2003年9月〜12月の旧酔っ払いの戯言









12.29 昨日の発表会は来年Libera! Chamber Music Seriesの新春コンサートをやる予定のアリイ・ガーデンホールで行われた。60人も入れば一杯になる小さなサロンだが、とても雰囲気が良いので気に 入っている。未だ小学校にも入っていない小さな子でも、それぞれ個性があっておもしろい。また、弾き終ってホッとした顔を見ていると、一仕事終えた後の 我々と同じ表情だったりする。1年半振りに聴いた生徒さんがとても上達していたりしてビックリもし、子供の可能性を強く感じた1日だった。終った後は、お 手伝いして下さったピアニストの方々らとおそば屋さんで打ち上げ。そば屋で飲めるのは無上の喜びで、しこたま日本酒を飲んだ。
おいおい、気がついたらもう年末か。今年はやけに早く感じる。

12.27 25日は上野にある芸大の旧奏楽堂でブランデンブルク協奏曲全曲の本番だった。これは毎年N響メンバーで年末に行われている「ブランデン」全曲の催しだ。 僕は数日前に急に頼まれた仕事だったが、ソロを弾くわけでもないので慌てることはない。ブランデンはヴァイオリン・ソロはもちろん、フルートやチェンバ ロ、トランペット、ホルンなどなど多種多様の独奏楽器があり僕の大好きな曲集なのだが、なにしろ弾く機会がほとんどない。特に全曲演奏となると、1曲しか 出番のない楽器も集めなければいけないしその分経費もかかってくる。なので、今回のように毎年恒例の行事になっているようなところに『お邪魔させていただ く』のが一番ありがたく楽しめる。折角バロック・ボウを持っているので使おうかとも思ったが、なにしろモダンの合奏団に一人バロックは合わないので止め た。久しぶりのブランデンはやはり楽しい。『第9』にドップリ浸かっている頭にはとても刺激的だった。家に帰ってからも、CDを引っ張り出し繰り返し聴き 漁っている。 今日は『第9』最後の演奏会。さすがに4回目にもなるとテンポが随分変わってくる。全体でも3分くらいは長くなったんじゃなかろうか。特に感じたのが第1 楽章。冒頭の6連符を刻んでても、楽器が増えるに従ってテンポが落ちてくるので刻んでるほうとしてはその辺を考えて行かないと大変だ。個人的には練習初日 の、かなり流し気味の速いテンポが心地よく感じだしていただけにあのまんま行ってみたかったが、オケも指揮者も生きもンだからそう簡単には事は運ばない。 今日は今年の仕事納め。本当に年末か?正月を迎える準備が何も出来ていない。明日は生徒の発表会だし、のんびりできるのは年が明けてからだろう・・・。

12.23 今日は今年最後の仕事、N響第9の初日だった。今年の指揮はバーメルト。去年は留学していたので弾いていない第9。久しぶりだけど、体が覚えているとはこ のことだ。個人的には不安なく弾くことが出来た。この作品、ベートーヴェンの作品番号では125で、これは弦楽四重奏第12番の二つ前の番号になる。後期 の作品群の中でもとりわけ神々しい光を放つ後期弦楽四重奏よりちょっと前に書かれたこの第9、我々は毎年のように弾いているのである意味慣れているが、や はり凄い力を秘めた曲だと思う。僕が好きなのは第3楽章で、第2ヴァイオリンに出てくるPizzicatoでヴァリエーションを伴奏していると無上の喜び だ。あれほど単純な音なのに全てが含まれているような音をはじくときは、どうにかしてこの音を客席に伝えたいと思う。また、第4楽章のマーチが終った後の フーガの部分は後の大フーガを思い出させるし、fの連続を見るとベートヴェンの押さえようのない感情を感じる。でも、それ以上に感動するのはやはり有名な メロディだ。第4楽章が始まってチェロ・バスのレシタティーボの後に出てくる有名なメロディが出てくるたびに、『ベートーヴェンはどんな気持ちでこのメロ ディを書いたんだろう』と思ってしまう。音階で上がったり下ったりするだけの単純なメロディだけど、これだけ感動する。やはり、ベートーヴェンは凄いと、 弾くたびに心に刻まれる思いだ。僕は個人的にこのメロディがチェロからヴィオラと受け継がれてヴァイオリンに来るときに、アウフタクトで弾く第2ヴァイオ リンの『シラソ』をいかに上手く弾くかにこだわっている(もちろんこれだけじゃないけど)。年末になると。ここが上手く行くか行かないかで一喜一憂をする 毎日だ。
今日は、本番後知り合いのレストランのパーティに出席。このレストランは我々の結婚の時に食事会を開いた場所でもある。いろんな職種の人が集まり、貴重な話をきけて楽しかった。

