2013年11月blog
◆11月27日《一人旅》
25日までびっちり働いたので、26日から1泊で盛岡に行ってきた。
盛岡到着直前の車内から。天気は良さそうだったのに、着いたら雨。どうりで虹が出るわけだ。
まずは半日レンタカーをして、まずは雫石のラ・ラ・ガーデンに向かう。雨が強くなってくる。今年の夏は集中豪雨で大変だったなぁ。オーナーの岩崎さんにお会いし、お茶。1時間ほどお邪魔して、ラ・ラ・ガーデンを後にする。雨はパラパラだが止む気配はない。天気が良ければいろいろ廻りたいけど、それは望めそうにないので温泉に行くことにした。雫石近くには網張温泉、繋温泉、鴬宿温泉などいくつも温泉があり、今回は鴬宿温泉に行ってみた。
途中、夏の集中豪雨で路肩の崩れたままのところがいくつもあった。改めて水の威力の恐ろしさを感じる。話しによると震災復興のほうにお金がかかって、道路の修復にまで手が回らないらしい。
ガイドブック「るるぶ」に載ってたホテル森の風 鴬宿に立ち寄り入浴。すごく豪華なホテルだ。着いた時間が3時と早かったためか、大浴場は貸し切り状態。雨の降りしきる中、露天風呂でただひたすらボーッとする。よく考えたら、温泉もほんとに久しぶりだ。近所の健康ランドにすら来ていなかった。固まりきった心と体が徐々に解れていくのを実感。
4時ごろ、ホテルを出て車で盛岡へ。御所湖の南を走る。雨さえ降らなければ降りて散策したいところだが、諦める。
車を運転し出して強烈な睡魔が襲ってきた。レンタカーを返すまでまだ時間はあるのだが眠くて仕方ないので、早々に返却してホテルにチェックイン。昼寝。
夜は夏の音楽祭でお世話になっている事務局長のTさん、ピアニストのS君と飲み会。お店はこれまた20年のおつき合いになる網玄。大将は僕と同じ京都出身。食べて…。
サメの心臓刺し身。クセもなく美味。ゴマ油と塩で。
ドンコの刺し身。肝を巻いて食べます。
蟹味噌炭火焼き。日本酒に合う〜。
牛ハラミステーキ。大盛りだけど900円。安くて美味い。
日本酒は南部美人に始まり、春鹿、三千盛、鷲の尾…飲み過ぎた。
さらにもう1軒行って、〆にラーメンまで食べて、盛岡の夜を満喫。
軽い二日酔いで目覚め少し反省。今日は2時過ぎの新幹線で帰るので、それまで街を歩く。相変わらず雨模様。
紅葉はもう終わりだけど美しい盛岡城趾。
そのまま歩いて紅茶の店しゅんでゆっくりお茶をしようと思っていたら、今日は定休日。残念。
しかもスパゲッティのお店スパゴも定休日。なんてこった。
旧岩手銀行本店。
大通りのアーケード街を歩き、良さげなお店があったらランチに入ろうと物色。しかしどれも決め手に欠け、気が付いたら駅前。ならばオーソドックスに冷麺&焼き肉と盛楼閣へ。でも寒いので焼き肉ランチで冷麺はスルーしました。
焼き肉も堪能し後は帰るだけ、でもまだ時間がある。実は近くにステキな喫茶店があって気になってたので、寄ってみた。
カプチーノ詩季。店内は落ち着いた雰囲気(なぜか鉄道の踏み切り灯があるが)、穏やかに時間が流れてる。
カプチーノに美味しそうな写真に惹かれてアップルパイも注文。美味い!さっき焼き肉食べたばかりなのに。
たった2日間の小旅行だったけど、いかに毎日時間に追われて生活していたかを思い知らされる。歩いて、立ち止まり、ゆっくり眺め、人に追い抜かれても気にならない時間の流れ方も、たまには思い出さないと。
◆11月24日《ソヒエフ指揮B定期+足利&横浜》
20&21日はサントリーホール、一日空いて23日は足利市民会館、24日は横浜のみなとみらいホールで先週に引き続き、若手有望株のソヒエフ指揮の演奏会でした。
前半の2曲は、僕にとって初めてでした。リャードフ、柔らかい響きと和声がいかにも「魔法にかかった」感じで美しい。8分くらいの短い曲です。技術的にも難しくないので、アマオケでも取り上げて欲しい曲です。
変ニ長調のリャードフから、嬰ハ短調のショスタコーヴィチ、嬰ハ短調といえば、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番ですが、こちらも負けてないくらい重く、暗い曲でした。第3楽章は超絶技巧、諏訪内さん、そんなこともろともせず4回とも完璧に弾ききってました。さすが。
