトラウス物、ショスタコーヴィチ編曲の「観光列車」は滅多に聴けないのでは。存在自体初めて知りましたが、乾いた感じがショスタコらしい。

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GPと本番の間に入った昔ながらの中華料理屋さんで、チャーハンセット。まいう〜。また行こうかな。