過去のBlog 2008年4月
◆4月30日《高千穂峡》
ゴールデンウィークを利用して高千穂峡へ行ってきました。ずっと前から行きたかった場所です。あそ熊本空港からレンタカーで途中、阿蘇山、白川水郷、高森湧水トンネル公園に寄り道しながら約3時間、県境の峠道をループ線のようにぐるっと一回り半して降りたら高千穂町でした。
高千穂町に入ってまず気がついたのは、空気が清らかなこと。神話や数々の伝説があるのもうなずけます。
夕暮れまでまだ時間がありそうだったので(九州は関東より日没が遅い)、高千穂峡に行ってみました。
自然の力は凄い!
厳美渓を初めてみた時もビックリしましたが、ここはそれ以上の感動でした。大きな溶岩が水によって削られ、深い渓谷を作るのにどのくらいの歳月がかかったのでしょう。いくつかある駐車場から1キロ程の遊歩道をプラプラ散歩しながら絶景を堪能できます。また手漕ぎボートを借りると水面から断崖を見上げることができますが、これは人の少ない時がいいようです。上の写真だとちょうどいい感じでボートが浮かんでますが、狭くなったところでは二進も三進も行かなくなったボートがぶつかりあってました。
夕食では名物のカッポ酒を注文、青竹に入れて直接火にかけてお燗したお酒で、注ぐ時に注ぎ口から「カポカポ…」と音が出ることからこの名前がついたとか。 竹の爽やかな香りが季節を感じさせてくれます。
1本で軽く2合は入っていそうなたっぷりの量でした。
食後は高千穂神社で上演されている夜神楽を見に行ってみました。
神話に基づいた神楽で、 ストーリーのわかりやすい4話がしかも神主さんの解説つきなのでとても楽しめました。お面を被っての舞は同じはずなのに瞬間瞬間で表情が変化していきます。音楽は横笛と太鼓など鳴り物でずーっと同じ音楽、でもそれがミニマム音楽のような一種のトランス状態を誘っているのかどんどん引き込まれてしまいました。やはり日本の血が受け継がれているのでしょうか。会場でもあちこちで笑いがおきるのを見ていると、日本のオペラだなと思いました。
◆4月26日《チェロフセクのベートーヴェン・ソナタ全集》
最近、出たと噂では聞いていたがネットでは見つからなかったCDをやっと購入、コーリー・チェロフセク(vn),パーヴァリ・ユンパネン(pf)のベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全集。チェロフセク、2003年にクフモ音楽祭にいった時ミュージックキャンプで先生だった人です。まだ全部は聞いていませんが、一枚目の1,3,9番を聴いてみたところ
颯爽として熱い!
良いです。特に9番はかなり熱気を帯びてます。
お気に入りのCDになりました。
これで1972年生まれ、1歳年下かよ!
◆4月16日《ブラームスの弦楽四重奏》
5月21日に彩弦楽四重奏団の演奏会がプラザノースであります。メインはブラームスの弦楽四重奏曲第一番です。今日からその練習が始まりました。僕自身、ブラームスの弦楽四重奏曲は初めてなので、一応CDなんぞ聴いてみたのですがいまいちシックリこないなぁ、なんて感じながら初練習に行ってみたところ、これが弾いてみるとまさにブラームス!