で、後半のチャイコフスキー。ソヒエフ、ただ者ではありませんでした。彼にとってすごく好きな曲なんでしょうね。リハーサルでは様子を伺っているような感じでしたが、敢えて冷静に装っていたのかも知れません。本番ではどれも全開、ちょっとづつ違うところもあったりして4回とも飽きさせずに引っ張ってくれました。こちらも充分楽しみました。
リャードフ:交響詩「魔の湖」作品62
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調 作品129(独奏=諏訪内晶子)
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
トゥガン・ソヒエフ指揮N響
◆11月16日《ソヒエフ指揮C定期》
N響に2回目の登場だそうだが定期初登場のトゥガン・ソヒエフ。まだ36歳の若さで、あのテクニックと音楽性。特にプロコフィエフは音の色合いが次々と変わってゆく様を見事に棒で表現していくので、見ていて楽しい。無駄なこともしないし、必要なことは的確に合図を出す、素晴らしい。
ラフマニノフは今まで演奏した中で最速。実際30分を切っていた。ネチネチ系のラフマニノフも悪くないが、スカッと爽快なこちらも心地よい。
ボロディンは、中学校の教科書に載ってた曲だったが、聴くのは(もちろん弾くのも)それ以来。
ボロディン:交響詩「中央アジアの草原で」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18(独奏=ボリス・ベレゾフスキー)
プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
◆11月10日《第28回芦田音楽祭》
急に寒波がやってきた10日、福山から車で30分ほどの芦田町で演奏会。手作りの音楽祭で、今年28回目を迎えるそうです。会場は中学校の体育館。ご父兄の方々の手作りの軽食(おにぎりが絶品!)や中学生がお手伝いしてくれたりと、地域に根付いた感じがとても心地よかった。
プログラムは「ベートーヴェンに親しもう」をテーマに、ピアニスト三宅麻美さんのピアノ・ソナタ「テンペスト」や、ロマンスF-Dur、ヴァイオリン・ソナタ第10番他を解説つきで演奏しました。とても熱心に聴いていただけて嬉しかったです。
終演後は福山に戻り、打ち上げ。
これまた素敵なお店でした。
翌朝は7時過ぎの新幹線で帰京。朝日に映える福山城(うしろのちょこっと見える)がきれいでした。
◆11月9日《広島で》
翌10日に福山の芦田町で演奏会がある関係で、9日から福山入り。ホテルで練習してから夜は広島に行って、広響の潮田と徳ちゃんと飲み会。すてきなお寿司屋さんに連れていってもらいました。
帰りは最終の新幹線でした。
◆11月8日《ベートーヴェンシリーズ in 京都 第1回》
京都バロックザールでのベートーヴェン・シリーズ、第1回目は無事終了しました。
木で囲まれた素晴らしい音響のバロックザールで演奏するのは9年ぶり、2004年のリサイタル以来です。
その時も1曲目はベートーヴェンの3番でしたが、今回は続けて7番、10番と演奏しました。
リハーサルではホールの残響に馴染めなかったので、遅い楽章や速い楽章でも敢えてゆっくり合わせをして徐々に耳を慣らしてゆき、開場直前も10分ほどホールトーンを確認してから本番に挑みました。
慣れてしまうと本当に弾きやすく、ホールに助けられたところがたくさんありました。
また、普段できないアプローチや「間」が思わずできてしまったりと、ホールのお陰様々です。
今年の秋の一大イベントだっただけに、終わってかなり気が抜けています。
ベートーヴェン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲演奏会 vol.1
(公財)青山財団助成公演
日時/2013年11月8日(金) 19時開演
会場/青山音楽記念館・バロックザール
ベートーヴェン:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番 変ホ長調 op.12-3
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第7番 ハ短調 op.30-2
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第10番 ト長調
林智之,Vn. 三宅麻美,Pf.
