2015年6月blog

◆6月30日《大宮・刈谷公演》
27日大宮ソニックシティ、29日刈谷と2公演は、渡辺一正さん指揮でチャイコフスキーの「悲愴」がメインのコンサート。
リストのピアノ協奏曲第1番のソリストは横山幸雄。彼とは高校の同級生で、たった1年間だけだがフランスに留学するまで共に勉強した。といってもすでに彼は超〜有名人で、高校生らしからぬ落ち着き、乱れることなくマイペース、クール…そんなイメージ、「こんなヤツが同い年にいるのか〜、はぁ…」と異次元のような感じがしていた。それから約30年経つのね…。
N響に彼がソリストで来る時は何故か降り番のことが多く、かなり久しぶりに後ろで演奏を聴いた。
リストの協奏曲は短いとは言え難曲、自分のパートだけでも大変だろうにオケとのコンタクトには絶えず気を配ってくれる。始まって早々にクラリネット松本健司氏との絡みは息もピッタリ、「そういえばこの2人はパリで一緒だったのかな、レコーディングもしているし…」なんて考えながら聴いてた。ピアノの音色の美しさはもちろんのこと、難しいパッセージでも音域のバランスが素晴らしい。そして冷静さを保ちながらも攻めるところは攻める熱さ!今まで気がつかなくてすみません。凄い熱のこもった演奏でした。アンコールは大宮ではシューベルト、刈谷ではリスト編曲のシューマン「献呈」を演奏。シューマンは聴きたかっただけにすごく嬉しかったし、すばらしい演奏に感動しました。

刈谷公演を終えてチープな居酒屋でしっかり飲んでから名古屋で一泊、翌朝はいつもより早めに9時前の新幹線で東京に戻りましたが、午前11時過ぎに起こった新幹線内での放火事故でその後数時間にわたってストップしていたニュースを帰宅後に知り、ちょっと遅ければ巻き込まれていたかも、また刈谷公演が一日ズレていても大変なことになっていたと思うとゾッとしました。



◆6月24日《手の痺れ》
6月に入って起こった手の痺れ。指圧やマッサージで身体全体のこりは取れてきてはいるが、痺れ自体は一向に良くならない。
レントゲンを撮って見てもらったら、やはり頚椎に問題があるようだ。10年ほど前にレントゲンを撮ったときも同じようなことを言われたが、多少骨が変形しているのが見てとれる。しょうがないよね。本番はイヤでも力むし。
指の痺れに対しては、ロキソニンのテープを張ると痛みがかなり楽になるので、それでリハーサル等をしのいでいる。
体全体のガタもきていると思われるので、この際じっくり付きあいながら治していこうと思っている。



◆6月6日《ステファヌ・ドゥネーヴ指揮6月A定期》
N響初登場、ドゥネーヴ指揮によるフランス〜スペイン系プログラム。
ラヴェル:スペインの朝の歌
ラロ:スペイン交響曲(ルノー・カプソン独奏)
ルーセル:交響曲第3番
ラヴェル:ボレロ
の4曲。
1971年生まれということは、僕と同じ年。若くて?才能の溢れる指揮者ですね。そして明るい。我々にはあまり馴染の無いルーセルも良い曲だなぁ。ドゥネーヴはルーセルと同じ町出身だそうです。
そしてラロのスペイン交響曲はカプソン!素晴らしいテクニックと音色。第5楽章はそうとうなスピードでオケが置いていかれます。今日はもう少し付いていきます。


ここ1週間、左手の指の痺れが取れないので、先日整骨院にいってみた。山浦食堂さんで知りあった整骨院の先生は、肩を触るなり「これは酷いなぁ」と呆れられた。自分では調子が良いと思ってここ数ヶ月過ごしてきたが、どうもそうではなかったらしい。
この痺れは、慢性化している肩こりから知覚神経を圧迫することによって起きているそうだ。指の動きは問題ないのだが、感覚が変なのであまり気持ちのいいものではない。当座はがちがちに固まった身体をほぐさなければいけないので、今日のGPと本番の間に整体にいってきた。ここでも酷すぎるといわれ、一日ではどうしようもないのでしばらく通うようにいわれる。雫石の前までに身体を整えないと、あれは乗り切れない。


◆6月2日《鶴カルテット第1回公演》
N響の青木調さんの呼びかけで集まった4人で初の演奏会でした。
リハーサルはいろいろな意見、アイディアがあちこちから出てきて、とても充実した楽しい時間を過ごしましたが、いざ本番となると曲目はオーソドックスな古典ものを中心としたものでボロが出やすいし、とても緊張しました。
まだ生まれたてのカルテットなので、まずは第一歩を無事終えられたことで満足です。これからちょっとづつ成長していけたらと思いました。

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終演後のスナップ。僕だけ疲れ切ってます。歳かな。

鶴クァルテット第1回公演
2015年6月2日(火) 19:00開演 
和光大学ポプリホール鶴川
ハイドン:弦楽四重奏曲第76番 ニ短調 op.76-2 「五度」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 op.18-6
ドヴォルザーク:弦楽四重奏曲第12番 ヘ長調 op.96
青木調, 林智之,Vn. 中村翔太郎,Va. 宮坂拡志,Vc.