2005年1月〜4月の旧酔っ払いの戯言
2005年01月27日カテゴリ:旧酔っ払いの戯言
4.27
未だに時差ボケは抜けず。今朝(午前3時頃)も寝つけずウトウトしていたら、変な夢を見た。その夢とは【街を歩いていると次々と懐かしい飲み屋、居酒屋が 現れ、「そういえば以前よく通ったなあ・・・」と久しぶりにその飲み屋に入るとお店の親方、女将サンも懐かしそうに話をしてくれる・・】というたわいのな い夢なのだが、そこに出てくるお店、人物は非常に懐かしく感じられるにも関わらず、実際僕が行ったことがない店ばかり。あまりにもリアルなので、寝つけな いついでにノートに書き記しておいた。後々どういう結果になるか知りたいのである。あの、美味そうなおでん屋さんはいったいどこに有るのだろう・・・。
さて、最近【第3のビール】と言われるアルコール飲料が新たに発売されている。興味があったので今日初めて買って呑んでみた。値段は500ミリリットル缶 で135円、ビールの6割程度の値段か。「発泡酒=ビールの出来損ない」に対して「第3のビール=別のアルコール飲料」と諦めがつくのか発泡酒より美味し く呑めた。ビールが値上がりしてきたので、家計の負担を軽減してくれるこの飲み物はちょっと魅力的である。 4.22 ボロディン・カルテットはオール・ベートーヴェンで4、11、14番すべてmollの曲。 これも今回楽しみにしていた演奏会だったが、意外と期待外れ。メンバーが変わったせいかそれとも別の理由かわからないが、熱くもなく、かといって以前のよ うに徹底した冷たさもなくよく解らないまま終った。それでも生で3曲立て続けに聴く機会はそうないので、それだけでも十分満足できた。 終演後、同じクリスティアン門下の友人と最後の晩餐。チェコビールのお店で、お店の人が薦める子牛のシュニッツェルに白アスパラとハム、チーズがドッサリ のったオーストリア料理を食べた。かなり油が濃かった。明日はとうとう帰国だ。十分堪能した。リフレッシュもできた。帰って仕事をしたときどんな感触なの か、ちょっと楽しみである。 4.21 風は相変わらず強いけど、今日は朝から晴天。ちょっと早めに出掛けてハイリゲンシュタットを目指す。途中、シューベルトの生家に寄り道。ここは始めてき た。彼が使っていた眼鏡がそのまま展示してあった。死んだ家より雰囲気も明るい。市電に乗り換え、次はベートーヴェンの遺書を書いた部屋だ。何度も来たけ ど、ここはいつも空気が重い。特に奥の部屋に入った途端その感じは増す。それでも来たくなるのは、ベートーヴェンの空気に直接触れることができるような気 がするからだろう。手前の部屋に置いてあるオーディオ装置で16番の緩徐楽章を聴いてから、部屋を出て「ベートーヴェンの小道」を散歩する。ここを歩くの も凄く好き。小鳥のさえずりが心地よい。第7交響曲や第9の2楽章に出てくる付点のリズムをそのままに鳴く鳥がいるのもここ。寒いけど、温かい気持ちにな れた。 再び市電に乗って、途中で以前住んでいたアパートの前を通るバスに乗り換え今度はシェーンブルンに行った。強烈に寒い。未だ花も咲いていない広大な庭を ヒーツィングまで歩く。寒すぎる。広すぎる庭も困りもんだ。地下鉄に乗って中心部に戻りやっと昼食。やっと暖まった。 さてこの日の夜は、今回のツアーで最大の目的であるサヴァリッシュ指揮ウィーン響の演奏会に行く。曲はブラームスの2番とヒンデミット:ヴァイオリン協奏 曲(ツィンマーマン独奏)他。情報によると元気にリハーサルをしていたらしいので、楽しみが増す。ツィンマーマンは凄い上手さ。楽器の鳴り方からして別格 の存在。一体どんな練習をしているのだろう。サヴァリッシュは昨年のN響定期同様、座っての指揮だったけど振りだしたらかなり力強く元気そうだった。 ウィーン響もそうとう張り切っていた様に感じられた。少々暴走ぎみの箇所もあったくらい。途中ちょっとだけど、イスから立ち上がって棒を振り下ろした姿は かっこよかった! 4.20 19日はまず中央墓地に音楽家達のお墓参りに出掛けた。前回ここを訪れたときはベートーヴェンの墓の前で土砂降りの雨に遭い酷い目に遭った。その時はきっ とベートーヴェンの怒りに触れてしまったのだと反省したが、今回は再度チャレンジのつもりで行った。幸い朝からとても良い天気で無事にお墓参りを済ませ、 帰りにはSt.Marx墓地のモーツァルトのお墓も行った。中央墓地と違って、全体的にこじんまりと質素な感じの墓地で、その中にポツンとモーツァルトの お墓があった。