◆11月7日《本番の靴》
本番用の靴はエナメルのものを一昨年ウィーンで100€ちょっとで買うまでは、もっぱらこの写真の靴でした。
これは93年にヘルシンキのStockmannで買ったもの。買った時は日本円で5,000円ちょいでした。
もう20年になります。踵が外れたり、内側がボロボロになってきたので、先日修理に出しました。
1週間程でキレイになって戻ってきました。修理代は8000円、買った時よりも高い。でもまだまだ使えそうです。
明日の京都での演奏会に持って行きます。
25日までびっちり働いたので、26日から1泊で盛岡に行ってきた。
盛岡到着直前の車内から。天気は良さそうだったのに、着いたら雨。どうりで虹が出るわけだ。
まずは半日レンタカーをして、まずは雫石のラ・ラ・ガーデンに向かう。雨が強くなってくる。今年の夏は集中豪雨で大変だったなぁ。オーナーの岩崎さんにお会いし、お茶。1時間ほどお邪魔して、ラ・ラ・ガーデンを後にする。雨はパラパラだが止む気配はない。天気が良ければいろいろ廻りたいけど、それは望めそうにないので温泉に行くことにした。雫石近くには網張温泉、繋温泉、鴬宿温泉などいくつも温泉があり、今回は鴬宿温泉に行ってみた。
途中、夏の集中豪雨で路肩の崩れたままのところがいくつもあった。改めて水の威力の恐ろしさを感じる。話しによると震災復興のほうにお金がかかって、道路の修復にまで手が回らないらしい。
ガイドブック「るるぶ」に載ってたホテル森の風 鴬宿に立ち寄り入浴。すごく豪華なホテルだ。着いた時間が3時と早かったためか、大浴場は貸し切り状態。雨の降りしきる中、露天風呂でただひたすらボーッとする。よく考えたら、温泉もほんとに久しぶりだ。近所の健康ランドにすら来ていなかった。固まりきった心と体が徐々に解れていくのを実感。
4時ごろ、ホテルを出て車で盛岡へ。御所湖の南を走る。雨さえ降らなければ降りて散策したいところだが、諦める。
車を運転し出して強烈な睡魔が襲ってきた。レンタカーを返すまでまだ時間はあるのだが眠くて仕方ないので、早々に返却してホテルにチェックイン。昼寝。
夜は夏の音楽祭でお世話になっている事務局長のTさん、ピアニストのS君と飲み会。お店はこれまた20年のおつき合いになる網玄。大将は僕と同じ京都出身。食べて…。
サメの心臓刺し身。クセもなく美味。ゴマ油と塩で。
ドンコの刺し身。肝を巻いて食べます。
蟹味噌炭火焼き。日本酒に合う〜。
牛ハラミステーキ。大盛りだけど900円。安くて美味い。
日本酒は南部美人に始まり、春鹿、三千盛、鷲の尾…飲み過ぎた。
さらにもう1軒行って、〆にラーメンまで食べて、盛岡の夜を満喫。
軽い二日酔いで目覚め少し反省。今日は2時過ぎの新幹線で帰るので、それまで街を歩く。相変わらず雨模様。
紅葉はもう終わりだけど美しい盛岡城趾。
そのまま歩いて紅茶の店しゅんでゆっくりお茶をしようと思っていたら、今日は定休日。残念。
しかもスパゲッティのお店スパゴも定休日。なんてこった。
旧岩手銀行本店。
大通りのアーケード街を歩き、良さげなお店があったらランチに入ろうと物色。しかしどれも決め手に欠け、気が付いたら駅前。ならばオーソドックスに冷麺&焼き肉と盛楼閣へ。でも寒いので焼き肉ランチで冷麺はスルーしました。
焼き肉も堪能し後は帰るだけ、でもまだ時間がある。実は近くにステキな喫茶店があって気になってたので、寄ってみた。
カプチーノ詩季。店内は落ち着いた雰囲気(なぜか鉄道の踏み切り灯があるが)、穏やかに時間が流れてる。
カプチーノに美味しそうな写真に惹かれてアップルパイも注文。美味い!さっき焼き肉食べたばかりなのに。
たった2日間の小旅行だったけど、いかに毎日時間に追われて生活していたかを思い知らされる。歩いて、立ち止まり、ゆっくり眺め、人に追い抜かれても気にならない時間の流れ方も、たまには思い出さないと。
◆11月24日《ソヒエフ指揮B定期+足利&横浜》
20&21日はサントリーホール、一日空いて23日は足利市民会館、24日は横浜のみなとみらいホールで先週に引き続き、若手有望株のソヒエフ指揮の演奏会でした。
前半の2曲は、僕にとって初めてでした。リャードフ、柔らかい響きと和声がいかにも「魔法にかかった」感じで美しい。8分くらいの短い曲です。技術的にも難しくないので、アマオケでも取り上げて欲しい曲です。
変ニ長調のリャードフから、嬰ハ短調のショスタコーヴィチ、嬰ハ短調といえば、ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第14番ですが、こちらも負けてないくらい重く、暗い曲でした。第3楽章は超絶技巧、諏訪内さん、そんなこともろともせず4回とも完璧に弾ききってました。さすが。