12.16 昨日で一連のクリスマス・キャロルは終った。最後は下関で地元合唱団と高校の吹奏楽部、それにハンドベルとの共演もあった。吹奏楽部の演奏がとても上手で ビックリ。我々との合わせは当日のリハーサルのみなので高校生達にとっては大変だったと思うけど、みんな素晴らしい出来だった。昨日の演奏会が一番クリス マスっぽいというか、暖かい空気にこちらも楽しみながら演奏した。終演後は、下関といえばフグということで、フグづくし。美味かった。 今朝は7時過ぎにホテルを出発し、寝不足のまま空港へ。ところが、山口宇部空港から飛ぶ予定の東京行きに不具合が発生して出発が3時間ほど遅れることになって暇ヒマ。こんなことならゆっくりホテルに寝ていればよかった。
約3時間遅れて羽田に着いた。同じ飛行機に修学旅行に行く高校生の集団が乗っていて、今日は風も強く多少飛行機が揺れたが、その度に後部方向から悲鳴が聞こえてきた。が、こっちはほとんど爆睡状態だったので、あまり気にならなかった。 さいたまに戻りその足で、先週作った眼鏡を受け取りに眼鏡屋さんに向かう。僕が通う眼鏡屋さんは大宮駅そばにある「ヨコタ・メガネ」。ここは外から見ると とてもメガネを売っているとは思えない店構え。寿司屋か、ちょっと高級そうなそば屋に見える。またそこの在庫がそこいらにある店とは一線を画している。個 性的なフレームが数多く、店長の趣味がこれまた独創的だ。数年前ここで初めて作ったときからメガネの良さを再認識し、それまで使っていたコンタクトを止め て今じゃメガネ一筋。今回、2年ぶりに新しく作ったそれは、レンズは割と大きめで、フレームはドイツ製の左右非対称。店長も『これをかける人はそういない でしょうね~』と、ほくそ笑んでいた。ひと足早い、個人的クリスマス・プレゼントだ。

12.14 昨日から室内合奏団(まろさんのバンド)で九州に来ている。昨日は小倉、今日は直方で演奏会だった。メインは地元合唱団とのクリスマス・キャロルだが、前 半は合奏団のみのプログラムでヘンデルの2台チェロのためのソナタ、サラサーテのナヴァラ、アンダーソンの小品数曲があった。ソリストがそれぞれ日替わり で、今日は僕がナヴァラ担当の日。うまれて初めてサラサーテを弾いた。とりあえず終わったことが嬉しい。この手のヴィルトゥオーゾ・ピースを俺が弾くって いうだけで、実はうちじゃ大変な騒ぎだったのだ。終演後は、一人で小倉の寿司屋で打ち上げた後、メンバーのみんなと合流。これで今年の仕事が終わった感じだ。ホッとして、小倉の夜景を眺めながらこれを書いている。

12.11 今日は定期、ザネッティ指揮のマーラー:5番など。今月はロビー室内楽(ダンツィ:ファゴット四重奏曲)にも出演しているので、ペース配分が難しい。いつ もより1時間前には緊張しだし、短いといっても本番をしてからみんなと合流してオケを弾く。前半は、いつもより調子がいい。それは当然、さっきまで本番 やってたんだから。だけど、後半になるとぼーっとしてくる。昨日も、集中力が低下してきたのがわかった。気持ちはあるんだけど、体がついていかないという 状態。明日はそれを克服しないといけない。 ザネッティはアバドの弟子だそうで、それは振り方一つとっても一目瞭然。それだけでなく、ステージに登場してからの立ち振る舞いや、袖口から指揮棒を出す ところまでそっくりだ。違うところは本番でも譜面を見ながら振ったことくらい。本番になるとその人の『素』が出てくるものだが、いくら師匠の影響が強いか らと言っても、それを貫き通すのはある意味すごい。もちろん、いい部分も受け継いでいるので、マーラーの複雑なテンポの変わりも「さすがっ!」と思わせる ところも沢山あった。が、どうしても?と思わせるところがあるのだ。多分、アバドそっくりな棒を見ていると、「もし、これが本物だったら・・・・」とつい ついアバド・ファンである僕は無い物ねだりをしてしまうのである。ザネッティが「アバドの弟子」から、「本物のザネッティ」となったときは、また違った印 象になるんだろうなと弾きながら感じた。

12.7 昼ご飯を食べようと近所のマク●ナルドに行った。駐車場が満杯だったのでドライブ・スルーに並ぶ。こちらも長蛇の列で約15分程待ってようやく注文をすま せ、会計をしようと財布をのぞいたら25円しかなかった。今更キャンセルも出来ないけど、どう考えても現金は持ち合わせていないので、「クレジットカード で支払い出来ますか?」ときいてみたけどやはり駄目。しかたなくそのまま出てきた。無駄な時間を過ごしたのが悲しかった。