中央墓地にはベートーヴェン、シューベルト、ブラームスをはじめJ.Strauss一家と、名誉区と呼ばれるその一体に音楽家達が集まって いるのに対し、モーツァルトのそれは静かに、死んでもなお孤高の天才であると感じた。 20日は朝からあいにくの雨。ウィーンは4月に入って一度春になったそうだが、今週は冬に逆戻りでこの日の予想最低気温が2℃。寒いはずだ。それでも街へ 繰り出し、楽譜屋をあさる。最近ベートーヴェンの弦楽四重奏曲後期がヘンレ版で出ているので、うちにないものをまとめ買い。そのまま歩いて王宮を抜けてマ リアヒルファー通りをウィンドウ・ショッピングしながら西駅まで歩く。レッスンに行った帰りに初めて食べた「カラマリbox」を買ったのもこの通りだっ た。市内の交通機関がストの時も、ちょっとブラブラ出掛けるのもこの通りを歩いて帰ったのを思い出す。そのまま西駅を抜け、こちらも良く通った中華料理 「青島」で遅めの昼ご飯。相変わらず美味い。 この日は早めにホテルに戻ってから、夜ブラームスザールでのヴィーナー・ヴィルトゥオーゼンの演奏会に行った。メンバーがそれぞれソロを順番に受け持ち、 妙技を披露していく。時に印象深いのが、コントラバス入りボッテシーニ:弦楽五重奏曲と、シュトイデが弾いたR.シュトラウスの「薔薇の騎士」(プシボダ 編=コヴァチ室内オケ版に更に編曲)。この日の演奏会は事前に何をやるのかも知らず「折角いるなら聴こうか、」程度の気持ちだったけど、ソロは聴けたし、 クライスラーに、R.シュトラウス、そして最後はJ.シュトラウスとウィーン物もふんだんに聴けて思わぬ収穫。音はまさにミニ・ウィーン・フィルだった。 4.18 17日朝、成田発のオーストリア航空でウィーンに来た。留学から帰って約1年半、それ以来のウィーンだ。昨年秋ごろより休みを調整してやっと実現した今回 の海外逃亡は、とにかくリフレッシュすること。リセットでもいい。昨年1年間は時間に追われ、息つく間もなく全力疾走してきた気がする。ここ半年ほどその 皺寄せが来ているのか、いろいろ考えることがありウィーンに来た。今日は雨混じりの曇天で、とても風が強く寒い。それでも早速街を散歩する。フンデルト・ ヴァッサーの美術館に行ってから、アウガルテン、クライスラーの生家を外から眺めてから、シュテファンス・ドームへ行った。お昼ご飯はとりあえずシュニッ ツェルをピアニストの鈴木理恵さんと一緒に食べた。彼女とは今年夏に再び雫石で共演するので、その打ち合わせも兼ねていろいろ話が盛り上がった。 ウィーンの初日は街を歩きながら、懐かしいことや忘れていること、思い出したことなどいろいろ考える。あいにくの天気だったけど十分丸一日楽しんだ。夜は ブラームスザールでキュッヒル・カルテットの演奏会を聴く。曲はヴォルフ:イタリアン・セレナーデ、ハイドンとシューマンのカルテット。ハイドンはかなり 技巧的に難しそうだったけど鮮やかだったし、おふざけ感もあり楽しい曲。終った後に会場から漏れた笑い声がそれを表していた。シューマンは熱い感情が音と ともに伝わってくる。また息が長いのにはビックリした。 ところで前半に何故そこにいるのかわからない観光客(おそらく○○○)数名のノイズにイライラした。演奏中なのにデジカメのシャッター音、撮ったものを確 認するキー操作音、ヴィデオカメラでの撮影等、とても演奏を楽しみに来ているとは思えない行為。きっと本人達は記念にその会場で聴いた…くらいにしか考え てないのだろうが、あまりにも無神経すぎる行為でガッカリした。皆さんはその様なことをしないよう気をつけましょうね。(普通はしないけど) 4.14 明日、明後日の定期演奏会(メルクル指揮ミサ・ソレムニス)の練習が早く終って時間が余ったので、以前よく通っていた指圧マッサージに久しぶりに行ってみ た。そこは近頃街でよく見かけるクイック・マッサージと違い、ある程度身体がほぐれるまで全身マッサージをしてくれるので時間も1時間は軽くかかってしま うが、まさにツボを心得ているそれはいつも深い眠りに誘われる。で、気がついたら布団の上でぐっすり。今回もあまりの心地よさに撃沈していた。 指圧の先生が「全身そうとう疲れが溜まってますね、特に内臓が今日はすごかった」と言われるほど確かに疲れていたが、帰り道、足取りがとても軽いのにビッ クリする。腰痛も気にならなくなっている。何か久しぶりに思いっきり空気を吸ったような感じ。身体は正直だ。すがすがしい気分で家に帰った。やっぱりちゃ んとしたマッサージは効くねえ。 4.11 ここのところ、ひどい腰痛に困っている。8日に演奏会を終えてその翌日、起き上がるのも辛い状態になった。緊張していた身体が一気に緩んだためか、それと も無理な姿勢で弾いていたからか。