2014年5月blog
◆5月22日《エトヴェシュの音楽》
オペラシティで、ハンガリーの現代作曲家エトヴェシュの演奏会でした。
ハンガリーはバルトーク、リゲティ、クルタークなど素晴らしい作曲家がたくさん出ていますが、エトヴェシュさんも素晴らしい作曲家であり音楽家でした。ちょっとしたフレーズやモティーフに、なんて素敵な表情をつけるのでしょう!こういう方と演奏するのは、大きな喜びです。
そして彼の作品speaking drumsはsoloistマーティンのパフォーマンスが最高。本番の彼の集中力は凄く、一つの大きな物語を見せてくれました。この演奏で拍手が鳴り止まず、アンコールとしてアレマンデから最後までをもう一度演奏。2度目はさらに上のテンションでやんやの喝采でした。
指揮:ペーテル・エトヴェシュ
パーカッション:マルティン・グルービンガー
リゲティ:メロディーエン
エトヴェシュ:スピーキング・ドラム~パーカッションとオーケストラのための4つの詩[日本初演]
リゲティ:サンフランシスコ・ポリフォニー
エトヴェシュ:鷲は音もなく大空を舞い[日本初演]
エトヴェシュ:ゼロ・ポインツ[日本初演]
5月22日 東京オペラシティ
ペーテル・エトヴェシュ指揮 NHK交響楽団
これでやっと休みになります。
◆5月17日《ヘスス・ロペス・コボス指揮C定期》
ファリャの「三角帽子」、こんなに楽しい曲だったのかと改めて感じると共に、マエストロの素晴らしいリードに感動しながらの二日間でした。音楽が中から湧いてこないと、ああいう演奏にはならないでしょうね。特に2日目は余分な力が抜けて、非常に楽しかった。
また、前半に演奏したアフルテルの「第1旋法によるティエントと皇帝の戦い」、まだ活躍中のスペインの作曲家の作品ですが、15世紀と16世紀のスペインのオルガン音楽を元に、ゆったりとした前半部とハ長調でテンポの速い、打楽器が大活躍する戦いの音楽の非常に楽しい音楽でした。前半部から「皇帝の戦い」部に移行するところは、各楽器(ヴァイオリンは各自)がばらばらに同じパッセージを何度も繰り返す中を、打楽器が独立して速いテンポで戦いのリズムを叩き、指揮者の合図でオケが一斉に戦いのリズムを刻むところなど血が騒ぎました。古い音楽は今よりもより感情や生活に密接してたのだろうと感じました。
クリストバル・アルフテル:第1旋法によるティエントと皇帝の戦い(1986)
ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 (ヨハネス・モーザー,Vc.)
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」
ヘスス・ロペス・コボス指揮 NHK交響楽団
5月16&17日 NHKホール
◆5月14日《C定期練習》
ヘスス・ロペス・コボス登場、ファリャの「三角帽子」全曲がメインです。4分の3拍子と8分の6拍子がコロコロ入れ替わるところを、ごく自然に、普通に振ってます。当たり前のように。素晴らしいリズム感です。何度かこの曲は演奏してますが、今までやっていたことがいかに不自然だったのか、実感しました。「シンプルに、それだけで充分音楽になるんだよ」と静かに語っているような棒で、リードしてくれるマエストロ。一曲目のアフルテルの作品も一聴の価値あり。16&17日NHKホールです。
◆5月12日《那須湯本温泉 鹿の湯》
出番が続いて、身体が悲鳴を上げてきました。首、肩、腕の張りが取れないので、ちょっと遠出をして、那須の温泉に行ってきました。
鹿の湯です。ここは41℃から48℃まで6種の湯温が楽しめる、硫黄のにおいも強烈な素朴な温泉です。1回15分までで充分効果があるそうなので、長湯はせず、初心者らしく43℃までにしておきました。短時間でも身体がポカポカになりました。近所にこんな温泉があればなぁ。
◆5月11日《デスピノーザ指揮A定期》
デスピノーザさん、前半のフランクからエンジン全開でした。後半のワーグナーは、ゲルネさんの素晴らしい声に圧倒され、もっと聴きたかった。たった2曲じゃもったいないな。
5月10日&11日 NHKホール
フランク:交響曲 ニ短調
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」から オランダ人のモノローグ「期限は過ぎた」*
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から「ウォータンの別れと魔の炎の音楽」*
ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」から「ジークフリートの葬送行進曲」
ガエタノ・デスピノーサ指揮NHK交響楽団 マティアス・ゲルネ*,bar.
