2015年1月blog
◆1月25日《フォルテピアノで室内楽》
チャリティコンサートを終えた翌日、尊敬するヴァイオリニスト相曽賢一朗さんが出演するピアノ・トリオの演奏会を聴きに大阪へ。ベートーヴェン「大公」とシューベルト第2番という大曲2曲を中心に組まれたこの演奏会、いわゆる普通のピアノではなく、ベートーヴェンやシューベルトが生きていた時代のフォルテピアノ(1820年頃の楽器だそうです)で演奏されました。それに合わせて、ヴァイオリンとチェロもバロック仕様で、裸ガットを張るのはもちろん、チェロ(S.コンベルティさん)はエンドピンなしで、ヴァイオリンはあご当てもなしで演奏されてました。
ピアニストのD.ブライトマンさんが演奏前に「現代のピアノだと弦楽器に対して全てが大きすぎるのに対し、フォルテピアノだと対等に演奏できる」とお話しされた通り、演奏が始まった途端、3つの楽器の調和にハッとさせられました。
「これだよなぁ〜」
ウィーン留学中にピアニスト鈴木理恵さんのフォルテピアノで合わせをしたことがあるのですが、ピアノも木の楽器で弦楽器と同じ響きがするのだと感じたことを思い出しました。ピアノがForteで弾いても弦の音を消すことなく、それでいてForteの質感、迫力は充分に伝わるのです。もしかしたら現代の楽器よりも表現の幅は広いのではないか。楽器の持つ音色の多彩さを引き出したブライトマンさんの演奏も素晴らしい。「大公」の第3楽章冒頭は、これしかない!という演奏でした。
ベートーヴェンのソナタを一通りやってみて、次回はフォルテピアノと…漠然とは考えていましたが、改めてこの楽器と演奏してみたいと思いました。
演奏に使われた楽器、約200年前のオリジナルだそうですが、ブライトマンさんが使っていた楽譜はNote pad。足下のスイッチを踏んでワイヤレスで譜めくり、こちらは最先端をいかれているようです。
◆1月24日《みやこフィルハーモニック チャリティ・コンサート》
21日&22日サントリーホールでノセダ指揮N響定期公演を終えた翌朝、京都へ移動してすぐさまリハーサル。そして24日、阪神淡路大震災の震災遺児が成人するまで続けようとの思いで始まった、みやこフィルハーモニックのチャリティ・コンサートに出演してきました。
今回はブラームスの大曲を2曲、心から演奏しました。
阪神淡路大震災20周年祈念
みやこフィルハーモニック チャリティコンサート
地には平和を〜東北そして世界の遺児のために〜
2015年1月24日(土)
ブラームス:アルト・ラプソディ
ブラームス:ドイツ・レクイエム
楠敏也指揮 みやこフィルハーモニック
納谷知佐,sop. 渡辺敦子,ten. 北川辰彦,bas.