12.6 とうとう12月、今日で帰国してまる3ヶ月が経った。今日は、N響C定期二日目。今回はシュテファン・ザンデルリンク指揮でショスタコーヴィチの5番と ウート・ウーギ独奏のブルッフのヴァイオリン協奏曲第1番の2曲。僕は協奏曲が降り番だったので、客席の後ろでこっそり立って聴いた。ウーギ氏の名前はも ちろん知っているが、実演を聴くのは初めて。その演奏は、とても熱く情熱的だ。僕はああいった演奏は大好き。古きよき時代の巨匠といった感じのそれは、年 齢に見あわず絶えず前に行こうとする推進力と、若々しい歌心に溢れていた。音がこれまた凄くて、オケに全然負けていない。逆にオケの方が負けていたくら い、凄い音だった。久しぶりにいい演奏を聴いた気がする。昨日のGP時に「こんな素敵なブルッフ、聴いたことない」と若手メンバーが言っていたが、本当に そう思った。 後半の交響曲、ザンデルリンク(有名なクルト・ザンデルリンクの息子さん)は、いい人だし、いい指揮者だと思う。無駄な練習をしないのは、お父さんから教 わったのかな?彼はオケが嫌がることはしないし、オケを信頼してくれる(ように感じる)。やりたい表現をとてもわかりやすくストレートに伝えてくれるのが 好感もてる。まだ若いからこれからいろんな修羅場を経験するだろうし、その後がとても楽しみな指揮者だと思った。

11.29 今日は練習所のそばにある高輪学園で父母会主催のN響メンバーによる室内楽演奏会だった。N響チェロ奏者だった故三谷さんの息子さんがこの高校に通ってい たことから始まった演奏会は、毎年この時期に行われる催しで今年で5回目だ。第1回目と2回目は三谷さんが演奏されたが、残念なことに3回目はそれは叶わ なかった。でも、こうして続けて演奏会が開催されるのには、学園側の理解と協力がないと出来ない。今回は、ハイドンとシューマンの弦楽四重奏を2曲に、 モーツァルトのVnVaDuo、ベートーヴェンのVnVcDuoを演奏した。シューマンは前からやってみたかった曲で、今回むりやりプログラムに 入れてみたが、かなりハードなプログラムになり最後はへばってしまった。でも、演奏できただけで満足。第3楽章は三谷さんに捧げるつもりで弾いたので、 きっと届いたと思う。終演後は校長先生をはじめ、お世話になった父母会の方々を交えていろんな話をしながら楽しい一時を過ごして、お土産まで頂いて帰って きた。

11.28 今朝、銀行のATMに行った。機械の開店時刻午前8時に行って預金しようとしたら、「ただいまの時間は時間外手数料105円を頂きます」とメッセージがで た。ちょっと待て、何故時間外手数料がかかるのだ。引き出しじゃなく、こっちは入金しようとしているのに。郵便局に預金をしに行ったら、ティッシュとかく れるところもあるのに。営業時間外というのはある程度納得しているが、今の世の中24時間営業のATMも数多くあるし、そこの機械は銀行直営のATM だった。これがもし、コンビニなどの ATM機を使っているのなら未だ解るけど、銀行直営の機械でたった開店時刻の1時間前に利用するだけで手数料をとるとはとても納得できない。
タ日、クリスティアン先生の宴は、妙な緊張感の中、僕にとっては至福の一時だった。先生にはいろいろ助けられ、まろさんや清水大貴くんからは熱いパッショ ンをもらい、こんなところで弾いているの夢嘘のようたった一つのアプローチがどんどん輪をかけて広がっていくのだ。音楽は基本はここにあるのだ!と改めて 実感した。(なんのことだか解らない?ま、そういうことです)

11.23 Libera! Chamber Music Series in 雫石は22日無事終った。その日の雫石は、朝から雪が降っていて、おまけに風も強くとても寒かった。ラ・ラ・ガーデンホールというサロンでアットホームな 雰囲気のなか、とても気持ち良く演奏できた。当初は「50人も集まれば良しとしよう」と思っていたのに、フタを開けてみたら100人の大入り満員。地元紙 の岩手日報や盛岡タイムズにデカデカと写真入りの記事が載ったも、宣伝効果ばっちりでありがたかった。ホールに入りきらなくて廊下にも椅子を並べてのコン サート、お客さんはとても熱心に聴いていて、こっちも集中して弾いた。このコンサートを主催されている岩崎さんご夫妻はとても親しみを感じる方で、まだお 会いして間もないのに古くから知り合いだったような気にさせてくれる。「また来年も是非演奏させて下さい」とお願いしてきた。今度は何をやろうかな? 終演後は地元の方々とお茶を飲みながらいろいろ話をし、ヘンデルの『メサイア』から合唱曲を数曲一緒に演奏して雫石をあとにした。
盛岡から帰京した足で、そのままリハーサルに向かう。ウィーンでお世話になっていたクリスティアン先 生が来日、明日パーティで一緒に弾くことになっているのだ。メンバーは他にまろさん、清水大貴くんの計4人でヘルメスベルガーの4つのヴァイオリンのため の小品を2曲やる。まろさんが第1,クリスティアン先生が第4ヴァイオリンを担当しているので、間に挟まれる僕はなんとも妙な心地だったが、音を出してみ ると凄いパワーだねえ。オジオジしていると置いてけボリをくらってしまう。なんだか良くわからないが、とってもゴージャスな空間にいる自分が嬉しかった。