左足まで痛い。近所の接骨院に行ってもあまり良くならず。ちょっとまずい。 昨日夜なにげなくつけたラジオからメンデルスゾーンの「エリア」が流れてきた。ウィーン・フィルの定 期演奏会の生中継だった。指揮はメスト。メンデルスゾーンは好きな作曲家だし、特に「エリア」はサヴァリッシュでやった感動的な演奏もあり大好きな曲だ。 序奏からスピーカーの前に座ってジッと聴いた。あっという間に1時間ちょっとの第1部が終わってしまった。ゆっくり音楽を聴くのは何ヶ月ぶりだろう。留学 中を思い出す。留学中はテレビもないし、楽しみといえば演奏会に行くかラジオから流れてくるいろんな演奏会のライヴ放送を聴くことだった。今ウィーンにい たらきっと朝からチケットを求めてホールの前に立っていただろう。第2部は用事がありテープに録音だけして未だ聴いていないが、またじっくり聴く時間を見 つけて楽しみたい。 4.5 やっと休みになった。最近疲れがたまっているのでリフレッシュしないといけない。昨日は久しぶりに一人で近所に飲みに行った。ただぼんやりと焼酎を飲みな がら、店の大将と世間話をするだけ。店内のテレビをボーと眺めながら、2時間ほど呑んで終わり。家で呑むとあっという間におなかいっぱいになるけど、飲み 屋ではどんどん飲みたくなってしまうので気をつけないといけない。後ろ髪を引かれる思いで、店を後にした。 今日はちょっとだけ近所を散歩。小さな虫がフヨフヨしだしたし、スズメが群れをなしてエサを探す。さくらの花もちらほら咲きだして春だなあと実感してくる。来週には満開になるかな。 3.25 2日間の休みの間に、雑用を済まそうと走り回った。本当に1日で終わらせたかったのに銀行周りだけで1日が終わったのが誤算。最近は支店の統廃合で窓口業 務を取り扱う店舗がぐっと減り、その窓口もかなり長時間待たされる。実際昨日は1時間半も同じ銀行で待っていた。昨日出来なかった散髪と免許の更新は今日 に。今回の更新はやっと違反が消えて、晴れてゴールド免許になった。30分程度の講習では、飲酒運転の罰則が厳しくなったことや、携帯電話の使用も減点、 如何に安全運転を行うか、そのための注意事項等を教わった。今までも何度となく危うく事故になりそうな場面があったが、間一髪セーフで事故らずに済んでい る。ほんの一瞬気がつくのが遅かったら・・・と思うとぞっとする。今日、改めて安全運転を心がけようと思い直した。 3.22 13日にD君からもらった白フレームの眼鏡にレンズを入れた。以前彼がかけていた眼鏡を気に入って「それ、いいねぇ」と言ったのを覚えていてくれてて、 譲ってくれたのだ。最近結婚した彼は、奥さんにその眼鏡が不評でかけられないとのこと。それなら、と喜んでもらった。 どうでしょうか? 最近、ホタルイカが出回りだした。大好きなホタルイカなので、毎日食べても飽きない。今日もスーパー で1パック買ってきて一人で全部食べた。チョコッとだけ、足を金魚におすそ分けした。何でも食う金魚は、あっという間に足を飲み込んだ。ホタルイカを食べ る金魚はそういないのではないか。ぜいたくなやつだ。 3.20 誕生日。友人から何通もお祝いメールをもらう。どうもありがとう。夜は近所の沖縄料理やさんに初めて行ってみる。グルクン唐揚げ、ゴーヤ・チャンプルー、ゴーヤ・チップス、ソウキそば等をオリオンビールと共に食す。なかなかリーズナブルだった。 3.18 14日から4日間みっちり練習してこの日本番を迎えたArcus第1回公演。フィリアホール(青葉台)でモーツァルト:交響曲第23番、「プルチネルラ」 組曲、メンデルスゾーン「イタリア」他のプログラムは、練習中からみんなが納得できるまで練習をし続けた成果が出て、充実度の高い演奏だった。みんなこん なに練習好きだったっけ?ちょっとだけ歳が上の僕は、周りの若いパワーに押され、乗せられ弾かされた感じ。たったちょっとしか違わないのに、「なんか若 いって良いなあ」と親父のような感想を持ってしまった。良い経験をさせてもらった。 3.13 今日は今年1回目のLibera! Chamber Music Series、おなじみ東大宮でのコンサートだった。東大宮でのサロン・コンサートはクラシック音楽を気軽に聴きに来てもらうだけでなく自分の勉強のため でもあり、人前で演奏するありがたさを感じながら自分のやりたい曲を主に取り上げてきた。しかし、アンケート等で「たまにはもうちょっと親しみのある曲 を…」との声に応える意味で、今回はハープと一緒に「タイスの瞑想曲」、「愛の挨拶」、「白鳥」、「ロンドン・デリー・エア」など演奏した。