◆5月9日《出番が続いています》
今日まで3日間A定期の練習。フランクの交響曲にワーグナーの短編4曲という、ヘビーなプログラム。指揮はデスピノーザ、ワーグナーのソリストにマティアス・ゲルネ!!素晴らしい声!!響き渡ってます。10&11日とNHKホールで演奏会です。
先月のR.Straussマイナー3部作の定期から続けてオーチャード定期(マンゼ指揮「田園」他)、上野文化会館&軽井沢、A定期、来週のC定期、さらにコンポジアムという現代曲の演奏会まで、出番が続きます。だいぶ疲れてきました。
◆5月3日《宮田大さんのドヴォコン》
上野にある東京文化会館でN響カンタービレコンサート。ソリストは宮田大さん。確か去年も一度ソリストとしていらしてると思いますが、若手の有望なチェリストです。ここ数年、ほんとに素晴らしいチェリストがたくさん日本でも出てきましたが、その中でも僕の一押しです。ドヴォルザークのこの作品はソリストの音楽性もさることながら、オーケストラもそのソロにしっかりと絡みながら進むので、まさに”協奏”曲なのですが、オケとの絡みを把握しながらしっかりと自分の世界を作り上げていく宮田大さん、素晴らしいです。
4日は、軽井沢の大賀ホールで同じプログラムです。お近くの方、是非どうぞ。
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 作品46 から 第1番
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20(抜粋)
渡邊一正指揮 NHK交響楽団
オペラシティで、ハンガリーの現代作曲家エトヴェシュの演奏会でした。
ハンガリーはバルトーク、リゲティ、クルタークなど素晴らしい作曲家がたくさん出ていますが、エトヴェシュさんも素晴らしい作曲家であり音楽家でした。ちょっとしたフレーズやモティーフに、なんて素敵な表情をつけるのでしょう!こういう方と演奏するのは、大きな喜びです。
そして彼の作品speaking drumsはsoloistマーティンのパフォーマンスが最高。本番の彼の集中力は凄く、一つの大きな物語を見せてくれました。この演奏で拍手が鳴り止まず、アンコールとしてアレマンデから最後までをもう一度演奏。2度目はさらに上のテンションでやんやの喝采でした。
指揮:ペーテル・エトヴェシュ
パーカッション:マルティン・グルービンガー
リゲティ:メロディーエン
エトヴェシュ:スピーキング・ドラム~パーカッションとオーケストラのための4つの詩[日本初演]
リゲティ:サンフランシスコ・ポリフォニー
エトヴェシュ:鷲は音もなく大空を舞い[日本初演]
エトヴェシュ:ゼロ・ポインツ[日本初演]
5月22日 東京オペラシティ
ペーテル・エトヴェシュ指揮 NHK交響楽団
これでやっと休みになります。
◆5月17日《ヘスス・ロペス・コボス指揮C定期》
ファリャの「三角帽子」、こんなに楽しい曲だったのかと改めて感じると共に、マエストロの素晴らしいリードに感動しながらの二日間でした。音楽が中から湧いてこないと、ああいう演奏にはならないでしょうね。特に2日目は余分な力が抜けて、非常に楽しかった。
また、前半に演奏したアフルテルの「第1旋法によるティエントと皇帝の戦い」、まだ活躍中のスペインの作曲家の作品ですが、15世紀と16世紀のスペインのオルガン音楽を元に、ゆったりとした前半部とハ長調でテンポの速い、打楽器が大活躍する戦いの音楽の非常に楽しい音楽でした。前半部から「皇帝の戦い」部に移行するところは、各楽器(ヴァイオリンは各自)がばらばらに同じパッセージを何度も繰り返す中を、打楽器が独立して速いテンポで戦いのリズムを叩き、指揮者の合図でオケが一斉に戦いのリズムを刻むところなど血が騒ぎました。古い音楽は今よりもより感情や生活に密接してたのだろうと感じました。
クリストバル・アルフテル:第1旋法によるティエントと皇帝の戦い(1986)
ラロ:チェロ協奏曲 ニ短調 (ヨハネス・モーザー,Vc.)