11.18 ガーン!ショックである。何がショックかというと、健康診断の結果だ。今日久しぶりに練習場にいったら、先月の健康診断の結果が届いていた。今回ほど結果 が楽しみだったことはないくらい、体重も減りほぼベストの状態だと思っていたのだが。結果はやはり肝機能に問題があるらしい。といっても、今まで高かった 肝機能を測定する数値は下っていたのに、何故べつの数値が上がるのだ。あまりのショックに、家に帰ってから一人、ウニの貝焼をつまみに酒を飲んでしまっ た。再検査をするようにとの通知だったが、実はこの一月で体重も着々と戻っており、とても前回のような好結果(実際はさほどでもないが)が得られるとは思 えないのだ。やはり、しばらく酒を控えるか・・・どうかは難しい。 22日の雫石での本番に向けて、合わせも始まり徐々にテンションも盛り上がってきている。ラ・ラ・ガーデンホールは一度お邪魔したことがあり、100人程 度の規模のサロンだ。ウィーンに留学していた時、ハウス・コンサートやサロンでの演奏会を幾つも聴きそういった演奏会を僕も続けていきたいと強く思ったの が、こうして一つづつ実現していくのはとても有難いことだ。確かに大きなホールでの演奏会も魅力だが、自主公演でそれをやるにはチケットを捌くのに相当な 労力がいるし、一度やると次回は早くても1年後、もしくは数年経ってからしか出来ないのが現実だ、俺の場合。それなら、『小さくても良いから数十人の聴衆 を相手に年に数回の演奏会を継続していきたい』、もっと欲を言えば『毎年決まった時期に演奏する場所がある』、これが理想。10月31日にやった古河文学 館でのリサイタルも40人弱の入りだったけど、俺にとっては一つの演奏会には変わりないし、とても良い勉強になった。来年の年明け早々、埼玉のサロンでや ることも決まっている。継続することはとても大変なことだと十分承知しているけど、気持ちも新たにいろいろ挑戦していこうと思っている今日この頃である。 (手ごろなサロン、ホール等をご存知の方、またはコンサートを企画している方、もし興味がありましたらご一報下さい。)

11.13 10日は名古屋で11日は岡山でそれぞれN響定期公演、広上さん指揮の「大地の歌」はNHKホールと違って適度な音響空間のなか素晴らしい出来だったと思 う。4回ともテンションの下らない演奏だったし、名古屋は客入りが良くなかったが「今日来なかった人は惜しいことしたなあ・・」なんて思ってしまった。
12日は再び名古屋でモーツァルト協会の演奏会。いや~、これは疲れた。シューベルトはただでさえ長 い曲。こういう場合、前半は軽めに押さえて後半に余力を残しておくのがベストだが、何も考えずにやりたい曲を並べてしまったために後半はバテバテ。前半の モーツァルトのB-Durも素晴らしい名曲だし、内容も濃い。大好きなこの曲だけでも十分な充実感があるのに、シューベルトが長い曲だしねえ。とにかく集 中力だけは切らさないようにと注意していても、もう体が言う事をきかない。シューベルトの最後の方で一瞬崩壊してしまったのも、その時は何がどうなったか わからなかったが、後で録音をきいてみたらどうも俺が1小節間違えたらしい。相当しっかり勘定していたにも関わらずである。体が反応してくれないのだか ら、こればかりはどうしようもないのだ。それでもどうにかこうにか最後までたどり着いたときは、おもわず「あ~終った」と全身から力が抜けた。それでも、 とても暖かいお客さんに囲まれて気持ち良く演奏を終えることが出来た。 終演後は名古屋モーツァルト協会の方々と宴会。皆さんお酒がお好きなようで、僕もたんまりビールをいただきました。やはり演奏会の後のビールは最高だ。おかげでまたまた太ってしまった。

11.7 今日は広上さん指揮の「大地の歌」他の定期演奏会。広上さんは大好きな指揮者の一人。練習中も飽きさせることなくイメージを伝えるし、一度植え付けられた イメージは本番まで色褪せることなく記憶に留まっている。それが本番になると更に表現の幅が広くなるので、今日も最後まで楽しく弾くことができて幸せだっ た。見た目はトリッキーな動きだけど、出てくる音はとっても真当な響きだし、何しろプレイヤーにプレッシャーを与えないところが弾いていて安心できる。 たった1回の定期だけじゃ勿体ない、もっと来て欲しい指揮者だ。ここのところ、マーラーの1番、「大地の歌」と広上さんとN響は演奏しているし、その前も 4番をテレビで観たことがある(かつて僕は日本フィル定期デビューの6番も客席で聴いた)。是非他の交響曲、3,5,7番辺りをやってみたい。是非お願い します。

