過去のBlog 2007年6月

◆6月20日《梅雨だというのに》
このところ晴天続きです。気温も30度を超えたりして、なんか夏のよう。今年は水不足になりそうだって言うし(毎日気象庁の貯水量のサイトを見てます)、梅雨時はできれば雨が降って欲しいのだけど、雲の少ないきれいな青空を見ると嬉しくなります。
今日は練習場に7時半頃までいたのですが、夕暮れの空がきれいだった。東京の都心でもこんなきれいな空が見られる日がたまにあります。




◆6月14日《東京文化会館》
サントリーホールの改修工事のため、4月から6月までサントリーでの定期演奏会がなくなり代わりに東京文化会館で演奏会が行われていました。N響はNHKホール、サントリーホール、オーチャードホールで定期的に演奏していますが、東京文化会館は滅多に来ません。自分が学生の頃はサントリーホールができたてでまだ敷居が高いイメージが強く、オーチャードやオペラシティ、トリフォニーホールもなく、オケの演奏会はほとんどが文化だった気がします。都響、読響、日フィル東フィルは一時期学生の定期会員になった時期もありました。
駅前1分で学校からは帰り道に必ず通る便利さ、響きすぎずステージの上でもバランスよく聞こえる心地よい音響、包み込まれるような客席の雰囲気、今回文化を利用して改めてその素晴らしさを実感しました。
それも今日で終わり。ちょっと残念な気がしました。



◆6月12日《薔薇の騎士》
今日は新国立劇場で「バラの騎士」を見に行ってきました。
日本でオペラを見るのはほんの数えるほど、っていうか2回目?
はっきり言って日本でオペラを聞く状態ではなかったのだが、
今回「バラ騎士」をやる、しかも指揮がペーター・シュナイダーということで、聞いてきました。


いや〜、堪能しました!
ほんとに大好きなんです。R.シュトラウス自体が好きってこともあるけど、あの官能的な和声に包まれているだけで、涙が出てしまいます。
ウィーン留学中に一度だけ「バラ騎士」を聞いた(その時も指揮がシュナイダー)けど、聞き終わった途端「R.シュトラウスのソナタが弾きたい!」と思い、次の週のレッスンに持っていったくらい影響力のある作品です。

僕の席からはピットがよく見えました。まず、シュナイダーの棒さばきに脱帽。余分な動きはほとんどなく、指揮だけ見てると次にどういう音が出るかすぐ解る、まさに職人といった感じの棒。とてもリラックスした指揮ぶりから、ここぞってところになるとイスから立ち上がってオケを煽るあたりが、演奏家の気持ちをくすぐります。オケ(東フィル)もブラヴォー!長い演目なのに最後まで良い音してました。コンマスの青木さん、Wienerischでした。
歌手陣はオックスが上手い!また、ゾフィーも役にピッタリって感じ、 伯爵夫人は貫録十分、美しかった。
いい演奏を聴くと、ついつい自分も弾きたい衝動に駆られます。
いつか、弾けるかな?