2015年11月blog

◆11月24日《吹き割れの滝〜伊香保温泉》
京都での仕事を終えて1ヶ月ぶりの休みになったので、息抜きの小旅行に出かけた。
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吹き割れの滝、一度来てみたかったんだよね。
夕暮れ時だったのと、紅葉の季節はもう過ぎでしまい落ち葉があちこちに溜まって寂しい感じになっていた。
観光に訪れる人も少なく、ハイシーズンだったら開いているだろう茶店も閉まっていた。もう1月早ければ紅葉、凄かったのかな。
そのまま、伊香保温泉に宿泊。都心から2時間ほどだが、渋川市内からどんどん山を登ってゆくのでぐっと気温が下がり、雰囲気は良い。お気に入りの温泉の一つだ。
前回、伊香保に泊まったときは風邪をひいて食事の味が何も分からなかったが、今回は群馬の山の幸を堪能した。
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イワナとコンニャクの刺し身に、衣被や柿、コンニャクの田楽などの入った前菜の盛り合わせ。
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上州牛はステーキで。
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ワカサギの天ぷら。
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ナマズの洋風焼き? …  などなど

食後、部屋に戻って飲み直そうと思ってたのに、睡魔には勝てず9時前に爆睡。
疲れが貯まってたようだが、いい息抜きになった。
また伊香保に来たい。




◆11月23日《京都で室内楽》
京響のヴィオラ金本さんのお誘いで、京都の誓願寺でカルテットを演奏しました。他のメンバーは同級生で京響のセカンド副首席でもある杉江洋子さんと大阪フィル・メンバーの石田聖子さん。
即席のカルテットですが、練習の後も親睦会を重ねることによって関西人ならではの阿吽の呼吸も日に日に熟成されてゆき、本番はとても楽しいものになりました。
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ご覧のようにありがたい空間での演奏、日頃の行いなのか、仏様のお力なのか、予報では降ると言われていた雨も降らずに終えることができました。
終演後は言うまでもなく反省会、ディープな秋の夜を美味しいお酒と共に楽しみました。

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◆11月10日《アルベリ弦楽四重奏団 新ベートーヴェンシリーズ》
学生時から続けているアルベリ弦楽四重奏団は2001年から7年かけて
ベートーヴェンの全室内楽作品を演奏するプロジェクトをやりましたが、それから8年、チェロのメンバーも窪田亮さんに代わり新たに東京駅前の素敵なホールで演奏する機会を戴きました。今回は弦楽四重奏曲の1番と2番、やっぱり僕にとってベートーヴェンは欠かせない存在。
今後も順番に演奏する予定です。
風の賦 夢幻concert
《ベートーヴェン 弦楽四重奏全曲連続演奏シリーズ 第1回》
2015年11月10日(火) 19時開演
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第2番 ト長調 op.18-2
Alberi String Quartet
(戸澤哲夫, 林智之,Vn. 臼木麻弥,Va. 窪田亮,Vc.)
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◆11月3日《秘密の古楽演奏会》
去年起ち上げた古楽スタイルの弦楽四重奏団の第2回目の演奏会。
北京から帰国した翌日もリハーサル、ピッチがA=430Hz.なので耳が馴染むまで時間がかかりますが、耳が落ち着いたころにはえも言われぬ響が出来上がっているのです。今回はどれもマイナーな3曲でしたが(前回もマイナーな3曲だった)、音楽的にみてももっと演奏されてよい作品です。特にシューベルトは16歳で書いたとは思えない深い和声感と叙情性に晩年の彼の作品との共通性を感じました。また、我々のカルテット、なにげにシュースターの全曲演奏会を続けています…。
《秘密の古楽演奏会》
11月3日(祝)15時開演 ギャラリー無有斎(門前仲町)
シュースター:弦楽四重奏曲第3番 ト短調
シューベルト:弦楽四重奏曲第2番 ハ長調 D.32
J.ハイドン:弦楽四重奏曲第34番 ニ長調 op.20-4
大鹿由希, 林智之,Vn. 臼木麻弥,Va. 懸田貴嗣,Vc.
(すべてガット弦に、作曲された当時のピッチA=430Hz.のチューニングで演奏しました。)
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◆11月1日《タン・ドゥン指揮北京公演》
2泊3日で北京に行ってきました。

羽田を10月30日の朝の便で出発。
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最近、離着陸時の電子機器の使用規定が緩和されて写真が撮れるようになりました。羽田で離陸を待つ機内から、着陸してきたB787を撮影。
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右に旋回中。東京湾が見渡せます。
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機内食はカツカレー。
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約4時間で北京上空へ。

初日は北京に入るだけなので、夕飯はメンバーと北京ダックを食べてきました。
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目の前で切り分けてくれます。
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アメ色に輝く、これが本場の北京ダックだ!

翌31日は演奏会、部屋にいてもすることがないので12時過ぎにホール入り。
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天安門広場の前を通り…
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国家大劇院に到着。
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GPは3時から2時間。
GPの後、食堂で軽く夕飯をとり、午後7時半開演。
メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲は、諏訪内さんがソリストでした。
清々しく軽やかな絶品のメンデルスゾーン!
休憩後はタン・ドゥンの
Passacaglia:Secret of Wind and Birds(初演はなんとデュトワ!)、これ、携帯にダウンロードした《鳥の声》の音源を本番中にステージ上だけでなく客席の聴衆も一緒に鳴らすという面白い仕掛けがあります。
僕もiPodにダウンロードをして参加しました。
客席中で鳴らされる《鳥》のさえずり、夕暮れ時に駅前に現れるムクドリの大群を思い出しました。効果絶大!
最後は鳥繋がりでストラヴィンスキーの「火の鳥」組曲。
タン・ドゥンさんは石や紙、水、携帯の音源など楽器と言えないところの音を使うところはとても奇抜ですが、実際は自然にあるもの、身近にあるものから音楽を感じるところに強いメッセージを感じます。
そして演奏会も心から音楽を愛し伝えたいという彼の思いが伝わり、とても暖かい空間ができあがります。
原点ですね。素晴らしいコンサートでした。

翌朝出発が早いので、終演後はホテルの部屋でビールとワインで乾杯。

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1日の帰国便は成田行き787。

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隣のスポットに到着したばかりのOSが。ウィーンに行きたい。
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帰りは和食にしました。

たった3日間だけど日本食に飢えるのか、帰った日は山浦食堂さんで夕飯。よく考えたらちゃんと食事を食べたのは北京ダックのお店だけだったかも。
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