11.6 4日、ムジカーザでのリサイタル「ミューゼシード in ムジカーザ」はほぼ満員の客席のなか、無事終りました。自分の演奏を冷静に判断しながら演奏するなんてできないし、ましてやお客さんにどのように聞こえて いるだろうかなんて考えられない。古河での失敗を再びしないように心がけて・・・と、その箇所はうまくいっても今度は別の箇所で失敗したりと、タンスの引 き出しを閉めたら別の引き出しが飛び出してくるまるでドリフのような・・・・、いろいろ難しいです。終演後は、ミューゼシードの音楽監督飛鷹さんやスタッ フさん達と代々木上原で打ち上げ。本番後にビール、しかも空きっ腹と最高の条件の中、心地よい酔いも手伝っていろんな話で盛り上がった。話題は尽きなかっ たけど、小田急線の終電で新宿経由、山手線内回りの最終に乗り五反田まで。この日はきっと帰れなくなるだろうと前もって五反田駅前にホテルを予約しておい たのだ。翌日は朝10時からN響の練習。この日も練習後の本番だったこともあり、ホテルの部屋に入ってあっという間に寝てしまったらしい。朝6時に目を覚 ましたら、電気、テレビつけっぱなしで布団にも入らずベッドの上で寝ていた。 それから2時間ほど布団に入り、這うようにして練習に向かった。その日は、全身の筋肉のすき間までビールがしみ込んでいるような感じだった。

11.2 日帰りで富士のロゼ・シアターに行った。新幹線こだまに乗って1時間ちょっと。家から約2時間でホールに着いた。車で練習場に行くときひどい渋滞だと2 間を越えることもあるので、それと比べると随分と近く感じる。今日の富士地方は湿度も高めで暖かかった。製紙工場からでる匂いに最初は戸惑ったけど、慣れ るとなんてことない。演奏の方は、さすがに4回目とあって落ち着いてできた。R.シュトラウスなど大編成の曲を何度も演奏することはプレイヤーにとっては 手の内に入りやすくなるし、また地方公演のプログラムに入れることはお客さんにとっても新鮮さがあって良いのではないだろうか。大編成になるとそれだけ弾 く人数も増えるので、移動や人件費など経費は余計にかかるのだが、だからといっていつも同じようなプログラムで廻るのもなんだし・・・。主催者側の要望曲 と実際聴きに来るお客さんの聴きたい曲が必ずしも一致しないので、なかなか思い通りにはならないのは仕方ない。マイナーな曲を入れたがために集客力が落ち るのは困るけど、少しは新しい時代の曲も入れて見るのも面白いのではないかと思った。何故こんな事を感じたかというと、先日サントリーホールで配られてい たチラシの束、ヨーロッパのオケが沢山来るけどどれもベートーヴェン、ブラームスばかりだったので、それもいいけど他の曲も聴きたいなあと思った事から、 こんな事を考えてしまいました。

11.1 昨日は、古河文学館で“Libera! Chamber Music Series2003 Duo Abend”、僕にとって初のリサイタルでもある。リサイタルは未知の世界だし、当然全部弾いていなければいけないのでペース配分が難しい。今回は、折角 やるんだから弾きたい曲を・・・と並べてみたら、フタを開けてみるとかなりキツイプログラムになってしまった。一番心配だったのは、最後のミヨー「屋根 牛」まで体力が持つかどうか。あれは、左手に負担がかなりある曲だし、レッスンで1回弾くだけでもヘバッテしまうときもある。余分な力を抜いて弾けば良い んだけど、いざ本番になって体をコントロールできるほど器用にできないし。結果は、思った以上に持ってくれたので、その点は満足している。それ以外は、ま あ、4日に同じプログラムがあるので、その時に改善できるようあと3日間、じっくり練習してみる予定。 定期と地方公演の合間のリサイタル、5連続演奏会になった。今朝起きて、全身に疲労感が漂っている。オケの本番とはまるで違う疲労感。ゆっくり温泉に浸か りたい気分だ。今日は、これから浦和の埼玉会館で同じR.シュトラウス・プログラム。終ったあとは、健康ランドでも行こうかな。
予定通り、埼玉会館での本番を終えたあと、東鷲宮にある百観音温泉に行った。ここは埼玉県内で唯一の 自噴温泉だそうでうすく茶色に濁ったお湯は若干ぬめりがある。サウナ、露天風呂も有りゆったりと温泉を楽しめる。僕は、サウナと水風呂のセットを一回やっ ただけで立ちくらみをしてしまい、あまり急激なことは避けようと半身浴を主に、小一時間楽しんで帰ってきた。浴後は、お肌すべすべになっていた。家に帰っ てからビールを2本のみ、ワインを軽く飲んで酔っぱらいになってます。