で、後半のチャイコフスキー。ソヒエフ、ただ者ではありませんでした。彼にとってすごく好きな曲なんでしょうね。リハーサルでは様子を伺っているような感じでしたが、敢えて冷静に装っていたのかも知れません。本番ではどれも全開、ちょっとづつ違うところもあったりして4回とも飽きさせずに引っ張ってくれました。こちらも充分楽しみました。
リャードフ:交響詩「魔の湖」作品62
ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲 第2番 嬰ハ短調 作品129(独奏=諏訪内晶子)
チャイコフスキー:交響曲 第5番 ホ短調 作品64
トゥガン・ソヒエフ指揮N響
◆11月16日《ソヒエフ指揮C定期》
N響に2回目の登場だそうだが定期初登場のトゥガン・ソヒエフ。まだ36歳の若さで、あのテクニックと音楽性。特にプロコフィエフは音の色合いが次々と変わってゆく様を見事に棒で表現していくので、見ていて楽しい。無駄なこともしないし、必要なことは的確に合図を出す、素晴らしい。
ラフマニノフは今まで演奏した中で最速。実際30分を切っていた。ネチネチ系のラフマニノフも悪くないが、スカッと爽快なこちらも心地よい。
ボロディンは、中学校の教科書に載ってた曲だったが、聴くのは(もちろん弾くのも)それ以来。
ボロディン:交響詩「中央アジアの草原で」
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲 第2番 ハ短調 作品18(独奏=ボリス・ベレゾフスキー)
プロコフィエフ:交響曲 第5番 変ロ長調 作品100
◆11月10日《第28回芦田音楽祭》
急に寒波がやってきた10日、福山から車で30分ほどの芦田町で演奏会。手作りの音楽祭で、今年28回目を迎えるそうです。会場は中学校の体育館。ご父兄の方々の手作りの軽食(おにぎりが絶品!)や中学生がお手伝いしてくれたりと、地域に根付いた感じがとても心地よかった。
プログラムは「ベートーヴェンに親しもう」をテーマに、ピアニスト三宅麻美さんのピアノ・ソナタ「テンペスト」や、ロマンスF-Dur、ヴァイオリン・ソナタ第10番他を解説つきで演奏しました。とても熱心に聴いていただけて嬉しかったです。
終演後は福山に戻り、打ち上げ。
これまた素敵なお店でした。
翌朝は7時過ぎの新幹線で帰京。朝日に映える福山城(うしろのちょこっと見える)がきれいでした。
◆11月9日《広島で》
翌10日に福山の芦田町で演奏会がある関係で、9日から福山入り。ホテルで練習してから夜は広島に行って、広響の潮田と徳ちゃんと飲み会。すてきなお寿司屋さんに連れていってもらいました。
帰りは最終の新幹線でした。
◆11月8日《ベートーヴェンシリーズ in 京都 第1回》
京都バロックザールでのベートーヴェン・シリーズ、第1回目は無事終了しました。
木で囲まれた素晴らしい音響のバロックザールで演奏するのは9年ぶり、2004年のリサイタル以来です。
その時も1曲目はベートーヴェンの3番でしたが、今回は続けて7番、10番と演奏しました。
リハーサルではホールの残響に馴染めなかったので、遅い楽章や速い楽章でも敢えてゆっくり合わせをして徐々に耳を慣らしてゆき、開場直前も10分ほどホールトーンを確認してから本番に挑みました。
慣れてしまうと本当に弾きやすく、ホールに助けられたところがたくさんありました。
また、普段できないアプローチや「間」が思わずできてしまったりと、ホールのお陰様々です。
今年の秋の一大イベントだっただけに、終わってかなり気が抜けています。
ベートーヴェン ヴァイオリンとピアノのためのソナタ全曲演奏会 vol.1
(公財)青山財団助成公演
日時/2013年11月8日(金) 19時開演
会場/青山音楽記念館・バロックザール
ベートーヴェン:
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第3番 変ホ長調 op.12-3
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第7番 ハ短調 op.30-2
ヴァイオリンとピアノのためのソナタ第10番 ト長調
林智之,Vn. 三宅麻美,Pf.
◆11月7日《本番の靴》
本番用の靴はエナメルのものを一昨年ウィーンで100€ちょっとで買うまでは、もっぱらこの写真の靴でした。
これは93年にヘルシンキのStockmannで買ったもの。買った時は日本円で5,000円ちょいでした。
もう20年になります。踵が外れたり、内側がボロボロになってきたので、先日修理に出しました。
1週間程でキレイになって戻ってきました。修理代は8000円、買った時よりも高い。でもまだまだ使えそうです。
明日の京都での演奏会に持って行きます。