2016年5月blog

◆5月30日《彩弦楽四重奏団 再会》
昨日29日は、上尾で彩弦楽四重奏団の演奏会だった。
このカルテット、元N響チェリストの田澤さんの呼びかけで埼玉県民4人が集まった弦楽四重奏だが、ここ数年活動はメンバーが体調を崩したりして休止していた。再開はもうないかな…と思っていたら、ありがたいことに演奏会のお話を戴き、再始動するきっかけになった。彩弦楽四重奏団はこれまでベートーヴェンの弦楽四重奏曲を必ず入れることを目標にしていて、残すところ8番、14番、15番の3曲。そのうち、今回採上げたのは15番。久しぶりに集うカルテットにはかなりハードルの高い選曲。
15番は何と言っても、重い病から回復したベートーヴェンの神への感謝の気持ちを込めた第3楽章が白眉である。
前回弾いたのはアルベリ弦楽四重奏団のベートーヴェン:室内楽作品全曲シリーズで、10年ほど前のこと。その頃は曲の偉大さに押しつぶされそうになりながら必死だった。体力も使うが、気力もそれ以上に必要。
個人的にはもう少し後に演奏したかったが、今回はその時に比べると心から楽しめるようになっていた。


音の種vol.1 彩弦楽四重奏団演奏会
5月29日 上尾市コミュニティセンターホール

モーツァルト:ディヴェルティメント ヘ長調 K.138
ハイドン(ホフシュテッター):弦楽四重奏曲 ヘ長調「セレナーデ」
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲第15番 イ短調 op.132
彩弦楽四重奏団(中島ゆみ子, 林智之,Vn. 臼木麻弥,Va. 田澤俊一,Vc.)
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◆5月21日《真面目な話》
先日13日にモーツァルトの「不協和音」を久しぶりに弾いたのだが、演奏するにあたって、昔ならいくつかの録音を聴いて参考にしたりしてたのを今回は敢えてやらず、ほとんど思い付きのような合わせでメンバーと作り上げていった。友人が集まって組んだと言っても即席のカルテットには変わらないし、熟練したカルテットのような演奏を目指しても限界がある。本番は各々が今できることをやりきった感があったと思う。とても楽しい時間だった。
本番が終わって数日、モーツァルトの偉大さに触れて改めて名カルテットはどう演奏しているか気になって、録音をいくつか聴いてみた。
モザイクQ、アルバン・ベルクQ(カーネギーホールのライヴ)、ハーゲンQ、どれも一時期はまったように聴いていた名演である。「あー、こうすれば良かった、ここはこうするのね。」なんて思っても、どれも後の祭りだ。でも、一つだけ良かったことは、時代の違いはあっても、以前聴いていたどの演奏にも違和感を感じなかったことだ。もちろんどれも素晴らしい演奏なので違和感を感じること自体が間違ってるかと思いiTune で気になるカルテットを試聴したところ、ちょいちょい疑問符が浮かぶ演奏に当たる。結局購入には至らず。好みと言ってしまえばそれまでだが、好みを形成するのも長年の蓄積だ。
と言うことで、音楽を勉強する学生さんは若いときになるべく沢山(yotueとかでなく 良い音で)隔たりなく聴きまくって、心の財産にしておいて欲しいと思う。必ずや役にたつはず。僕の場合はドイツ・オーストリア系で偏ってしまったので適応性がないのだが、それも人生の栄養だな。




◆5月13日《不協和音他 繭の会vol.19》
繭の会というコンサートシリーズに初めて出演した。大学時代からの親友でヴィオラの佐々木真史氏が長年関わっているこのコンサートシリーズ、昨年までは彼の奥さんである鈴木まどかちゃんが演奏されていた。まどかちゃんとはMusecideのコンサートシリーズで何度か共演している音楽仲間でもあったが、とても残念なことに昨年末他界してしまった。この演奏会は、我々にとってまどかちゃんの追悼コンサートでもあった。
僕の出番は今さん(繭の会主宰、作曲家)の作品、まどかちゃんが3年前に初演している歌との曲と、モーツァルトの「不協和音」四重奏曲。ヴィオラとチェロは大学時代の同級生、佐々木真史と多田麗王(新日本フィル)、そしてまどかちゃんの親友の松田典子ちゃんと、お互い良く知ってはいるがこのメンバーで組むのは初めてのカルテット。それでも、思いは一つ、それに向かって真摯にモーツァルトと向き合うことができたと思う。僕は第2楽章で涙が溢れてきた。ぐっと堪えたけど…。
アンコールとして、バッハの管弦楽組曲第3番よりアリアを献奏した。


繭の会 vol.19 アマデウス ~未來への誘掖(ゆうえき)~
2016.5.13(金)ムジカーザ 午後7時開演
J.Sバッハ:無伴奏チェロ組曲第2番 二短調 BWV1008より抜粋 佐々木 真史〈ヴィオラ〉
W.Aモーツァルト:ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロのためのディヴェルティメント 変ホ長調 Kv.563より1,4,6楽章
松田 典子〈ヴァイオリン〉佐々木 真史〈ヴィオラ〉多田 麗王〈チェロ〉
今 拓野:ヴァイオリンとヴィオラ、詩とピアノの為の作品 「曇り日のオホーツク海」 詩:北原白秋
林 智之〈ヴァイオリン〉佐々木 真史〈ヴィオラ〉大平 康子〈ソプラノ〉加納 麻衣子〈ピアノ〉
<繭の会企画・特別プログラム> W.Aモーツァルト:弦楽四重奏曲第19番 ハ長調 Kv.465「不協和音」 林 智之,松田 典子〈ヴァイオリン〉佐々木 真史〈ヴィオラ〉多田 麗王〈チェロ〉
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◆5月9日《パンチェッタ》
気がついたらあっという間に5月になっていました。
キッチンの棚を掃除してたら、昔買ったピチットシートが出てきたので、久しぶりにパンチェッタを仕込み中。
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仕込み初日。


先週の約1週間経過したころ、フライング気味にちょこっと試食。
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卵との組み合わせと言えば…


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カルボナーラ!

もう少し寝かした方が良さそうでした。

今日で約2週間目、そろそろ良いかも…。
でも今日はN響高崎公演なので、夕飯は外。
明日の夕飯かな。