10.28 今週はまたもやメルクル指揮で定期の練習だった。明日から2回サントリーホール、そして埼玉会館、富士ロゼシアターと計4回の本番がある。今回のプログラ ムは、R.シュトラウスがメイン。ブルレスケ、『ティル』、『薔薇の騎士』組曲にグラネルトのブルレスケと、統一感のある選曲だ。それぞれの曲には思い入 れもあるし、今回も楽しく弾いている。『薔薇の騎士』は今年2月かな?、バイエルン放送響(マゼール指揮)とその3日後かなんかに国立歌劇場で全曲を聴い たのを思い出す。バイエルンのだんだん凄みを増していく演奏も凄かったが、オーパーで聴いたあの何とも言えない柔らかさと適度にいい加減な感じが忘れられ ない。ウィンナ・ワルツの例のリズムも必死に刻むのではなく、適当にアバウトに、でもワルツで・・・とやろうとした結果があの独特のリズム感を生み出した のではないか。あれは真似しても出来るものではなく、聴衆にとっても演奏者にとっても自然に刻まなければ居心地が悪いんだろうなあと、ふと思った。 それ以外にはまあ、定期に連続して出ていると当然疲れもたまってくるわけで、なるべく寝るように心がけている。それでも、今朝なんかは雨も降っていたせいかたっぷり寝た割には目覚めが悪かった。また、徐々に寒くなってくると布団がとっても気持ちいいので、ますます起きにくい。かつて仕事を遅刻したのはどれも11月だったので、これからしばらくは要注意だ。

10.23 今日はメルクル指揮で『復活』の本番。GP後、本番までの空き時間に、駒の交換、楽器の調整等をお願いしていたものを受け取りに行く。楽器はリフレッシュ してなかなか快調。思い切って弾いても潰れないし、以前より鳴りが良くなった。気分も良くなり、その調子で本番に挑んだ。 さて今日の本番、色々楽しかった。メルクルは、本番が楽しい。練習はいろいろ細かいけど本番で解放してくれるし、彼の表情を見ているとついつい彼のために 弾いてしまう。ただ一つ残念に感じたのは、第5楽章で出てくるバンダの箇所をホールのスピーカーから流したこと。メルクルの希望らしいが、とっても安っぽ く聞こえてしまったし、オケとのバランスもとりにくい。あれはやっぱり生音を流すほうが、しっくりくると思った。 明日も同じ本番、明日は今日は途中でバテてしまった最後のトレモロをもう少し長持ちするようにしたい。

10.21 ただいまメルクル指揮でマーラー『復活』練習中。今回は対向配置で行われている。この対向配置、僕は結構好きだ。上手サイドで弾くのは普段と違って新鮮。 景色も違うし、聞こえ方も全く違う。やりにくいのは嫌なんだが、それでも何となくワクワクしてしまうのは何故だろう。いつも頼りにしているチェロ・バス・ セクションが聞き取りにくく、頼りになるのはヴィオラのみってのも、内声同士が結束しやすいし、そうなったときの効果は大きい。溺れそうになったとき、船 で助けに来てくれるのがチェロ・バスだとすれば、冷静に溺れないように泳ぎ方を教えてくれるのがヴィオラだろうか。『あんこの美味いどらやきは美味しい、 ゆえに内声の上手いカルテットは良い』と安田謙一郎氏がかつて言っていたのを思い出す。
先週とうって変わって練習場ギチギチのセッティング、響きに余裕のない状態の中で練習をしている。明 日にはこれに合唱も加わるというのだが、酸欠になるのではないか。ただでさえ歌の連中は空気を沢山吸いそうだし。それはともかく、大音量の中で弾いている と当然自分の音はほとんど判断出来ない。それに加えてマーラー(ワーグナーやR.シュトラウス等もそうだが)だと、気持ちもついつい盛り上がってしまうの でますます冷静に音を聴くことが出来なくなってしまう。そうすると音が荒れてくるので、練習のあとに音を戻しておかなければいけない。いつも弾き慣れてい て、良い状態の音が体にしみ込んでいる曲を使って、徐々に楽器の鳴り方を整えていく。音が戻るころには、体も十分な温まり、全身が解れている状態。結局は 体全体を使って音を出していかないと良い鳴り方はしないのだ。それともう一つ大事な条件、それは十分な空間と適度な響き、気兼ねせずに大きい音を出せる場 所が必要なのだが、これが実は1番難しい。