前半はホフマ イスターの二重奏曲とバッハの無伴奏パルティータ第3番、このあたりはやりたい曲にしたけど。名曲、そして日頃馴染みのないハープが出演ということもあ り、今回は2回公演とも満員だった。とても嬉しい。毎回何か実験的なことを思いつきでやっているのだが、今回はバッハの時にバロックボウで演奏し、しかも 途中バッハの当時のチューニングで弾いてみたりもした。家でも練習したことがなかったので、ピッチ&音程にすごく不安だったけど、ピッチを下げることに よって弦の張力が弱まるので僕としては非常に弾きやすかった。これが意外にもお客さんにウケて、終演後「あれは、面白かった。」とわざわざ言いに来て下さ る方がいたのは凄く嬉しかった。 終演後の打ち上げは、最近贔屓の「山浦食堂」。焼酎でベロベロになり、帰宅後の意識がない。 3.8 7日は延岡公演、会場は駅からタクシーで10分ちょっとのところ。ただホール周辺には食事する場所がないとのことなので駅周辺を歩いて探す。それが午後3 時過ぎという中途半端な時間帯もあってどこも見つける事が出来ず、気がついたらタクシーを捕まえるのも困難な状況に陥ってしまっていた。仕方ないので歩い て会場に向かう。地図の感じだと40分くらい歩けば着きそうだ。始めての土地をブラブラするのも結構楽しい。途中、酒屋に寄り芋焼酎を仕入れ自宅に送っ た。「伊佐美」、「黒伊佐錦」、「鉄幹」、「七夕」の4本。そしたら「名月 黒麹仕込み」をサービスで一本くれた。これでしばらくは楽しい毎日が送れる。 終演後、宮崎に各駅停車で向かう。ヴィオラのOさんがあらかじめ仕入れておいたアナゴ寿司をつまみにビールで打ち上げ。途中乗ってくる乗客は、いつもと違う車内の空気に皆ギョっとしていたようだ。 8日は宮崎公演、これでこの九州ツアーも終わりだ。といっても、この後所用でハウステンボスに行ってから帰るので帰宅はもうしばらく後だが。九州はどこに いっても食べ物が美味しいし、今回は焼酎中心だったせいか二日酔いにもならなかった。たまたま入ったお店も良かったのは、それだけレベルが高いのかもしれ ない。 3.6 5日は大分に移動のみ、3時過ぎに佐賀を発ち博多乗り換えの特急で大分に向かう。九州に入って流行のインフルエンザにかかったのか体調が悪い。車内で寝て 休もうと思っていたのに気分が悪く、寒けがして寝ることすら出来ない。それでも1時間ほど寝て大分に7時前に着いた。今日はホテルでゆっくりしてようかと も思ったが、何となく習性で我慢しきれず9時過ぎに一人大分の町をぶらつく。寿司、ラーメン、天麩羅等いろいろ思案した揚げ句、近くのイワシ料理屋さんに 入る。ここは先日広島交響楽団のメンバーから教えてもらったお店だ。一人前のコースを焼酎で楽しんだ。そこで帰ればいいのに、ついつい習性で一人2次会に 繰り出そうと街を徘徊していたら、ファゴットのOさんと道でばったり出会う。そのまま2次会へ突入。家庭料理のお総菜をつまみに焼酎を3杯ほど。結局しっ かりと飲んでしまった。 6日は昼間の公演。ホテルで毛布を借りてゆっくり寝たっせいか体調は徐々に戻りつつある。今日も本番を楽しんで終演後早速街に繰り出す。この日は大分のフグと、関鯵、関鯖。もう何も言うことはない。 3.4 3日はN響佐賀公演、プログラムは小泉和裕指揮で「魔弾の射手」序曲、モーツァルト:ピアノ協奏曲ハ長調とブラームスの2番。僕 は小泉さんのアプローチがとても共感ができ、弾いていてとても楽しかった。特にブラームスは彼のイメージとピッタリ合ったような気がする。弾いていてとて も幸せな気分になった。この日の本番後、飲み屋を探しにタクシーで佐賀市内の繁華街に繰り出し、たまたま止まったタクシーのすぐ側に入ったお店がとても居 心地が良く前日に続きO君、K君と共に酒を堪能した。特に美味しかったのはゴマ鯵!仕上げに、帰り道ラーメンを食べて帰る。 4日はN響佐世保公演、前日に続き同じプログラムでまわる。ここ佐世保はこけら落しの時も演奏に来て いる。昨日より慣れてきた印象があった。今回のソリストは児玉桃さんで、とても上品なモーツァルトを演奏してくれた。この日も終演後佐賀に戻り、昨日と同 じお店に通う。昨日絶品だった胡麻鯵、今日は胡麻鯖に変身。昨日より脂の乗った鯖はさらに絶品で最高だった。 3.2 3月1日、九州ツアーの開始。 1日N響練習後に福岡に飛び、地下鉄から筑紫線直通の西唐津行きに乗り、途中唐津で乗り換えて伊万里に入る。伊万里で学生時代からお世話になっているKさ んと再会し飲みに行く。繁華街から一本裏に入ったお店で、早速佐賀の魚を堪能。