過去のBlog 2007年9月

◆9月24日《14番&15番》
今日は7年がかりでやっているアルベリ弦楽四重奏団のベートーヴェン室内楽シリーズの20回目の演奏会、曲目はベートーヴェンの弦楽四重奏曲1415番の2曲。

本当にやってしまいました。ハーゲンカルテットなんかは2日で後期全曲とかやっているので、それに比べたらまだまだヒヨッコですが、いろいろ傷はありながらもなんとか最後までもったのはなんか嬉しかったです。特に15番を練習し始めた時は、家でさらっててもみんなと合わせをしてても第3楽章の長大さについていけず、このまま本番を迎えるのかと不安に思っていたのですが、今日はこの時間が終わってしまうのが惜しいと少し思えたのが最大の収穫でした。
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年前にこのシリーズを始めてから初期作品群を終えた辺りでウィーンに留学し、ベートーヴェンゆかりの地を訪ねたりいろんな演奏会を聴いたりしてベートーヴェンに近づこうとして、それでもお墓参りに行った時は土砂降りに遭ったりした時は「やっていることは間違っているのか」とショックを受けたりもしましたが、それでも続けることによって多かれ少かれベートーヴェンの世界に近づけたような気がしました。
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写真は最近買ったCDから、ハーゲンとエンデリオンの15番、ほかにアルテミスQのシューマン&ブラームスのピアノ五重奏、トリオ・ワンダラーのメンデルスゾーンです。



◆9月16日《ベートーヴェン三昧》
今月24日はアルベリ弦楽四重奏団の7年にわたる企画、ベートーヴェン・シリーズの第20回目の演奏会です。この回を入れて残り2回となりました。次回はこのシリーズのクライマックスとも言える、弦楽四重奏14番と15番の2曲。ついにこの回が来てしまいました。
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年前にスケジュールを組んだ時に14番と15番の並んでいるプロを見て、「本当にやるのかな?」と漠然と思ってたのですが、あっという間に6年が経ち、本当にやるんですね。どちらも初めて弾く曲で、理解出来ない所だらけ。おまけに難しい。ベートーヴェンが当時懇意にしていたヴァイオリン奏者シュパンツィヒから「難しすぎるからもう少し弾きやすくして欲しい」と言われたのに対し、「私は神から啓示を受けて書いているので、一演奏家の都合でいちいち直してなんかいられない」と言ったのもうなずけます。途中、これであってるのかと不安になると実は正しかったりするので、ズレても初心者の私は気がつかなかったり。
リハーサルでは2曲通しても何とか持ちますが、本番となると一曲目の14番だけでヘトヘトになりそう。その後15番かぁ。きついな。

それが終わると、今度は彩カルテットで2番をやります。これは第1ヴァイオリン初体験。これも難しい。今月はなんかベートーヴェンがかたまってます。



◆9月12日《松本で室内楽演奏会》
今日は松本でピアノトリオほかの演奏会でした。前半はマンドリンの折井清純さんの独奏にピアノトリオが参加してチェチェーレのマンドリン協奏曲ほか数曲を演奏し、後半はHoff Piano Trio(メンバーは、Pf.青木資子、Vc.田澤俊一、そして林智之,Vn.です)で、トゥリーナのシルクロとメンデルスゾーンの第1番を演奏しました。
マンドリンとは初共演だったのですが、ヴァイオリンと同じ4弦(実際は各弦が2本づつなので8弦ですが)で5度チューニングってところに親近感を持ち、意外にも音量があって周りに負けないのにビックリし、表現の幅が広いところに感銘を受けました。マンドリンでも四重奏を組んで演奏することが多いとかで、第1&第2マンドリンにマンドラ、マンドロンチェロと、弦楽四重奏と呼び方もまるで一緒ってのが面白い。
これと同じ演奏会を来年7月16日に前橋で行います。詳細はわかり次第お知らせしますので是非聴きにいらして下さい。
松本神輿
写真は松本市内の川端に展示してあるかえるのお神輿。芸大のデザイン科が作ったものだそうです。学生時に芸祭で(これとは違いますが)もっと恥ずかしいお神輿を担いだのを懐かしく思い出しました。



◆9月5日《2007-2008シーズン開幕》
9月に入り、新しいシーズンの開幕です。N響は夏休みの後、8月後半に四国4県と大阪への演奏旅行、そして9月2日はびわ湖ホールで新しい音楽監督、沼尻竜典氏の就任披露演奏会の出演と地方公演が続きましたが、9月に入り定期演奏会も始まります。今月は何といってもアンドレ・プレヴィンの登場が目玉。僕はエキストラ時代に1度と入団してから数回しかプレヴィン体験はありませんが、練習中の静かな佇まいと無駄な力のない指揮、そこから沸き立つ柔らかな響きはよく覚えています。今回はオール・モーツァルト、オール・ラヴェル、武満+コープランド+ラフマニノフの3つで、どれもらしいプログラム。プレヴィン・サウンドが届けられるよう頑張ります。