10.17 今日はNHKホールで定期演奏会。11時からのゲネ・プロのあと、健康診断を受けに行く。今回ほど健康診断が楽しみだったことはない。というのも、1年間 の留学生活で体重が10キロも減ったからだ。帰国してから約1月で4キロほど戻ってしまったが、それでもおつりがくるこの成果、果たして今日の検診でも体 重は前回より8キロほど減っていた。問診でも、担当医が「体重減ってますね~、見て下さい。入団当時よりも更に減っていますよ。」とまるで自分の事のよう に喜んでいた。「心電図、尿検査とも問題ありませんので、この調子で頑張って下さい」と激励され、気分よく病院をあとにした。あ、そうそう、一つ気になっ たこと、尿検査である。トイレで紙コップ片手に採尿するのだが、あれ、隣に人が立たれるとなんとも気まずい雰囲気になる。隣の人はスーツ姿の普通のビジネ スマン。向こうは気にしないようなそぶりだが、こちらはそんな気配すら逆に気になってしまうものだ。これだけは、ちょっとブルーな気分になってしまった。 さてその定期演奏会、曲はシェーンベルク:浄夜とブラームスのピアノ協奏曲第1番だった。指揮はメルクル、ソリストはピーター・ゼルキン。何しろ定期に出 るのは1年1カ月ぶりなので、その雰囲気を味わっただけで満足だったが、それに加えてゼルキンのピアノが素晴らしくて弾いててとても楽しかった。内声や低 音域の充実した響きが心地よい。演奏会をただ聴くだけなら体の芯まで味わえるが、弾きながらとなるとそうもいかない。しかし今日の協奏曲はオケの休みの箇 所がかなりあるので、その間はたっぷりと彼のピアノを堪能させてもらった。

10.15 先週はN響の演奏旅行で金沢と奈良で演奏会のあと、12,13日は軽井沢で室内楽。N響 クラリネット奏者の横川さんが企画された『軽井沢&Music』で、N響メンバーがいろんな室内楽を2日間で4回の演奏会をした。そのうち、僕の出番は モーツァルト:『不協和音』とブラームス:ピアノ五重奏曲、メンデルスゾーン:八重奏曲の3曲。N響メンバーといえども、初めて共演する人達もいて僕に とってはかなり新鮮だった。みんな忙しい合間を縫ってのリハーサルの中、普段から同じオケで弾いているのはかなり有利。勘所を押さえることでそれほど混乱 することはなかった。なんか慌ただしい一週間が過ぎていった。
今月買った中古車が、早くもトラブルに。2年落ちの走行距離8000キロのその車は、見た目にはほと んど新車。何も問題なく走っていたのだが、昨日買い物に行った帰りに突然エンスト。国道を走っていてもエンストするので、エンジンを途中かけながらどうに かこうにか帰宅し、さっそくメーカーに電話をしてレッカーで持っていって貰った。原因は未だハッキリしていないそうだが、買ってすぐのトラブルだけにメー カーの方もすぐ手続きをしてくれ、代車も同じモデルのものを用意してくれた。乗り潰すつもりで車を買ったので、きっちり修理して戻ってきて欲しい。

10.6 5,6日と岩手大学管弦楽団のトレーナーに行ってきた。こちらも去年5月以来の盛岡だったが、メンバーの顔触れを見てすぐに思い出した。今年の定期演奏会 はチャイコフスキーの5番をやるので、初日はそれを中心に練習した。毎回思うことだが、練習をして折角弾けるようになったのに、次に同じ箇所がきたときに 出来たことを忘れてしまうのは勿体ない。もう一度注意すればすぐ出来るのだから、もう少し前もって準備するよう心がければいいのにと思う。音を出す前に、 ちょっと意識するだけでがらっと変わることは良くあることで、オケに限らず上手くいく時は弾きだす前に決まっているものである。来月もう1回盛岡に行くの で、その時までにどう変わっているか楽しみだ。 今日は昼間の空いた時間を利用して、来月雫石のララガーデンホールでのLibera! Chamber Music Series演奏会の打ち合わせに行ってきた。そのコンサートを主催して下さる岩崎さんご夫妻はとても素敵なお二人で、いろんな話をしているうちにあっと いう間に時間が経ってしまった。アットホームな演奏会は、ウィーンに留学中から実現したかったものだし、きっと素敵な演奏会になるだろう。来月22日土曜 日午後3時からの演奏会、ヴァイオリン、ヴィオラとピアノの変則トリオとデュオやソロもある。岩手県にお住まいの方、是非聴きにいらして下さい。

10.4 3日は約1年ぶりに復帰となったAlberi String Quartetの第8回演奏会。今回のプログラムは、本来メインであるべきQuartettは最初に演奏した前奏曲の終結部のみでほんの数分で終ってしま い、あとは"vn.&Vc.のための6つのメヌエット、ピアノ四重奏曲とヴァイオリン・ソナタ第4番、弦楽トリオ2曲という変則的なものだった。 僕はソナタと2つのヴァイオリンとヴィオラのためのトリオop.87,それに6つのメヌエットを担当した。ソナタは曲がりなりにも多少は練習してあったの でいつもより落ち着いて本番に挑むことが出来たが、それでも久しぶりの本番は新鮮であった。終ったあとはいつも行くレストランでお客さん数名と楽しい一時 を過ごした。演奏会のあとにこうして語り合えるのも、小さなサロンでの演奏会ならではである。
4日は1年半ぶりの霧ケ峰高原、ヒュッテ・ジャヴェルでの演奏会。こちらはピアノ・トリオだ。ベー トーヴェン:「街の歌」、モーツァルト:B-Dur、メンデルスゾーンの1番というプログラム。前半は心地よい緊張感の中、気持ち良く弾けたのでとても満 足している。特にモーツァルトは弾いてて楽しかった。後半になると、慣れと疲れが混じって集中力が欠けてしまったし、そんな中で中途半端に緊張していたの が不本意。これも次回からの課題だ。来年も10月に霧ケ峰で演奏会、次回はベートーヴェンの七重奏曲のトリオ版をリクエストされている。