お通しからちょっとこだわりがあって美味しいし、雰囲気も良い。一旅行者 じゃ、こんなお店にフラッと入るのは難しい。仕上げは軽く〆た鯖で握り、品のよい脂が丁度良かった。 2日は佐賀に移動、この日は佐賀大管弦楽団のOB、OGと学生時代によく連れてってもらった「一文字」で飲み会。15年前とほとんど値段が変わっていな い。安い物は60円/一串からで、10本食べても600円、安い!この日は佐賀にゆかりのあるN響ヴィオラのKさんも加わりいろんな話をしてもらった。K さんも学生の頃佐賀大オケにエキストラで出演したことがあるというのも新鮮だった。夜10時過ぎには最終便で佐賀入りしたN響メンバー・ヴィオラのO君、 ファゴットOさん、フルートK君も、我々の居場所を嗅ぎつけて合流。突然の来客に、木管楽器OBは喜ぶやら固まるやら。それも時間が経てば次第に和み、気 がついたら1時過ぎ。それからもう1件行って2時半過ぎにお開き。みんな明日会社があるというのに、最後までお付き合い下さりありがとうございました。 2次会最後の方、疲れが見えます。 2.24 先週、そして今週のN響定期演奏会は、初登場ノセダでかなりテンションの高い演奏会だった。未だ40歳そこそこということだけど、とても才能のある指揮者 だと思う。自分のやりたい音楽がはっきりしているし、その音楽も共感を覚える部分が多く、一緒に演奏していて勉強になる部分が多かった。練習中からそうと う高いテンションでグイグイ引っ張られるし、本番はまたさらに上がるのでこっちの心づもりができてないとおいてけぼりを食らってしまう。昨日も今日もチャ イコフスキー(交響曲第2番)は、速くてついて行くのに必死。楽器が鳴る前に次ぎに行っているような気がするのは、ご愛嬌か。それにしても面白いキャラク ターだ。また来て欲しい。 昨日関東地方で春一番が吹いたと思ったら、今日は一転して寒い。おまけに夜には雪になっている。うちの近所はすっかり真っ白になってしまった。明日は offなので(といっても夕方合わせがあるが)、ちょっとホッとしている。この雪の中、朝出かけて行くと思うと大変だろうなと思う。 2.20 今日はAlberi String Quartetベートーヴェン・シリーズ第12回。このシリーズ4年目でやっと中期作品に入った。まず二つのヴァイオリンとチェロで「6つの田舎風レント ラー」で始まり、続けてヴァイオリン・ソナタ第6番、交響曲第2番のピアノ・トリオ版を演奏した。これで前半、すでに1時間20分もかかってしまった。休 憩後は弦楽四重奏曲第7番「ラズモフスキー」のみ。これも40分近い曲なので時間も然ることながら、中期に入って途端に内容が濃くなってきているので精神 力、体力ともにキツイ本番だった。今回も僕はソナタも担当した。この6番、最初はとっつきにくくどう表現してよいのか判らなかったが、弾いているうちにそ の曲の良さがじんわりと染み込んできた。それまでの作品よりぐっとフレーズが長くなっており、ピアノとの絡み具合もより複雑。だけど、なんだかジンワリと 暖かさが伝わってくる曲だ。年末に交響曲をまとめて演奏した経験も役立ってる気がする。時代を追って作品の変化が他の作品とシンクロするようになった。ま すます面白い作曲家だと思う。 2.12 数年間貯めた500円玉貯金が満杯になったので、今週の降り番を利用して3日間シンガポールに遊びに行っていた。たった3日間だったけどかなりリフレッ シュできた。都会で生活をしていると息苦しく感じることがあり、それを我慢していると新鮮さを感じなくなる時がある。演奏旅行で地方に行ったときは、なる べく街をゆっくり歩いて自然を楽しもうとするのだが、どうしてもその日の演奏会のことが気になって思う存分楽しむことができないので、たまにはこういった ことも必要だ。 2.11 3日間のシンガポールも今日が最終日。旧正月休みも明けて店が開くので、深夜便で帰るまでの一日を買い物をして過ごす。シンガポールは日本に比べて安いと 聞いていたが(もちろん中には本当に安い物もあるけど)、ブランド物はそれほど安いと感じない。ブランド物なら何でもいいのであれば安いものを買い漁るこ ともできるけど、欲しかったものが見つからなかったのでほとんど買わずじまい。ちょっと不機嫌。空港で欲しかったキャリーバッグをやっと見つけやっと満足 する。 10日はちょっと足を伸ばしてセントーサ島に渡った。正月二日目は街にも人が増えだ し、島に渡るバス乗り場は長蛇の列。20分ほど並んでバスに乗ったら、今度は橋が渋滞。みんな考えることは一緒らしい。