若きブラームスが情熱をたぎらせ、弦楽4声部に思いの丈をぶつけている様が楽譜を通じて伝わってきて、弾けないながらに感動してしまいました。
学生の時に聴いても全く良さがわからなかったのに…
やっぱり交響曲や協奏曲とかいろいろ弾いてからやると全然違うね。
なんてメンバーで話をしてました。
ブラームスはもっともっとオーケストラの響きに近づけたかったのでしょうか、カルテットでやるには音が多すぎるような気もしますが、これから合わせを通してもっと彼の世界に近づけられたらと思います。
◆4月16日《A380》
シンガポール航空の新機材A380の日本就航記念イベントが今日からあるというので、空き時間を利用して赤坂サカスに行ってきました。オール2階建ての話題の飛行機と言う事もあって、どのブースもかなりの人で賑わっていました。自慢のスィートクラスをよく見たかったのですが、どなたもじっくり見たいのはお互い様、遠巻きに覗き込むのが精一杯です。そのスィートクラスは 天井の無いカプセルのような個室に 23インチの個人モニター、フルフラットのベッドもシートとは別に用意されていて、至れり尽くせりと言った様子。あまりの快適さにたった7時間ほどのフライトだけだと短すぎるのでは。いったい幾らで乗れるのか知りませんが、まぁ僕にとっては縁のない話です。
ということは、そっか、この機会を逃すと二度とお目にかかれないかも知れないスィートクラス。明日もう一回覗いてみようかな。
◆4月13日《アルベリ弦楽四重奏団ベートーヴェン最終回》
7年計21回に及ぶ古河文学館サロンでのアルベリ弦楽四重奏団のベートーヴェン室内楽作品全曲シリーズがついに完結しました。
始める前は「本当にできるのか…」と不安のほうが多かったのですが、こうしてとりあえず最終回を終える事ができホッとしたのと、とりあえずやり遂げただけでも7年前よりは多少はマシになったんではないかなと思います。今回は大フーガと16番のカルテットに本来ならベートーヴェンの最後の作品であろう弦楽五重奏曲断章をプログラムに入れていたのですが、楽譜が見つからず演奏できませんでした。というものこの作品をベートーヴェンがピアノ用にアレンジしたものを当時の出版社から出版した際に、出版社がオリジナルである弦楽五重奏の譜面を捨ててしまった、のだそうです。なかなか大胆な事をしてましたね、当時は。
終演後はささやかなパーティを開き、お客様たちとの交流会としました。全21回を聴かれた方が1名、思い出の曲は「大公」トリオだそうです。また、この企画は古河文学館という良き理解者が一緒に企画してくれたからこそ、ここまでやる事ができたと言う事もここに記しておきます。写真はこの企画の発起人でもある苅部さん(右)と苅部さんのあとを引き継いで去年まで担当してくれた高橋さん。本当にお世話になりました。
また何か次の企画を…といろんな方から声をかけて頂き、ありがとうございました。一段落したらみんなと相談してみようと思います。
(先程の弦楽五重奏曲断章はピアノアレンジ版から弦楽四重奏に編曲したものをパーティで演奏してせめてもの償いにしました。)
◆4月3日《桜満開》
練習場のある泉岳寺から歩いて田町まで帰る途中にある公園の桜が満開です。ゴザを敷いてお花見している人がいました。いいなぁ。
この公園は仕事に疲れた時や行き詰まった時に、ぼーっとしに何度か行った事があります。冬の日だまりでネコが昼寝をしているのを見るだけで癒されました。
桜って、凄いね。花だけで葉っぱが一枚もない。まさしく満開。
この淡い色合いといい、日本人の心にピタッとくるのでしょう。まさしく春です。
ゴールデンウィークを利用して高千穂峡へ行ってきました。ずっと前から行きたかった場所です。あそ熊本空港からレンタカーで途中、阿蘇山、白川水郷、高森湧水トンネル公園に寄り道しながら約3時間、県境の峠道をループ線のようにぐるっと一回り半して降りたら高千穂町でした。
高千穂町に入ってまず気がついたのは、空気が清らかなこと。神話や数々の伝説があるのもうなずけます。
夕暮れまでまだ時間がありそうだったので(九州は関東より日没が遅い)、高千穂峡に行ってみました。
自然の力は凄い!
厳美渓を初めてみた時もビックリしましたが、ここはそれ以上の感動でした。大きな溶岩が水によって削られ、深い渓谷を作るのにどのくらいの歳月がかかったのでしょう。いくつかある駐車場から1キロ程の遊歩道をプラプラ散歩しながら絶景を堪能できます。また手漕ぎボートを借りると水面から断崖を見上げることができますが、これは人の少ない時がいいようです。上の写真だとちょうどいい感じでボートが浮かんでますが、狭くなったところでは二進も三進も行かなくなったボートがぶつかりあってました。
夕食では名物のカッポ酒を注文、青竹に入れて直接火にかけてお燗したお酒で、注ぐ時に注ぎ口から「カポカポ…」と音が出ることからこの名前がついたとか。 竹の爽やかな香りが季節を感じさせてくれます。
1本で軽く2合は入っていそうなたっぷりの量でした。
食後は高千穂神社で上演されている夜神楽を見に行ってみました。
神話に基づいた神楽で、 ストーリーのわかりやすい4話がしかも神主さんの解説つきなのでとても楽しめました。お面を被っての舞は同じはずなのに瞬間瞬間で表情が変化していきます。音楽は横笛と太鼓など鳴り物でずーっと同じ音楽、でもそれがミニマム音楽のような一種のトランス状態を誘っているのかどんどん引き込まれてしまいました。やはり日本の血が受け継がれているのでしょうか。会場でもあちこちで笑いがおきるのを見ていると、日本のオペラだなと思いました。
◆4月26日《チェロフセクのベートーヴェン・ソナタ全集》
最近、出たと噂では聞いていたがネットでは見つからなかったCDをやっと購入、コーリー・チェロフセク(vn),パーヴァリ・ユンパネン(pf)のベートーヴェン・ヴァイオリン・ソナタ全集。チェロフセク、2003年にクフモ音楽祭にいった時ミュージックキャンプで先生だった人です。まだ全部は聞いていませんが、一枚目の1,3,9番を聴いてみたところ
颯爽として熱い!