9.27 23日からオーチャードホール、魚津、三好町と演奏会をしてきた。当初、無事復帰できるかどうか心配だったが、いざ弾いてしまうと懐かしい雰囲気にすぐ慣 れていた。やはりオケはいいもんだ。こればかりは一人では出来ない。それに今回の指揮者、ワルベルクはとても音楽的でいい。いつも呼吸がしやすく弾きやす い。彼のおかげで自然と音楽に入れるのだ。今年で80歳だそうだが、同じことを毎回3,4回言うのは閉口するけど、とても元気だしいい味だしてる。来年2 月の定期にも登場するので、こちらも楽しみだ。
今日は381系振り子電車のスーパーやくもで松江まで来た。相変わらずよく揺れる列車だ。カーブでも スピードを緩めず突っ込んでいくのは気持ちいいけど、本を読んでいると気持ち悪くなる。ちょうど目の前の座席に小さな女の子が立ったり座ったりしてお母さ んに注意されている。イスをガタガタさせると『後ろにおじさんが座っているでしょ!』。ちょっと待て、俺はおじさんじゃない。どう見てもあなたよりは年下 だろう。お兄さんらしく優しく微笑んで見ようかとも思ったが、ますます怪しい人に見られるのは嫌なので、そのままにしておいた。それにしてもかなりショッ クな出来事だった。
今回のツアーは、北陸、名古屋、山陰と日本の食文化を堪能する最高の環境だ。毎晩、美味を求めて徘徊 しているが、どうもここ1年で胃が小さくなったらしい。以前食べられていた量が、今では苦しい。昨晩もかなりの量を食べたら、夜中胃が苦しくて何度も目を 覚ました。健康診断も控えていることだし、折角痩せた身体を維持するためにも暴飲暴食は控えめに・・・。

9.21 とうとう明日からN響に復帰だ。この1年間、ほとんどオケを弾いていないので、正直言って不安である。体力は持つか、集中力はあるか、耳は良く聞こえる か、等実際いってみないとわからない。群れからはぐれた渡り鳥が翌年、再び群れに戻るときも同じ心境なんだろう。でも、どんなことがあってもやるしかない のだ。今までやってきたわけだし、出来ない訳ない。しかも演奏旅行なので本番がいくつも有り、実践での感も取り戻しやすい。とにかく、今の自分をぶつける のみだ。

9.20 連日、雑用に忙殺されている。いろいろある中で、楽しみでもあった車のショールーム見学もその一つだ。いくつか通って一瞬かなり心惹かれたものもあった が、昨日夜たまたま寄ったところでどうやら決めることになりそうだ。車種は伏せるが、この車、先日ドイツ在住の友人が乗っていたもので乗り心地にかなり好 感触だったので、ウィーンからインターネットで情報を入手していたもの。この仕事をしていると地方に車で行くこともかなり多いので、乗り心地は当然大事だ し、安全面でも重要な要素だ。初めて買った車は半年で2回の事故に遭ったので、今回はそのような事がないことを祈っている。

9.15 6日に無事、予定通り帰国した。帰国してからいろいろ溜まっていた雑用に加えて、新たな用事も増えて毎日慌ただしい日々を送っている。というわけで、この ページの更新も途絶えていた。日本に帰っての感想は、とにかく食事が美味い!刺し身、寿司、ソバ、ウナギ、ラーメン・・・と貪るように毎日堪能している。 それにテレビ!さんまちゃんやプロレス中継など、1年間テレビのない生活だったのでこれまた新鮮だ。気候が蒸し暑いのは、いかにもアジアに帰ってきた感じ がしてまだ我慢できるし、みんな日本語を話しているのは意志の疎通をとるうえで安心して生活できる。なんと素晴らしいところだ!と、改めて実感する毎日 だ。 今日は実は結婚記念日だった。去年からこの日は近所で一番と言われているお寿司屋さんに行って祝うつもりだったのだが、そこは月曜日が定休日。この寿司を 楽しみにしていただけにショックは大きかったが、スーパーの寿司を買ってささやかに祝った。スーパーの寿司と言えども、ウィーンの寿司屋に比べたら格段に 美味い。今は何でも美味いのだ。