島の中はアトラクションこそないも ののきれいに整備されていて、緑溢れるアミューズメント・パークのようだ。ちょっと行くと水族館やビーチ、公園などがあり十分楽しめる。天気も良くて、 ビーチで泳いでいる人を見るとうらやましく思う。なんたって気温30℃。汗が吹き出してくる暑さだ。昨日一日歩いただけで首筋や腕はヒリヒリ焼けているの で、ビーチの日差しはかなりきつい。自転車で島を廻っていたが、さすがに疲れてきたので早めに島を引き上げた。地下鉄の冷房がとても心地よかった。 夜はシーフードを食べに海沿いに出る。夜景を見ながら、夜風に当たりながらのビールは最高に美味しかった。 8日の夜成田を出て、約7時間のフライトを経て夜中にシンガポールに到着。ホテルに2時頃入ってすぐ寝る。翌朝9日は すっきり9時に目覚めた。時差は1時間なので時差ボケもなし。早速街に繰り出した。ところが、9,10日とシンガポールは旧正月にぶち当たっており中華系 のお店からショッピングセンターはほとんど休み。街もほとんど人が出てなく、歩いているのは観光客のみなので、のんびり観光スポットをぶらぶら歩く。ひた すら歩く。この日は地下鉄にもバスにも乗らず、一通り歩いて街を廻った。帰り道、アラブストリートに立ち寄る。ここは旧正月は関係なく、お店も開いてい る。冷やかし半分で、シルクのカーペットが並んでいるお店に入ってみたら、店の親父がしきりに売りつけてくるので冗談で「言値の半額なら買う」と言いつづ けてたら、ほんとに半額で売ってくれた。5000円ならまあお得かな、と納得できる買い物だった。店を出たらモスクからコーランの放送が流れてきた。その 夜はナイト・サファリに行った。 2.4 あっという間に2月になった。連日厳しい寒さが続いている。つい2,3日前も飲みに出かけようと自転車で外に出たが、あまりの寒さに断念しかけた。まあ、 5分程走ったところで気を取り直し、最終的には飲みに行ったが。外に出かけるのも気合いが必要な程の寒さなので、最近は家で自炊が増えている。鰹節から出 汁をとった味噌汁があればあとは簡単なものだけ。家で漬けた浅漬け、納豆、ダシ巻き玉子などで十分。外食するとついつい色々食べ過ぎてしまうので、家では このくらいが丁度いいのかもしれない。 1.27 今日は久しぶりに演奏会を聴きに行った。「グルダを楽しく思い出す演奏会」とかいう題名の演奏会で、メインはアルゲリッチの弾くモーツァルトの20番、ア ルミンク指揮新日本フィルがバックだった。当初連れあいが一緒に行くはずが急用で来れなくなったので、チケットが一枚余ってしまった。「まぁ、ウィーンで も来れなくなった人からチケットを買ったし、今日も売ればいいや」と軽い気持ちでホール前にチケットをもって立っていたのだが、これが悲しいくらい相手に されない。何人かこちらから声をかけてもみたけど、汚いものを見るような目で通り過ぎてゆく。おまけに「警告 ダフ屋行為は厳罰に…」等書かれた張り紙ま であり、丸々無駄にしてしまった。 最初にモーツァルトの3台のピアノの為の協奏曲をリコ&パウル・グルダ兄弟とアルゲリッチが、2曲目にルノー・カプソンがモーツァルトの小品2曲を弾き、 前半のトリはグルダのチェロ協奏曲!実は僕の目当てはこれだった。曲が始まるなり、ロックバンドのようなドラムとベースのリズムに乗って、チェロがハイポ ジションでヴィヴラートをガンガンかけて弾きまくる様は、まるでエレキ・ギターそのもの。ノリノリでノー天気な曲かと思えば、第3楽章のカデンツァは一転 して静けさが支配しているし、最終楽章はまたもや安っぽいマーチ風の明るい曲。滅多に演奏されることのないこの難曲を見事に演奏したゴーティエ・カプソン は未だ20代前半のバリバリのチェリスト。いや~、ほんと凄かったです。聞き終わった後は、楽しいんだけどしっかりクラシック音楽を聴いた充実感に満たさ れていた。なんか変な感じ。 休憩後は一曲挟んでメインの20番。やはりアルゲリッチは強力!でもちゃんとモーツァルトになってる。これも不思議・・。オケもバロック・ティンパニを 使ったり、内声のきざみがパリパリ聞こえてきたり、メリハリがはっきりしてて聴いててとても楽しかった。そういえばヴァイオリンとチェロ、ヴィオラのトッ プ・サイドにカプソン兄弟とアルゲリッチの娘さんが参加していた。アンコールはそのカプソン兄弟が再びソロでベートーヴェンのトリプル・コンチェルトから 第3楽章をアルゲリッチトともに演奏。全て終わったのは午後10時、なんと3時間のコンサート。でも時間だけでなく内容も十分満腹になった、楽しい演奏会 だった。 1.24 昨日は福田町でNew Year Concert。