2015年12月blog

◆12月27日《ヤルヴィ指揮第9》
早いもので今年もあとわずか、12月はデュトワの《サロメ》で始まり、クリスマス・オラトリオと恒例の《皇帝&第9》の演奏会に出演、そしてN響に戻って今年首席指揮者に就任したP. ヤルヴィ指揮で《第9》、ここまで来ると今年も終わりだなという気になってくる。
ヤルヴィのベートーヴェンはドイツ・カンマーフィルとのスポーティで引き締まった演奏が忘れられないが、カンマーフィルではなく大編成のN響(弦楽器は16型、管楽器は倍管)でも速めのテンポで突き進んでいく。爽快!そして、ヤルヴィの良さは、細かい表情を大事にするところ。第9のように何度もやっているうちに慣れてしまって、ついつい見落としてしまいがちなニュアンスや変化をもう一度見直し、言われてみればそうなのだが改めてやってみると新鮮さが蘇ってくる。こだわる余り、限界を超えたppとかが頻発するのでしんどいことも確かだ。第4楽章のチェロ&バスから始まるテーマはあそこまで落とさなくても…なんて思ってしまう。個人的にはもう少し潤いが欲しい気がした。
NHKホールで4回演奏して、サントリーホールに移って1回。サントリーホールでは前プロに“マロさん”ことコンサートマスター篠崎さんとオルガンのソロが入った。
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舞台袖でモニター越しに鑑賞。オルガンとステージのマロさんのみにスポットが当たるなかなか見られない演出。
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バックモニターより、普段は指揮者を映すカメラかな。

サントリーホールの音響はありがたい。音が塊となって演奏している気がする。バスのソロがホール中に響き渡っていた。