ファリャ:バレエ音楽「三角帽子」
ヘスス・ロペス・コボス指揮 NHK交響楽団
5月16&17日 NHKホール
◆5月14日《C定期練習》
ヘスス・ロペス・コボス登場、ファリャの「三角帽子」全曲がメインです。4分の3拍子と8分の6拍子がコロコロ入れ替わるところを、ごく自然に、普通に振ってます。当たり前のように。素晴らしいリズム感です。何度かこの曲は演奏してますが、今までやっていたことがいかに不自然だったのか、実感しました。「シンプルに、それだけで充分音楽になるんだよ」と静かに語っているような棒で、リードしてくれるマエストロ。一曲目のアフルテルの作品も一聴の価値あり。16&17日NHKホールです。
◆5月12日《那須湯本温泉 鹿の湯》
出番が続いて、身体が悲鳴を上げてきました。首、肩、腕の張りが取れないので、ちょっと遠出をして、那須の温泉に行ってきました。
鹿の湯です。ここは41℃から48℃まで6種の湯温が楽しめる、硫黄のにおいも強烈な素朴な温泉です。1回15分までで充分効果があるそうなので、長湯はせず、初心者らしく43℃までにしておきました。短時間でも身体がポカポカになりました。近所にこんな温泉があればなぁ。
◆5月11日《デスピノーザ指揮A定期》
デスピノーザさん、前半のフランクからエンジン全開でした。後半のワーグナーは、ゲルネさんの素晴らしい声に圧倒され、もっと聴きたかった。たった2曲じゃもったいないな。
5月10日&11日 NHKホール
フランク:交響曲 ニ短調
ワーグナー:歌劇「さまよえるオランダ人」から オランダ人のモノローグ「期限は過ぎた」*
ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」から「前奏曲」
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から「ウォータンの別れと魔の炎の音楽」*
ワーグナー:楽劇「神々のたそがれ」から「ジークフリートの葬送行進曲」
ガエタノ・デスピノーサ指揮NHK交響楽団 マティアス・ゲルネ*,bar.
◆5月9日《出番が続いています》
今日まで3日間A定期の練習。フランクの交響曲にワーグナーの短編4曲という、ヘビーなプログラム。指揮はデスピノーザ、ワーグナーのソリストにマティアス・ゲルネ!!素晴らしい声!!響き渡ってます。10&11日とNHKホールで演奏会です。
先月のR.Straussマイナー3部作の定期から続けてオーチャード定期(マンゼ指揮「田園」他)、上野文化会館&軽井沢、A定期、来週のC定期、さらにコンポジアムという現代曲の演奏会まで、出番が続きます。だいぶ疲れてきました。
◆5月3日《宮田大さんのドヴォコン》
上野にある東京文化会館でN響カンタービレコンサート。ソリストは宮田大さん。確か去年も一度ソリストとしていらしてると思いますが、若手の有望なチェリストです。ここ数年、ほんとに素晴らしいチェリストがたくさん日本でも出てきましたが、その中でも僕の一押しです。ドヴォルザークのこの作品はソリストの音楽性もさることながら、オーケストラもそのソロにしっかりと絡みながら進むので、まさに”協奏”曲なのですが、オケとの絡みを把握しながらしっかりと自分の世界を作り上げていく宮田大さん、素晴らしいです。
4日は、軽井沢の大賀ホールで同じプログラムです。お近くの方、是非どうぞ。
ドヴォルザーク:スラヴ舞曲集 作品46 から 第1番
ドヴォルザーク:チェロ協奏曲 ロ短調 作品104
チャイコフスキー:バレエ音楽「白鳥の湖」作品20(抜粋)
渡邊一正指揮 NHK交響楽団