ソリストを務められたお三方、左から渡辺さん、納谷さん、北川さん。素晴らしい声と心に染み入る歌、そばで弾いていて鳥肌もんでした。
オケには広響の潮田も参加してくれました。
震災が起こった翌年の同日1996年1月17日に始まったこのコンサートも今年20回目。前回までの19回で総額23,896,076円の募金があったそうです。残念ながら今回でチャリティコンサートの活動は終わりだそうですが、僕個人としてはこの気持ちを持ち続けて今後も何かしらお役に立てるように活動していこうと思います。
1回も欠かすことなく続けてこられたスタッフの方々、お疲れさまでした。
◆1月17日《ノセダ指揮C定期》
ノセダの熱い棒のもと、無事定期公演終了。今回はリムスキー=コルサコフの珍しい作品、組曲「見えない町キーテジの物語」を1曲目に演奏しました。この曲にはロシアの楽器、バラライカが使われてます。
珍しいので写真を撮らせて貰いました。
3弦しかないそうです。そして、左手(弦を押える方)は親指を使って弦を押さえるとか。さらに、下2本は同じ音にチューニングするので、音域は2弦分ですね。まだまだ知らないことだらけですが、バラライカの響きはどこか懐かしく心が和みました。
2曲目はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番。ソリストはカナダの貴公子ジェームズ・エーネス。正統派、上品、美音…、実演を聴いたことないのですがグリュミオーが生きてたらこんな感じなのかなぁ…なんて思いながら、ウットリしながら伴奏しました。去年6月に同じ曲を演奏したコパチンスカヤとは対局の演奏、でもどちらも甲乙つけ難い説得力ある演奏でした。
後半はお馴染、ラヴェル編のムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」。ストーリーや情景がはっきりしているノセダのアプローチ、面白かったです。心から楽しみました。
今日も無事終わり、感謝。
◆1月10日《仕事で京都》
お仕事で京都にきています。気のせいか、京都に来ると雨模様のことが多いけど、今回は激しく降られることもなく、傘無しでどうにか過ごせています。
昨日のリハーサルが早く終わったので、散歩に出た際に見かけた鷺?。和む。
夜は久しぶりに行きつけのお店「やよい」に行ってきました。開店して34年目だそうですが、名物の太巻きは変わらず美味しかった。
マスターはじめ、このお三方も変わらず。いつまでも元気でね〜。
◆1月3日《謹賀新年2015》
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
大晦日に仕事を終えたあとは今年もどこにも行かず、自宅で新年を迎えました。
元日は毎年恒例のローストビーフを焼きました。焼具合は切ってみるまでわからないので、おみくじを引くような気になります。今年はまずまずの出来なので、中吉。
これとお節をツマミにしながら、日本酒でだらだらしてます。
去年は念願だった京都でのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、10回目を迎えたしずくいし夏の音楽祭では同じくベートーヴェンの「ラズモフスキー」全3曲と、ベートーヴェンを軸とした一年でした。やればやるほどどっぷりとハマるベートーヴェンはこれからも人生の糧として取り組んで行きますが、今までほとんど触れてこなかったシューベルトの作品を勉強しようかなと思っています。他にもバッハの無伴奏ももう一度復習ってみたい。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。
チャリティコンサートを終えた翌日、尊敬するヴァイオリニスト相曽賢一朗さんが出演するピアノ・トリオの演奏会を聴きに大阪へ。ベートーヴェン「大公」とシューベルト第2番という大曲2曲を中心に組まれたこの演奏会、いわゆる普通のピアノではなく、ベートーヴェンやシューベルトが生きていた時代のフォルテピアノ(1820年頃の楽器だそうです)で演奏されました。それに合わせて、ヴァイオリンとチェロもバロック仕様で、裸ガットを張るのはもちろん、チェロ(S.コンベルティさん)はエンドピンなしで、ヴァイオリンはあご当てもなしで演奏されてました。
ピアニストのD.ブライトマンさんが演奏前に「現代のピアノだと弦楽器に対して全てが大きすぎるのに対し、フォルテピアノだと対等に演奏できる」とお話しされた通り、演奏が始まった途端、3つの楽器の調和にハッとさせられました。
「これだよなぁ〜」
ウィーン留学中にピアニスト鈴木理恵さんのフォルテピアノで合わせをしたことがあるのですが、ピアノも木の楽器で弦楽器と同じ響きがするのだと感じたことを思い出しました。ピアノがForteで弾いても弦の音を消すことなく、それでいてForteの質感、迫力は充分に伝わるのです。もしかしたら現代の楽器よりも表現の幅は広いのではないか。楽器の持つ音色の多彩さを引き出したブライトマンさんの演奏も素晴らしい。「大公」の第3楽章冒頭は、これしかない!という演奏でした。
ベートーヴェンのソナタを一通りやってみて、次回はフォルテピアノと…漠然とは考えていましたが、改めてこの楽器と演奏してみたいと思いました。
演奏に使われた楽器、約200年前のオリジナルだそうですが、ブライトマンさんが使っていた楽譜はNote pad。足下のスイッチを踏んでワイヤレスで譜めくり、こちらは最先端をいかれているようです。
◆1月24日《みやこフィルハーモニック チャリティ・コンサート》
21日&22日サントリーホールでノセダ指揮N響定期公演を終えた翌朝、京都へ移動してすぐさまリハーサル。そして24日、阪神淡路大震災の震災遺児が成人するまで続けようとの思いで始まった、みやこフィルハーモニックのチャリティ・コンサートに出演してきました。
今回はブラームスの大曲を2曲、心から演奏しました。
阪神淡路大震災20周年祈念
みやこフィルハーモニック チャリティコンサート
地には平和を〜東北そして世界の遺児のために〜
2015年1月24日(土)
ブラームス:アルト・ラプソディ
ブラームス:ドイツ・レクイエム
楠敏也指揮 みやこフィルハーモニック
納谷知佐,sop. 渡辺敦子,ten. 北川辰彦,bas.
