過去のBlog 2007年11月

◆11月25日《ラ・ラ・ガーデン第80回演奏会》
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留学から帰ってきて以来、毎年11月にラ・ラ・ガーデンで演奏会を続けています。この演奏会がきっかけで夏の音楽祭にまで発展しました。 今年で5回目になります。
今回はピアニストの福原佳三くんをゲストに迎えて、モーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの二重奏、ヴァイオリンつきのソナタ、ベートーヴェンのピアノ・ソナタなどを演奏しました。福原くんとは03年にフィンランドのクフモ音楽祭で知り合い、毎晩のように飲み、語り、一緒に演奏した音楽仲間です。日本での再会、そしてその時は一緒に演奏会をしようと約束をしてクフモで分かれたのですが、彼は日本に帰国した日に交通事故に遭ってしまい、左半身が麻痺してしまうピアニストとしては致命的とも言える重傷をおってしまいました。それでも諦めずにリハビリを重ね、今年5月に奇跡的な復活をリサイタルという形で遂げたのです。まだ万全ではないと彼は言いますが、これから先は実践が何よりのリハビリです。今回一緒に演奏したモーツァルトのK.570のソナタ(ヨハン・メーデリッチェ作のヴァイオリン・オブリガートつき)で、4年前の約束がちょっとだけ果たせました。
本当の約束はブラームスのピアノ四重奏曲をやること。これはクフモで初見で一緒に演奏した曲です。




◆11月9日《ラ・ボエーム本番》
やり慣れないオペラのために5日間のリハーサル、GP、そしてHPと普段の定期公演と比べて倍以上のリハーサルをみっちりこなして迎えた本番初日でした。
演奏会形式という、オペラをやるにはものたりない上演形式ですが、オーケストラの前に奥行き4mほどのスペースを空けて、歌手の出入りやわずかな動きだけはできるようにしてあります。指揮のサンティはそのスペースの真ん中に陣取り、歌、オーケストラへの指示はもちろん、細かいセリフのタイミングを出すプロンプターの役目まで全て1人でこなしてます。(ちなみにサンティはセッティングまでこだわりがあり、ヴァイオリンの左右対抗配置、トランペット+トロンボーンは右側奥へ、コントラバスは左側に1列が基本。指揮台の位置も自分で決めてました。)
歌手のコンディションのために昨日一日を空けてのぶっつけ本番は始めのうちは様子が解らず手探り状態でしたが、次第にエンジンがかかり出し、それとともに一体感が増していくのはオペラならではなのでしょうか、得難い経験でした。
N響は定期公演で年間27プログラムありますが、年に1度はオペラを毎年のようにやりたいと思いました。ワーグナーはさすがに大変だけど、例えばA+C定期と特別演奏会などで各1幕づつとか、やってみたい。
そういえば、来年はコウト指揮で「トリスタンとイゾルデ」の第2幕をやります。やり慣れないオペラのために5日間のリハーサル、GP、そしてHPと普段の定期公演と比べて倍以上のリハーサルをみっちりこなして迎えた本番初日でした。
演奏会形式という、オペラをやるにはものたりない上演形式ですが、オーケストラの前に奥行き4mほどのスペースを空けて、歌手の出入りやわずかな動きだけはできるようにしてあります。指揮のサンティはそのスペースの真ん中に陣取り、歌、オーケストラへの指示はもちろん、細かいセリフのタイミングを出すプロンプターの役目まで全て1人でこなしてます。(ちなみにサンティはセッティングまでこだわりがあり、ヴァイオリンの左右対抗配置、トランペット+トロンボーンは右側奥へ、コントラバスは左側に1列が基本。指揮台の位置も自分で決めてました。)
歌手のコンディションのために昨日一日を空けてのぶっつけ本番は始めのうちは様子が解らず手探り状態でしたが、次第にエンジンがかかり出し、それとともに一体感が増していくのはオペラならではなのでしょうか、得難い経験でした。
N響は定期公演で年間27プログラムありますが、年に1度はオペラを毎年のようにやりたいと思いました。ワーグナーはさすがに大変だけど、例えばA+C定期と特別演奏会などで各1幕づつとか、やってみたい。
そういえば、来年はコウト指揮で「トリスタンとイゾルデ」の第2幕をやります。



11月1日《ラ・ボエーム練習初日》
今日から「ラ・ボエーム」の練習が始まりました。
初日は1幕を中心に2幕の途中までみっちり。
サンティ、スコアを開かず練習番号まで覚えてリハーサルを進めていきます。さすがです。
調子に乗ってくると、何役も1人で歌ってくれます。ソプラノもファルセット使ったりしてます。
大きな体でどっしりとした印象がありますが、意外と俊敏な動きでちょっとビックリ。
まだ、歌は入りませんがすでに楽しんでます。