昼間の本番なので、前日のリハーサル後、磐田に移動して1泊する。ホテルからタクシーに乗って飲み屋街に連れていってもらう途中、運転手 さんに福田町までの所要時間を尋ねたら、「明日のN響の演奏会ですか!」ときかれた。その運転手さん、大のクラシックファンだそうで仕事がなければ是非行 きたいと言ってくれた。話ついでに運転手さんにこの辺で美味しいお店を教えて欲しいと言ってみたら、リーズナブルで美味しいお寿司屋さんに連れていってく れた。前夜祭はアナゴの刺し身、赤ムツの炙り刺し、マグロ中トロ、赤いか、生の白魚、アナゴ白焼き、牡蛎の天麩羅…と非常に美味しく堪能した。 23日はフルートの神田が途中お話を交えながらの演奏会、海沿いにしてはとても寒く会場もなかなか暖房が効かなかったけど、それに反して演奏は熱かったと 思う。神田のお話はどこでそんな話術を磨いたのかと思うくらい判りやすく、また飄々としていて面白かった。あ、それとGP後に注文していた地元福田町のウ ナ重、これも絶品! 帰り道、東名自動車道の御殿場辺りで小雨から雪に変わった。路肩はうっすらと白くなっている、どうりで寒いはずだ。 1.21 今日は23日に福田町で行われるN響メンバーとその仲間たちによる「New Year Concert」のリハーサルがあった。福田町(ふくでちょう)は静岡県の太平洋の海沿いにあり、新幹線掛川駅より3~40分のところにある。かれこれこ の演奏会は15回目だとか。ただ今年福田町は磐田市と合併が決まっており、福田町主催の演奏会では今回が最後になる。もちろん、来年も磐田市主催で続けて いくと思われるが、15回目という節目でもあり今回は町もかなり気合いを入れて我々を迎えてくれているそうだ。プログラムはモーツァルトの「アイネ・クラ イネ・ナハトムジーク」やSym.40番、それに福田町友好町民の堀江さん(元N響首席奏者)の独奏によるベートーヴェン:ロマンス、バッハの管弦楽組曲 第2番よりフルートの神田氏のソロ等、盛りだくさんの演奏会になりそうだ。堀江コンマスのリードにより和気あいあいとした雰囲気で、全曲リハーサルをし た。明日も同じようにリハをするので、今日よりもっと音が馴染んでくるだろう。 帰りがけに大型スーパーのペットショップに寄る。子犬が何匹かゲージで展示されていた。柴犬が2匹、重なり合うように寝ていた。なんちゅう、可愛さ!旅行 さえなければペットを飼いたいと思うけど、散歩もつれていけない状況だと可哀想なのでぐっと我慢する。続いて家の近所のアクアショップに行く。セール期間 中だとかで、かなりの安売り。金魚とメダカの水槽のコケ取りに石垣貝と、子犬のかわりにヤマトヌマエビを買った。早速エビを水槽に放したら、落ちたエサを 沢山の足でかき集めて物陰でセッセと食っていた。必殺ごみ掃除人も、見ているとかなり楽しい。 1.15 昨日今日と、NHKホールで今年最初の定期演奏会、音楽監督アシュケナージ指揮で「ツァラトゥストラ」をメインに、珍しい小林研一郎の「パッサカリア」と 武満の「ウォーター・ドリーミング」(solo Fl.==P バイノンの3曲。アシュケナージのR.シュトラウスは昨年の「アルプス交響曲」に続いて2曲目。CDでもクリーヴランド管弦楽団といくつも録音を入れてい るので、彼自身好きな作曲家の一人なんだろう。実際客席で聴いたことが無いのだが、彼が振るととてもきれいな音がする気がする。それが特に武満あたりでは バランスよく響くのではないか。シュトラウスも音が濁らないので、色んな声部が聞こえてきてくる。バレンボイムの指揮を聴いたときもそう思ったが、ピアニ ストが指揮をしても基本的にはピアノと同じような響きでオーケストラが鳴っていくのが面白い。 今月は開演前にロビー室内楽に出演している。出し物はヒンデミット作曲の「さまよえるオランダ人」序曲で、弦楽四重奏のために書かれた作品だ。タイトルの とおり、ワーグナーの「さまよえるオランダ人」序曲をカルテットに編曲、それも『2流の温泉街のオーケストラが朝7時に初見で演奏したら』の副題付きで、 不協和音やアンサンブルのずれをワザと演奏してその可笑しさを楽しむ曲なのだが、スコアの解説には『これはパロディではない』とヒンデミットのコメントが 書いてある。この意味がよく判らなかったのだが、今日リハーサルを聴いていたIさんが「きっとこれはワー グナーの作曲法に対する皮肉なんじゃないか」と言っていた。言われてみれば納得する部分も多々あり、あれだけの大編成の曲をたった4人で事を済ませてしま うあたり、おそるべしヒンデミット!弾いている時はとにかく間違った音を間違えないように?