良いです。特に9番はかなり熱気を帯びてます。
お気に入りのCDになりました。
これで1972年生まれ、1歳年下かよ!
◆4月16日《ブラームスの弦楽四重奏》
5月21日に彩弦楽四重奏団の演奏会がプラザノースであります。メインはブラームスの弦楽四重奏曲第一番です。今日からその練習が始まりました。僕自身、ブラームスの弦楽四重奏曲は初めてなので、一応CDなんぞ聴いてみたのですがいまいちシックリこないなぁ、なんて感じながら初練習に行ってみたところ、これが弾いてみるとまさにブラームス!
若きブラームスが情熱をたぎらせ、弦楽4声部に思いの丈をぶつけている様が楽譜を通じて伝わってきて、弾けないながらに感動してしまいました。
学生の時に聴いても全く良さがわからなかったのに…
やっぱり交響曲や協奏曲とかいろいろ弾いてからやると全然違うね。
なんてメンバーで話をしてました。
ブラームスはもっともっとオーケストラの響きに近づけたかったのでしょうか、カルテットでやるには音が多すぎるような気もしますが、これから合わせを通してもっと彼の世界に近づけられたらと思います。
◆4月16日《A380》
シンガポール航空の新機材A380の日本就航記念イベントが今日からあるというので、空き時間を利用して赤坂サカスに行ってきました。オール2階建ての話題の飛行機と言う事もあって、どのブースもかなりの人で賑わっていました。自慢のスィートクラスをよく見たかったのですが、どなたもじっくり見たいのはお互い様、遠巻きに覗き込むのが精一杯です。そのスィートクラスは 天井の無いカプセルのような個室に 23インチの個人モニター、フルフラットのベッドもシートとは別に用意されていて、至れり尽くせりと言った様子。あまりの快適さにたった7時間ほどのフライトだけだと短すぎるのでは。いったい幾らで乗れるのか知りませんが、まぁ僕にとっては縁のない話です。
ということは、そっか、この機会を逃すと二度とお目にかかれないかも知れないスィートクラス。明日もう一回覗いてみようかな。
◆4月13日《アルベリ弦楽四重奏団ベートーヴェン最終回》
7年計21回に及ぶ古河文学館サロンでのアルベリ弦楽四重奏団のベートーヴェン室内楽作品全曲シリーズがついに完結しました。
始める前は「本当にできるのか…」と不安のほうが多かったのですが、こうしてとりあえず最終回を終える事ができホッとしたのと、とりあえずやり遂げただけでも7年前よりは多少はマシになったんではないかなと思います。今回は大フーガと16番のカルテットに本来ならベートーヴェンの最後の作品であろう弦楽五重奏曲断章をプログラムに入れていたのですが、楽譜が見つからず演奏できませんでした。というものこの作品をベートーヴェンがピアノ用にアレンジしたものを当時の出版社から出版した際に、出版社がオリジナルである弦楽五重奏の譜面を捨ててしまった、のだそうです。なかなか大胆な事をしてましたね、当時は。
終演後はささやかなパーティを開き、お客様たちとの交流会としました。全21回を聴かれた方が1名、思い出の曲は「大公」トリオだそうです。また、この企画は古河文学館という良き理解者が一緒に企画してくれたからこそ、ここまでやる事ができたと言う事もここに記しておきます。写真はこの企画の発起人でもある苅部さん(右)と苅部さんのあとを引き継いで去年まで担当してくれた高橋さん。本当にお世話になりました。
また何か次の企画を…といろんな方から声をかけて頂き、ありがとうございました。一段落したらみんなと相談してみようと思います。
(先程の弦楽五重奏曲断章はピアノアレンジ版から弦楽四重奏に編曲したものをパーティで演奏してせめてもの償いにしました。)
◆4月3日《桜満開》
練習場のある泉岳寺から歩いて田町まで帰る途中にある公園の桜が満開です。ゴザを敷いてお花見している人がいました。いいなぁ。
この公園は仕事に疲れた時や行き詰まった時に、ぼーっとしに何度か行った事があります。冬の日だまりでネコが昼寝をしているのを見るだけで癒されました。
桜って、凄いね。花だけで葉っぱが一枚もない。まさしく満開。
この淡い色合いといい、日本人の心にピタッとくるのでしょう。まさしく春です。