ソリストを務められたお三方、左から渡辺さん、納谷さん、北川さん。素晴らしい声と心に染み入る歌、そばで弾いていて鳥肌もんでした。
オケには広響の潮田も参加してくれました。
震災が起こった翌年の同日1996年1月17日に始まったこのコンサートも今年20回目。前回までの19回で総額23,896,076円の募金があったそうです。残念ながら今回でチャリティコンサートの活動は終わりだそうですが、僕個人としてはこの気持ちを持ち続けて今後も何かしらお役に立てるように活動していこうと思います。
1回も欠かすことなく続けてこられたスタッフの方々、お疲れさまでした。
◆1月17日《ノセダ指揮C定期》
ノセダの熱い棒のもと、無事定期公演終了。今回はリムスキー=コルサコフの珍しい作品、組曲「見えない町キーテジの物語」を1曲目に演奏しました。この曲にはロシアの楽器、バラライカが使われてます。
珍しいので写真を撮らせて貰いました。
3弦しかないそうです。そして、左手(弦を押える方)は親指を使って弦を押さえるとか。さらに、下2本は同じ音にチューニングするので、音域は2弦分ですね。まだまだ知らないことだらけですが、バラライカの響きはどこか懐かしく心が和みました。
2曲目はプロコフィエフのヴァイオリン協奏曲第2番。ソリストはカナダの貴公子ジェームズ・エーネス。正統派、上品、美音…、実演を聴いたことないのですがグリュミオーが生きてたらこんな感じなのかなぁ…なんて思いながら、ウットリしながら伴奏しました。去年6月に同じ曲を演奏したコパチンスカヤとは対局の演奏、でもどちらも甲乙つけ難い説得力ある演奏でした。
後半はお馴染、ラヴェル編のムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」。ストーリーや情景がはっきりしているノセダのアプローチ、面白かったです。心から楽しみました。
今日も無事終わり、感謝。
◆1月10日《仕事で京都》
お仕事で京都にきています。気のせいか、京都に来ると雨模様のことが多いけど、今回は激しく降られることもなく、傘無しでどうにか過ごせています。
昨日のリハーサルが早く終わったので、散歩に出た際に見かけた鷺?。和む。
夜は久しぶりに行きつけのお店「やよい」に行ってきました。開店して34年目だそうですが、名物の太巻きは変わらず美味しかった。
マスターはじめ、このお三方も変わらず。いつまでも元気でね〜。
◆1月3日《謹賀新年2015》
明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。
大晦日に仕事を終えたあとは今年もどこにも行かず、自宅で新年を迎えました。
元日は毎年恒例のローストビーフを焼きました。焼具合は切ってみるまでわからないので、おみくじを引くような気になります。今年はまずまずの出来なので、中吉。
これとお節をツマミにしながら、日本酒でだらだらしてます。
去年は念願だった京都でのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲演奏会、10回目を迎えたしずくいし夏の音楽祭では同じくベートーヴェンの「ラズモフスキー」全3曲と、ベートーヴェンを軸とした一年でした。やればやるほどどっぷりとハマるベートーヴェンはこれからも人生の糧として取り組んで行きますが、今までほとんど触れてこなかったシューベルトの作品を勉強しようかなと思っています。他にもバッハの無伴奏ももう一度復習ってみたい。
さて、今年はどんな年になるのでしょうか。