するだけで、とてもヒンデミットの凄さを味わう暇もないが、ど うもそういうことらしい。 1.9 昨日の新潟中越地震チャリティ・コンサートを終えて今日は一日off。昼間はメダカの水槽を掃除したり、布団を干したりして過ごし、夜は今年初めて山浦食 堂(宮原)に飲みに行く。相変わらず美味しい料理を堪能し、帰宅。テレビでノアのGHCヘビー級選手権の放送を見る。絶対王者小橋対鈴木みのるの一戦は 「素晴らしい!」の一言。見るからに身体の大きさは違うのに、動きの素早さやとっさの関節技で小橋を追い込んでゆく鈴木の攻めは、小橋贔屓(ノア贔屓)の 僕から見ても素晴らしかった。小橋のその強力な腕力を瞬間的な判断で関節技に切り返す鈴木、それに対して、それ以上の腕力筋力で押し返す小橋、どちらもそ れぞれの持ち味を最大限に発揮した試合だったと思う。鈴木のあのニヤニヤした笑いはいけ好かないが、最後に小橋に向かっていった張り手の連打はすごく気持 ちがこもっていて感動した。それにしても小橋、防衛おめでとう。この防衛を阻止するのは、三沢であって欲しいと個人的に強く思っている。 1.7 今年一回目の演奏会はオーチャード定期、サン=サーンスの「オルガン付き」と「こうもり」序曲、そしてパガニーニ:ヴァイオリン協奏曲第2番(独奏=佐藤 俊介)だった。パガニーニは1番は未だ演奏されることがあるけど、この2番はほとんど演奏されていないのではないか。1番と比べてもかなり難しそうだ。そ れを見事に弾ききった佐藤俊介は凄い。後ろからしか弾いているところを見られないのでどんなふうに動いているのかわからないが、どうやったらあんなふうに 弾けるのかすごく気になる。聴いていて、感心を通り越してあまりの凄さに本番中も笑ってしまうほど。ただ一言「スゲー!」と思いながら楽しく伴奏させても らった。まだ20歳だそうで、この先本当に楽しみなヴァイオリニストだと思う。 後半のサン=サーンスはパイプ・オルガンのないオーチャードホールでやるにはちょっと無理があるのかな。というのも、パイプ・オルガンはたいていステージ よりはるか上に設置されていてるが、電子オルガンのスピーカはオケと同じステージ上にある。どちらのオルガンがもし同じ音量で演奏してても、上から降って くるパイプオルガンの音は、オケと上手い具合に分離して聞こえるし、オケが消されることも無いのだが、スピーカを通した音だと音量の操作だけではどうして も限界があるように思う。一昔前、東京文化会館でも「オルガン付き」を聴いたことがあるけど、最近は新しいホールに素晴らしいパイプオルガンが備わってい ることが多く、そうでないホールでは電子オルガンを使ってまでこの曲を演奏することが少なくなっているのも事実。恵まれた環境になって、贅沢を言うように なってしまったのかも…。それよりも、第2楽章2部のテーマを聴くと、ついつい映画「ベイブ」の子ぶたを思い出してしまう。つい先日衛星放送で放送されて たのを見たばかりだし、そこを弾くたびに子ぶたがちょこちょこ走るシーンが頭をよぎってしまうのだ。今日の本番でも一瞬ベイブが現れた。 1.1 明けましておめでとうございます。 大晦日のベートーヴェン交響曲全曲演奏会は、突然の雪で客足も心配されたがチケット完売の中、無事最 後まで弾き終えることができた。ベートーヴェンは一曲弾くだけでも、神経体力共に相当消耗するので、始まる前はいったいどうなることかと心配になったけ ど、始まってしまうとついつい弾いてしまう。なので、1&2番、4&5番、6&7番と3回あった2曲続けての演奏はかなりきつかった。普段だったら3日分 のプログラムだ。それでも最後までテンションが落ちなかったのは、やはりベートーヴェンの力が大きいと思う。1番から順番に演奏すると、時代ごとにどんど ん進化していく様が手に取るように判るし、こんな機会じゃないと1日で聴くことも弾くこともできなかっただろう。また終わった後のホールの一体感は凄かっ た。どこかの外国のホールに来たんじゃないかと思うくらいの、スタンディング・オヴェイションとブラボーの嵐。弾いたほうも、全曲通して聴いた方も凄い。 とても貴重な経験ができて、素敵な年明けを迎えることができた。 一夜空けて身体がバリバリかと思ったけど、多少左手が痛いくらいで意外と平気。朝9時に起きて、初詣でに行ってきた。年末は買い出しにも行けず冷蔵庫が 空っぽなので、午後は近所にショッピング・モールに買い出しに。最近は元日から開いているスーパーがあり便利、というか味気ないというか。初売りセールも あるので、かなりの人で賑わっていた。 | ||||||